Appleは2022年6月6日(米国時間)、開発者向けイベント「WWDC 2022」において、「watchOS 9」を発表しました。watchOS 9は、Apple Watch Series 4以降を対象に2022年秋ごろリリースされます。
watchOS 9では、フィットネスと睡眠、服薬の3つの大きな新機能が導入されます。

フィットネスに新たな指標が追加される
フィットネスでは、ランニングでどれだけ効率的に走っているかを記録するために、「上下動」「歩幅の長さ」「接地時間」の新しいランニングフォーム指標が追加されます。これらの指標は、Apple Watchの画面からの確認はもちろん、フィットネスアプリやヘルスケアアプリでもより詳細な傾向などを確認できます。
また、Apple Watchで心拍数範囲が分かるようになるため、ユーザーは自身の運動強度レベルをビジュアルで把握できるようになります。

Apple Watchの睡眠記録に、睡眠ステージが追加
Apple Watchの睡眠トラッキング機能に、新たに睡眠ステージが導入されます。睡眠ステージは、Apple Watchの加速度センサーと心拍数センサーを使って測られ、「レム」「コア」「深い」の3つのステージのいずれかに分類されます。自身の睡眠の状態を、グラフと3つの睡眠ステージで把握できるようになります。

「服薬」アプリでは薬を飲むタイミングでリマインダーが受け取れる
watchOS 9では、新たに「服薬」アプリが追加され、ユーザーの服用している薬やサプリメントなどを管理することができます。定期的に服用が必要な薬の場合は、リマインダーを設定して通知を受け取ることも可能です。
服薬に関する情報はApple Watchだけではなく、iPhoneのヘルスケアアプリからも確認できます。ヘルスケアアプリでは服用している薬のリストを作成でき、新しくリストに追加した薬とリスト内にある薬に重大な相互作用がある場合は、ユーザーに通知が送られます。薬の相互作用は「極めて重度」「重度」「中等度」の3段階で分類され、危険な飲み合わせでの有害事象を防止できます。