非常にシンプルなRSSリーダーがChromeに追加されました。私たちの元から去っていったGoogleリーダーを思い出させます。
Googleは2021年10月8日(米国時間)、Android版Chromeブラウザ(安定版)に新たなRSSリーダー機能「フォロー」を追加しました。iOS版Chrome向けは開発中、デスクトップ版Chromeでも機能追加が計画されています。
It's on already for some % of people, or you can enable it in chrome://flags under "web feed" (Chrome 94+ for Android). To follow, click on the three dot menu and use the Follow button at the bottom. iOS version coming soon. pic.twitter.com/IJeQh1DJMe
— Adrienne P🎃rter Felt (@__apf__) October 8, 2021
「フォロー」はWebサイトが配信するRSSフィードを任意に購読(フォロー)し、取得した最新記事をChromeの新しいタブで一覧表示できる機能です。現時点ではDiscoverとフォローがタブ化しており、フォロータブをタップすれば最新記事を確認できます。
すでに「フォロー」機能はAndroid版Chrome 94で利用可能になっています。まだメニューが表示されない場合は、Chromeの検索ボックスに「chrome://flags#web-feed」と入力してアクセスした先で、手動で有効化できます。


サイトをフォローするには、サイト上でChromeの右上にあるメニューボタン
から[+フォロー]をタップするだけ。すべてのサイトがフォロー対象というわけではなく、サイト側がHTMLの<link>タグでRSSフィードを提供している必要があります。GoogleがRSSリーダー「Googleリーダー」の息の根を止めたのが2013年7月2日のこと。当時、多くのユーザーを抱える人気ツールであったにもかかわらず、サービスを終了させたことを根に持つ人は少なくありません(筆者がその一人です)。それから8年あまりの時を超え、Chromeという主要サービスにおいてRSSフィードを復権させました。
たしかに「フォロー」機能は非常にシンプルなRSS購読機能に過ぎません。しかしGoogleが近年注力しているDiscover機能と並列させるかたちで導入されていることから、Googleは新機能をそれなりに重要視しているとも受け取れます。Discoverがユーザー自身のサイト閲覧行動や検索行動などから自動的に情報を提案してくれる機能であるのに対し、「フォロー」機能はユーザー自身の判断で購読するサイトを選定するもの。ニュースアプリやSNSといった受け身になりがちな情報源との付き合い方に一石を投じるかもしれません。