スマートフォンに保存されている個人情報を抜き取るアプリが出回っていたが、その関係者が「不正指令電磁的記録(ウイルス)保管の疑い」で京都府警に逮捕された。朝日新聞が報じた。
朝日新聞によると、逮捕された会社役員は、ウイルスを組み込んだアプリをレンタルサーバーに保管した疑いがあるという。そのウイルスは、ユーザーの電話帳に保存されている個人情報(名前、電話番号、電子メールアドレスなど)を抜き出して外部のWebサイトに送信するもので、以前にシマンテックが警告していた。逮捕された会社役員は容疑を認めているとのこと。
ウイルスが組み込まれていたアプリは「電池長持ち」や「通話無料」といった名称で、ユーザーにリンクをクリックするよう誘導し、アプリをインストールさせようとしていた。迷惑メールを通じてユーザーにアプリが紹介されたと考えられる。それらのアプリをダウンロードしたスマホは3500台を超えるという。
また、産経新聞によると、スマホのデータを抜き取るアプリ型ウイルスの摘発は初めてだという。
利便性を謳いながら効果がない怪しいアプリはほかにも出回っており、注意が必要だ。身に覚えのない相手からメールが届いても、紹介されたアプリをインストールしないよう気をつけてほしい。