Googleは2022年8月29日(米国時間)、Googleドキュメントに絵文字入力用のショートカットを新たに導入したと発表しました。絵文字入力用のショートカットは、すべてのGoogle WorkspaceユーザーとG Suiteユーザー、個人のGoogleアカウントを持つユーザーに提供されます。
これまでGoogleドキュメントで絵文字を挿入するには、メニューの「挿入」→「絵文字」でカタログから選択するか、絵文字に関するワードを変換して入力するなどの手順を踏む必要がありました。Goolgeドキュメントへの絵文字入力のショートカット導入で、SlackやLINEのように素早くインラインで絵文字を挿入できるようになります。
Googleドキュメントに新たに追加されたショートカットでは、「@」に続けて挿入したい絵文字の名前を入力すると、キーワードに関連する絵文字が表示されます。たとえば、「@cat」と入力すると猫に関連する絵文字がドロップダウンリストで確認可能です。
また、絵文字を一覧から検索する機能も追加されました。「@:」または「:」を入力すると絵文字のメニューがドロップダウンで表示されます。メニュー上部の「絵文字」を選択すると、絵文字の一覧から絵文字の追加や検索ができます。ただし、現時点で絵文字入力のショートカットは日本語環境でうまく作動せず、「@」に続けて絵文字の検索をする機能や、「:」で絵文字メニューを開く機能は利用できません。日本語環境で絵文字を検索する際は、「@:」で開ける絵文字カタログを利用するとよいでしょう。
Googleドキュメントの絵文字入力用ショートカットのロールアウトは、リリース設定を「即時リリース方式」にしている場合は2022年8月29日から、「計画的リリース方式」の場合は2022年9月12日から順次開始されます。Googleは、ロールアウト開始から実際に機能を利用できるようになるまで、最大15日かかる場合もあるとしています。
Googleドキュメントでは、2022年4月に絵文字でのリアクション機能を導入しています。今回、インラインでの絵文字入力をより簡単にできるショートカットを導入することで、Googleドキュメント上での絵文字によるコミュニケーション機会をさらに拡大する狙いがあるものとみられます。