Zホールディングス(ZHD)は2023年2月2日、取締役会においてZHDとLINE、ヤフーの合併を実施する基本方針を決定したと発表しました。
ヤフー株式会社は2019年10月に会社分割で持株会社体制に移行した際、商号を「Zホールディングス」に変更。その後、Zホールディングスは2021年3月にLINE株式会社と経営統合し、ヤフーとLINEを完全子会社としています。
今回、2023年度中を目処として、ZHDとLINE、ヤフーの合併方針が決定されました。合併方針に関する詳細は未定となっているものの、合併によって意思決定を迅速化し、各社のサービスの連携強化と統廃合を推進する考えであることを明らかにしています。
ヤフーとLINEは、グループ経済圏を強化するため相互でIDを連携させる構想を掲げていましたが、現時点でID連携は実現しておらず、ZHDの完全子会社であるPayPayも含めて2023年以降に開始するとしています。ZHDとLINE、ヤフー3社の統合により、IDをはじめとした各サービスの連携はより強化されていくものとみられます。
また、連携強化に加えてサービスの統廃合についても言及しています。LINEとヤフーは、LINE LIVEやGYAO!など複数のサービスについて、経営資源の選択と集中を理由に提供を終了すると発表。各社に散在するサービスとユーザーをまとめ、強いサービスとして一本化する狙いもあるでしょう。
なお、合併に先立ち、2023年4月1日付のZHDの代表取締役社長の異動も公表されています。ZHDの現代表取締役社長の川邊健太郎氏は代表取締役会長となり、新たな代表取締役社長には現LINE株式会社の代表取締役社長である出澤剛氏が就任します。
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TOKIWA