Instagramは2021年6月8日、クリエイターがインスタグラムを通して収益を得るための手段を拡充するアップデートを実施しました。
今回のアップデートで強化・テストが開始される機能は以下の3つです。
- インスタライブのバッジ機能:条件を満たすと一定金額がクリエイターへ支払われるように
- ショップ機能:クリエイター(個人)アカウントにショップへのリンクが追加可能
- アフェリエイト機能(テスト):自身の投稿に追加した商品が売れると、報酬が支払われる仕組み
インスタライブの投げ銭「バッジ」機能をアップデート
「バッジ」とは、インスタ版の投げ銭のようなもの。日本では120円・250円・610円の3種類が用意されており、ライブ中に視聴者がこのバッジを購入すればクリエイター(配信者)を支援できる仕組みです。今回のアップデートにより、視聴者はこのバッジをいくつでも購入できるようになります。
インスタグラムの投げ銭機能「バッジ」が国内でも開始、120円・250円・610円から選べる
また、クリエイターはライブ配信でバッジ機能を使って以下の条件を満たすと、報酬を受け取れるようになります(近日中にリリースされる予定)。
- 7日のうちに15分以上ライブ配信:100ドル
- 30日のうちに他のアカウントと一緒に30分以上ライブ配信:150ドル
- 4週にわたって毎週15分以上ライブ配信:250ドル
これらのアップデートは、日本を含むバッジ機能が利用できるすべての国と地域で提供されるとのことです。
クリエイターの個人アカウントにショップへのリンクを追加できるように
インスタグラムでは、多くのブランドアカウントが「ショップ」機能を利用しています。投稿に掲載されている商品を目立たせるのに有効なショッピングタグや、発見タブの「ショップ」、プロフィール画面でのショップリンク掲載など、ユーザーがインスタグラムを通して商品に出会い、購入できるツールとして提供されています。
今回、ショップ機能の1つであるショップリンクが、個人クリエイターのアカウントにも対応します。自身のブランドのショップリンクを個人アカウントに追加する、といった使い方になるようです。
インスタグラムに「リール」「ショップ」専用タブが登場、アプリ画面を一新
また、Instagramアプリ内で新しいブランドを立ち上げ、商品の作成や販売が可能になります。
いくつかのパートナー企業とアカウントを連携させることで使えるようになる本機能は、米国のクリエイターを対象として年内に提供が開始される予定です。
投稿内で紹介した商品の売上に対して報酬が発生する「アフェリエイト」機能がテスト開始
「アフェリエイト」機能のテスト運用についても発表されました。商品のショッピングタグを個人の投稿に追加し、当該商品が売れればコミッションが受け取れるというものです。
インスタグラムで商品の購入・決済までが完了できる「チェックアウト」に対応する商品が対象になりますが、現在チェックアウトは米国でのみ利用できる機能です。そのため、日本でインスタのアフィリエイト機能が提供されるのはまだ先になりそうです。