GoogleとMIT(マサチューセッツ工科大学)は20日、Androidアプリの開発ツールApp Inventorをオープンソース化を発表し、公開した。
App Inventorは「プログラミング言語を知らなくてもAndroidアプリを開発できる」という触れ込みで、Google Labsのプロダクトとして発表されていた開発ツールだ。ユーザーは、ジグソーパズルのピースをはめていくように、色々な機能を実現するブロックをドラッグ&ドロップで組み合わせていくことで、Androidアプリを作成できる。
直感的かつ思ったよりずっと簡単にアプリを作れるとあって、教育用のツールとしてApp Inventorは高い人気があったが、昨年末にGoogle Labsが閉鎖されたことに伴い、App InventorもGoogleからの提供が終了していた。
その後、教育という目的継続のため、MITがGoogleと共同でApp Inventorプロジェクトを引継ぎ、今回の公開に至った。
また、App Inventorのコードを利用するオープンソースの開発者支援を目的とするGoogleグループが立ち上げられている。
Androidアプリは誰でも作れて、誰でも世界中に公開できるというところが最も優れた点であるだけに、その裾野を広げるApp Inventorは極めて重要なツールだろう。これを生み出したGoogleの開発者、そしてオープンソースとして一般公開までこぎつけたMITの開発者には心から敬意を表したい。