Metaは2023年2月19日(米国時間)、アカウント認証機能やサポートへのアクセスなどを含むサブスクリプションプラン「Meta Verified」をテスト導入すると発表しました。
Meta Verifiedは、サブスクリプション購読者に青いバッジによるアカウント認証や、担当者によるアカウントサポートなどの機能を備えるサブスクプラン。月額料金は、Webからの申し込みで11.99ドル、iOS/Androidのアプリ内課金で14.99ドルとなっています。Meta Verifiedのテストは、今週末にオーストラリアとニュージーランドで開始されます。


現在InstagramとFacebookでは、著名人やブランド向けに認証バッジを付与している
現時点でInstagramやFacebookでは、著名人やブランドなどのアカウントが認証申請をおこない、本物であると確認された場合のみに青い認証バッジが付与されます。新たに導入されるMeta Verifiedでは、過去の投稿履歴などの最低限の活動要件を満たした18歳以上のユーザーが申請資格となるため、著名アカウントでなくてもアカウント認証を受けることができます。Metaによると、Meta Verified導入後でも、すでに注目度などの要件に基づいて認証されているアカウントへの変更はないとのことです。
Meta Verifiedでアカウント認証をおこなう際は、InstagramまたはFacebookのアカウントのプロフィール名・写真に一致する政府発行IDを提出する必要があります。審査に通過すると、アカウントに青い認証バッジが付与され、本人のアカウントであることが明示されます。現時点でMeta Verifiedのアカウント認証は、本名のプロフィールのみに対応し、一度認証されると再度Meta Verifiedの認証申請手続きをしない限り、プロフィール名やプロフィール画像、生年月日の変更はできません。
Meta Verifiedでは、アカウント認証のほか、アカウントに関する一般的な問題に対して、必要なときに担当者によるサポートが受けられます。また、検索やコメント、おすすめ投稿で優先的に表示されるようになるため、アカウントをより効率的に認知させられるようになります。
Metaによると、アカウント認証やアカウントサポートへのアクセス拡張は、クリエイターからの要望が多く、昨年から導入を検討していたとのことです。
話題に事欠かないTwitterでは2022年11月より、サブスクリプションによるアカウント認証機能がTwitter Blueの機能として提供されています。Twitter Blueでは、月額980円のサブスクリプションに登録すれば誰でもアカウント認証されるという点を売りとしています。しかし、Twitter Blueの登録者は、Twitterユーザー全体の0.2%未満だという報告もあり、多くの一般ユーザーはサブスクでのアカウント認証に強い魅力を感じていないと言えるでしょう。
一方、Meta Verifiedは認証時に審査が実施されるなど、なりすまし防止の性質が強いサービスとなっています。サービスの性質が異なるため単純な比較はできないものの、Meta Verifiedの成功にはInstagramやFacebookのクリエイターに対して、お金を出してまで登録するメリットをどれだけ伝えられるかが重要になるでしょう。