Amazon、誰でも紙書籍の出版が可能に Kindleダイレクト・パブリッシングで

販売価格は著者が決定、初期費用や在庫管理の心配もなし

Amazonは2021年10月19日、個人著者がKindleストアに本を出版できるサービス「Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)」において、電子書籍だけでなく紙書籍の出版にも対応しました。

KDPでは、マンガを含むすべてのジャンルの電子書籍と紙書籍を初期費用なしで出版可能。紙書籍出版は読者の注文に応じて印刷するので、著者が在庫を抱える心配はありません。販売価格は著者自身で設定でき、著者は紙書籍で60%、電子書籍で70%のロイヤルティを受け取れます。紙書籍の場合、印刷費がロイヤルティから差し引かれます。

KDPで出版された紙書籍は、日本以外にも英国、オーストラリア、カナダ、米国、ヨーロッパのAmazonで購入できます。「Kindle ダイレクト・パブリッシング」で紙書籍を出版する流れは以下の通りです。

「Kindle ダイレクト・パブリッシング」で紙書籍を出版する方法
  1. KDPアカウントの設定:AmazonアカウントでKDPにサインインし、著者名、支払いに関する情報を入力
  2. 本の詳細情報の入力:本のタイトルや著者名、ジャンル、内容紹介など読者に向けた情報を入力
  3. 原稿と表紙の作成原稿表紙をPDFファイルで作成
  4. 価格の決定:本の販売地域と希望小売価格を決定

KDPで個人著者が出版する本には、電子書籍の読み放題サービス「Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)」の対象作品も多数あります。今後は個人著者による紙書籍も出版されることで、読者にとっては選べる作品の幅がさらに広がり、新たな作品や著者を発見できる機会が増えるでしょう。

EDITED BY
MIKAN