Twitter、APIの有料化を2月13日まで延期 無料APIでは1500ツイート/月の制限も

一般ユーザーにはツイート数制限はかからない

Twitterは2023年2月8日(米国時間)、TwitterのAPI有料化を2023年2月13日まで延期すると発表しました。

TwitterのAPIはこれまで無料のスタンダードプランと、有料のプレミアムプラン・エンタープライズプランの3プランを提供していました。ところが、2023年2月2日にAPIの無料サポートを2月9日で打ち切ると発表。無料のAPIを利用したbotアカウントや各種サービスを運営するユーザーに衝撃を与えました。その後、イーロン・マスク氏が「良いコンテンツを投稿するbotアカウントには無料でAPIの提供を続ける」と発言し、条件は不明であるものの一部のbotアカウントには無料APIの提供が継続されることが明らかになっています。

今回、APIの無料サポート終了の前日に、有料化の実施を2023年2月13日まで延期されるとの発表がありました。延期の発表にあわせ、2月13日以降に提供されるAPIのサービスについての概要も公表。2月13日以降は、新たに月額100ドルのベーシックプランが設けられ、契約者は広告APIにアクセスできるようになります。

APIへのフリーアクセスが継続されることも正式に発表されました。フリーアクセスでは、Twitterへのログインも含め、認証されたユーザートークン1つに対して、1カ月あたり1500ツイートまでの上限が設定されます。1日あたりのツイート数は約50ツイートとなり、大量にツイートを投稿するbotアカウントなどはフリーアクセスの対象外となります。ただし、月ごとのツイート上限はAPIへのフリーアクセスを利用するアカウントのみに適用されるため、一般ユーザーのツイート数に上限が課される心配はありません。

また、2月13日以降はTwitter APIのプレミアムプランが非推奨となります。プレミアムプランを契約してTwitterのAPIを利用しているユーザーに対しては、エンタープライズプランを申請するよう案内しています。

Twitterは、APIの有料化を「TwitterのAPIの品質を高め、スパムを減らす試み」だとしています。マスク氏にとっては、ツイート数の少ないアカウントが“良いbot”という認識ということなのでしょうか。

EDITED BY
TOKIWA