さよなら、Twitterの古き良きタイムライン 最新アップデートで逆時系列順「最新ツイート」からアルゴリズム制御「ホーム」の時代に

正直、不評しか見かけたことがないんですが……

Twitterは2022年3月11日、タイムラインの表示方法に大きな変更を加えました。アルゴリズム制御の「ホーム」と逆時系列順の「最新ツイート」をタブで表示して、両者をスワイプで切り替える方式がiOS向けに一般公開されています。AndroidとWebにも近くロールアウトされます。

これまでTwitterアプリでは、画面右上の星アイコンをタップすれば、タイムライン表示設定を「ホーム」と「最新ツイート」で切り替えられ、設定は維持されました。いったん「最新ツイート」表示にすれば、タイムラインではツイートが逆時系列順に並び、アルゴリズム制御の「ホーム」の存在を気にする必要がなかったわけです。

今回導入されたUIでは、状況が一変。ざっくり言えば、強烈な「ホーム」推しタイムラインが現出しました。

  • デフォルトは「ホーム」表示設定。「最新ツイート」には星アイコンで切り替える
  • 「最新ツイート」表示にしても「ホーム」と「最新ツイート」がタブ表示され、初期状態で「ホーム」タブが選択される
  • アプリ再起動で「ホーム」タブが選択された状態に戻る

タブ化された「ホーム」と「最新ツイート」。逆時系列順にツイートを表示するのに手間がかかる

デフォルトが「ホーム」であることは従来と変わりませんが、星アイコンをタップして「最新ツイート」表示に切り替えると、「ホーム」と「最新ツイート」がタブ化されて、画面上部に表示されます。しかも、「最新ツイート」表示切り替え時のデフォルトタブは「ホーム」になっており、「最新ツイート」に切り替えるにはさらにスワイプする必要があります。控えめに言っても、「最新ツイート」表示を望むユーザーの意図に反して「ホーム」表示を初期状態に設定する意味が分かりません。ちなみに画面をスクロールするとタブは画面上部に固定表示され、タイムラインの面積を圧迫します。

また、「最新ツイート」表示を愛するユーザーにとって厳しい仕様が存在しています。アプリを再起動した場合、星アイコンから切り替えた(デフォルトで「ホーム」タブの)「最新ツイート」設定は維持されるものの、改めてスワイプで「最新ツイート」に切り替えないと逆時系列順のタイムラインに変更できないのです。昨秋からのテスト中、何かのタイミングで「ホーム」タブに切り替わっていて、「最新ツイート」に戻す面倒さに嘆くテスト対象ユーザーが多く見受けられました。

2021年10月から一部ユーザー向けの先行テストが実施されていた新しいタイムラインのUIに対しては、筆者の観測範囲では不評の声しか聞こえてきませんでした。満足しているユーザーは声を上げないだけかもしれませんが。

EDITED BY
AC