グーグル、無償版G Suiteのプライベート・非営利利用を継続へ

ただしWorkspaceへの移行を無効にする手続きをする必要がある

Googleは、2022年6月での提供終了を予定している「無償版G Suite」を、プライベート・非営利での利用に限ってサービス提供を継続すると発表しました。

G Suiteは、Googleが2006年より「Google Apps for Your Domain」としてサービスが開始されたビジネス向けツール。G Suiteには月額料金のかからない無償版も用意されており、2012年の新規ユーザー受付終了後も既存ユーザーに向けたサービス提供は継続していました。一方で、2022年1月に無償版G Suiteのサービス終了が発表され、2022年8月1日までにGoogle Workspaceサブスクリプションへのアップグレードが必要となっています。

当初は、非営利での利用の場合、Google Workspaceの無料エディション「Education」または「Nonprofits」へのアップグレードが案内されていましたが、一転してプライベート・非営利での利用に限って無償版G Suiteのサービスが継続される形となりました。

無償版G Suite 非営利利用

手続きをすれば、無償版G Suiteで引き続きGoogleサービスを利用できる

プライベート・非営利で無償版G Suiteを利用し続けるためには、Googleヘルプページ内のリンクか、Google管理コンソールから、Google Workspaceへの移行を無効にする手続きをおこなう必要があります。Google Workspaceへの移行を無効にした場合は、2022年8月1日以降もGmailでのカスタムドメイン使用や、Googleドライブ・Google Meetといった無料のGoogleサービスへのアクセスなどが可能になります。

2022年8月1日までにGoogle Workspaceへの移行を無効にしなかった場合、8月1日移行はアカウントが停止されてしまうものの、Google Workspaceへの移行を無効にする手続きをおこない次第、無償版G Suiteのアカウントを再開できます。

ただしGoogleは、無償版G Suiteにはサポートサービスが含まれず、将来的に一部のビジネス機能が利用できなくなる可能性があるとしています。また、無償版G Suiteをプライベート・非営利で利用していたユーザーが、すでにGoogle Workspaceに移行してしまっている場合は、Google Workspaceのサポートまで問い合わせるよう案内しています。

EDITED BY
TOKIWA