Googleは2023年4月10日（米国時間）、YouTubeの有料会員サービス「YouTube Premium」に5つの新機能を追加すると発表しました。
新たに発表された機能は以下の5つです。
- スマホとタブレットへのキュー機能の追加
- FaceTimeのSharePlayへの対応
- デバイスを切り替えても中断した箇所からビデオを再生できる機能
- おすすめビデオを自動でダウンロードする「スマートダウンロード」
- iOS版アプリでビデオの画質を向上
キュー機能がスマホやタブレットにも対応
YouTubeのキュー機能は、PCやWeb版のYouTubeで提供されており、YouTube Premiumに限らずすべてのユーザーが利用できます。キューに追加された動画は、再生中の動画の次に再生されるようになります。スマホやタブレット向けのYouTubeアプリではキュー機能の利用はできませんでしたが、今回YouTube Premium会員向けの機能として追加されました。キューに動画を追加しておけば、動画が終わってから次の動画を探して再生する必要がなくなり、YouTubeでの動画視聴がより快適になります。
また、YouTube動画を一緒に見る機能も拡充されます。Android端末では、すでにYouTube PremiumメンバーのホストするGoogle MeetでYouTube動画を見られる機能が用意されています。今後数週間で、iOS版アプリでもFaceTimeのSharePlayでYouTube動画を他のユーザーと一緒に視聴できる機能が追加されます。YouTubeの動画共有機能は、YouTube Premiumの会員がホストであれば、ゲストユーザーはYouTube Premiumでなくとも動画を視聴可能です。
中断した動画を異なるデバイスから再開可能に
デバイス間で動画の中断箇所を共有する機能では、複数デバイスでYouTubeの動画を見る際も、すぐに前回の続きから動画を再開できます。再生途中の動画はYouTubeのホーム画面の下部に表示され、再生ボタンを選択するだけで視聴を継続できるものとみられます。この機能により、自宅のPCで途中まで視聴していた動画の続きを、外出中にスマホからワンタップで再生可能になるというわけです。
おすすめ動画を自動で保存してくれる「スマートダウンロード」が正式機能として追加
2022年1月から一部のYouTube Premium会員を対象にテストが実施されていた「スマートダウンロード」機能が、正式な機能として追加されます。スマートダウンロードは、デバイスがWi-Fiに接続している間におすすめのビデオを自動的にダウンロードし、オフラインで視聴できるようにします。手動で動画をダウンロードする必要がないため、飛行機内などのオフライン環境でふとYouTubeを見たくなったときでも、好みの動画にアクセス可能です。
iOS版アプリ向けにビットレートを強化した「1080p Premium」画質が提供される
iOS版アプリを対象に、1080p動画の画質を向上させた「1080p Premium」画質の提供が今後数週間で開始されます。解像度自体は1080pであるものの、動画のビットレートが強化された画質となっているため、通常の1080p画質よりも鮮明な画質で動画を視聴できるようになるものとみられます。なお、「1080p Premium」画質は、近日中にWeb版でもテストを開始される予定です。