Twitterは、アメリカ大統領選挙にあわせたリツイート機能の仕様変更を当面継続すると発表しました。また、一時停止していたおすすめツイートおよびおすすめアカウントの機能を復活させるとしています。
これらの仕様変更は当初、「10月20日から少なくとも大統領選の投票がおこなわれる週まで」とされていましたが、投票期間以降も仕様変更は継続されたままでした。
リツイート機能の仕様変更は継続
仕様変更にともない、引用ツイート入力画面で何も入力せずに[ツイートする]をタップしなければリツイートできない
アメリカ大統領選挙の期間中に誤情報が拡散されるのを防ぐため、Twitterは2020年10月20日よりリツイートの仕様を変更。本来はリツイートボタンをタップするだけでリツイート可能だった仕様を、引用ツイートの入力画面を経由しなければリツイートできない仕様に変更していました。
このリツイートの仕様変更について、Twitterは「リツイートは23%減少し、引用ツイートは26%増加しましたが、リツイートと引用ツイートを合わせた数は実質的に20%減少しました。この変更によりTwitterのサービスで情報の共有量全体を減らしたことで、誤情報の拡散を抑制したことになります」とし、誤情報の拡散抑制の効果があったと述べています。
「私たちはもっと時間をかけてこの変更の及ぼす影響について検討し、十分に理解していこうと考えており、当面はこのまま継続していきます」として、リツイート機能の仕様変更を継続する方針であると表明しました。
一時停止していた「おすすめツイート」「おすすめアカウント」は復活
一方、おすすめツイートおよびおすすめアカウントについては、「当初、Twitter上での誤情報の拡散抑制に役立つと考えられたものの、データを分析するとこの変更が誤情報の拡散抑制に大いに役立った(もしくは不正ツイートの通報が減った)という有意な差は見られませんでした」と、期待していた効果が得られなかったことを明かしました。
さらに「むしろこうしたツイートやアカウントのおすすめを一時停止したことで、多くの人が新たな会話を発見したり、新たなアカウントをフォローしたりしなくなっていた」という理由から、一時停止していたおすすめツイートおよびおすすめアカウントの機能を復活させるとしています。