Googleマップで有料道路の料金が確認可能に 日本でも今月から利用できる

Googleマップを本格的なカーナビとして使えるかも

Googleは2022年4月5日(米国時間)、有料道路の料金表示を含む複数のGoogleマップの新機能を発表しました。

Googleマップ アップデート

目的地までの有料道路の推定料金が表示されるようになる

Googleマップではこれまで、目的地までのルート検索をした際にルートに有料道路が含まれる場合、「このルートには有料区間が含まれます」と示されるのみで、具体的な料金は表示されませんでした。今回発表されたアップデートにより、Googleマップで検索したルートに有料道路があると、推定の通行料が表示されるようになります。通行料金の情報は現地の有料道路の管理当局から提供されるため、正確性の担保された情報となります。

有料道路の通行料金を表示する機能はAndroid版アプリとiOS版アプリで、2022年4月より米国とインド、日本、インドネシアの約2000の有料道路に対応します。その他の国でも近日中に展開する予定です。

Googleマップ アップデート

Googleマップのナビゲーションで表示される情報量が増える

また有料道路の料金表示に加え、ルート上の信号や一時停止の標識、周辺の建物の輪郭、名所などの詳細情報もナビゲーションマップ上で把握できるようになります。さらに一部の都市では、中央分離帯や道路の形状、幅なども表示されるため、自身の位置が分かりやすくなり、車線変更や曲がる場所の失敗を防げます。新しいナビゲーションマップの機能は、Android版アプリとiOS版アプリ、Android Auto、CarPlayで今後数週間で提供開始されます。ただし、Googleは一部の国で提供するとのみ説明しており、日本が対象地域に含まれるかは不明です。

そのほかGoogleは、iOS向けに新しいウィジェットの追加や、Apple Watchでのナビゲーション機能、Siriを使ったGoogleマップでのナビゲーション機能を含むアップデートも今後数カ月以内に配信する予定であると発表しています。

Googleマップに有料道路の料金表示機能が加わることで、Googleマップのカーナビとしての使い勝手がまた一つ向上しました。使い慣れたマップアプリであれば目的地の検索もスムーズにできる上、Android版アプリであれば運転中に音声での操作にも対応します。数万円の初期投資を必要とする車載カーナビではなく、無料で使えるGoogleマップをカーナビとして採用する人がさらに増えるかもしれません。

EDITED BY
TOKIWA