富士通が中高年向けのスマートフォンを開発した、と日本経済新聞が報じている。従来型の携帯電話において操作を簡素化し人気を博した「らくらくホン」のスマホ版で、Androidを搭載し今夏に国内、年内には欧米市場で販売される予定だという。
このいわゆる「らくらくスマホ」だが、利用する機能を限定しつつ初期設定などの手順をできるだけ簡単にしているという。
アプリはプリインストールのものが中心となり、高音を聞き取りやすくするマイク技術を導入したりなど、中高年層でも使いやすいように工夫されているようだ。
また、健康管理や高齢者見守りといったサービスをクラウドを生かして提供する。例えば、体重計や血圧計などの健康測定機器と連動させ、記録データを閲覧したり家族や医療機関へ伝えるなどするイメージだ。こうしたサービスを連携し、端末の付加価値を高める。
国内だけでなく海外にも攻勢をかける
富士通は、フィーチャーフォンにおける「らくらくホン」で国内累計2000万台の販売実績を誇る。今回のスマホ版の開発により、日本をはじめ少子高齢化が進む国を中心に中高年層の需要を開拓できるとみており、世界展開を視野に入れる。
一体どのようなスマホになるのか詳細は分かっていないが、インターフェイスはBIG Launcherのような感じになるのだろうか。いろいろな意味で試金石となりそうな、楽しみな端末である。