「iOS 13.6」アップデートが配信開始、iPhoneが車のデジタルキーに対応

「iOS 13.6」アップデートが配信開始、iPhoneが車のデジタルキーに対応

Appleは2020年7月15日、iOS 13.6のアップデートを配信しました。iPhoneを車のデジタルキーとして使える機能や「ヘルスケア」に発熱、悪寒、のどの痛み、咳などの症状が記録できる機能などが追加されたほか、複数のバグ修正と改善が含まれています。

iPhoneをデジタルキーとして使用できるのは対応車両のみとなるものの、iPhoneで車の解錠やエンジンのスタートができるようになります。先日のWWDC 2020で発表された情報によれば、iPhoneのデジタルキーに対応する車種は2021年製のBMW 5シリーズとのことです。

また、iPhoneの「ヘルスケア」では新型コロナウイルス感染症に関連する症状の記録ができるようになります。「ヘルスケア」で記録した発熱や悪寒などのデータは、他社製のアプリとも共有が可能です。

今日から始める、iPhone「ヘルスケア」アプリの使い方──歩数・睡眠・体重・運動の管理など

リリースノートは以下のとおりです。

  • 車のデジタルキー
    • iPhoneを使って対応車両のロック解除と施錠、およびエンジンの始動が可能
    • iCloud経由で紛失したデバイスからデジタルキーを安全に削除
    • iMessageでデジタルキーを簡単に共有
    • ドライバー固有のプロファイルを使って共有キーを構成し、フルアクセスを許可したり運転を制限したりすることが可能
    • 予備電力によって、iPhoneのバッテリーがなくなったあと最大5時間、車のロック解除およびエンジンの始動が可能
  • ヘルスケア
    • “周期記録”から記録された症状などの新しいカテゴリを“ヘルスケア” Appに追加
    • 発熱、悪寒、のどの痛み、咳などの新しい症状を記録し、他社製Appと共有する機能を追加
  • このアップデートにはバグ修正およびその他の改善も含まれています。
    • Wi-Fiに接続されたときに自動でデバイスにアップデートをダウンロードするかどうかを選択するための新しい設定を追加
    • iCloud Driveからのデータの同期中にAppが応答しなくなることがある問題に対処
    • データローミングを有効にしていても、eSIMのデータローミングが無効になっているように表示されることがある問題を修正
    • サスカチュワン州からの一部の電話が米国から発信されているように表示される問題を修正
    • Wi-Fi通話で電話をかけたときに音声が途切れることがある問題に対処
    • 一部のiPhone 6SおよびiPhone SEでWi-Fi通話の登録ができない問題を修正
    • 特定の他社製ハードウェアキーボードに接続すると、ソフトウェアキーボードが予期せず表示されることがある問題を解決
    • 日本語のハードウェアキーボードが誤って英語(US)キーボードとしてマッピングされることがある問題を修正
    • AssistiveTouchが有効になっているときにコントロールセンターにアクセスした際の安定性に関する問題に対処
    • 常時接続のVPN接続によって送信されるトラフィックから除外するドメインを管理者が指定できるメカニズムを提供

iOSのアップデート手順については下記記事で解説しています。

EDITED BY
TOKIWA