1月12日(現地時間)、GoogleはAndroidアプリ開発者向けサイト「Android Design」を開設した。Android開発者向けブログ「Android Developers Blog」によれば、「Android Design」は素晴らしいAndroidユーザーインターフェイス(UI)を創りだすための原則や基礎的要素、パターンを学ぶサイトであるとのこと。
従来、Androidアプリは、見た目の美しさだけでなくユーザーインターフェイスも含めたトータルのデザイン面でiPhoneアプリに劣るとみなされてきた。これは、AppleのiOSに比べて厳格ではないアプリ開発ガイドラインが一つの要因だったと考えられる。昨年亡くなったスティーブ・ジョブズ氏(前Apple CEO)がデザインで妥協しなかったことは有名な話だ。
以前のGoogleについて、デザイン面で優れていると考える人は多くはなかった。しかし、Macintoshを生み出した元アップルの大物開発者が関わった「Google+」のデザインや、その他のGoogleサービスの一連のデザイン変更は、Googleのデザインに対する姿勢の変化が現れており、ジョブズ・Appleの影響を感じるところだ。
Ice Cream Sandwich (Android 4.0)のリリースにより、Androidは新しい操作性とスタイルにより強化され、よりシンプルかつ美しいアプリを作成できるように進化を遂げた。そこで、Androidユーザーエクスペリエンスチームは、説明書的だった従来のデベロッパー向けガイドラインとは異なり、「Android Design」上ではUIの趣旨からの説明や画像を多用した分かりやすい解説を行なっている。今後、更にコンテンツが追加されていく予定なので、アプリ開発者はフォロー必須のサイトになるのは間違いない。