グーグル、「メッセージ」アプリでiPhoneからのリアクションを絵文字で表示可能に

写真や動画をシェアする際の画質低下にも対応

Googleは2022年3月10日(米国時間)、iPhone(iMessage)からのリアクションを、Androidスマホの「メッセージ」アプリ上で絵文字として表示できるようにしたと発表しました。

Androidスマホの「メッセージ」は、RCS(Rich Communication Service)という標準規格を採用。iMessageのサポートするSMS(Short Message Service)よりも多い文字数や大きいサイズのファイルの送受信などに対応します。異なる標準規格の「メッセージ」とiMessageでは、今回対応策が出されたリアクションの表示を含め、一部の機能が正しく動作しないという問題がありました。

Android メッセージ アップデート
Android メッセージ アップデート

iMessage(左)でメッセージに絵文字のリアクションを追加しても、「メッセージ」(右)にはテキストが送信されてしまう

3月10日にGoogleがリリースしたアップデートでは、「メッセージ」から送信したメッセージに対するiMessageでのリアクションが、絵文字として正しく表示されるようになります。これまでは、「メッセージ」からのメッセージにiMessage側でリアクションをすると、「"〇〇"に『いいね』と応答」というようにテキストでリアクションの内容が送信されるのみとなっていました。

リアクションの絵文字表示は、まず英語設定のデバイスから対応を開始。他の言語設定には今後対応していく予定です。

Android メッセージ アップデート

「メッセージ」からiMessageに写真・動画を共有する際に、Googleフォトのリンクを挿入するオプションが選択可能に

また、「メッセージ」からiMessageに写真や動画をシェアする際に画質が低下してしまう問題にも、Googleフォトを活用した対策が打たれました。「メッセージ」からiMessageに写真や動画をシェアする際、Googleフォトへのリンクを挿入するオプションが表示されるようになり、これを選択すると画質を保ったままiMessageと写真や動画をシェアできるようになります。

Googleは、「メッセージ」とiMessageのコミュニケーションを改善させるアップデートをおこなう一方で、こういったアップデートによって対応できることには限界があるとして、メッセージの標準規格にRCSを採用するようAppleに呼びかけています。

EDITED BY
TOKIWA