太陽光発電と手回し充電に対応した100ドルタブレット「OLPC XO 3.0」発表

途上国の子供たちに学習手段を提供することを目的としたNPO法人『One Laptop Per Child(OLPC)』は10日、タブレット端末『OLPC XO 3.0』を発表した。

『OLPC XO 3.0』は、OLPCの理念に沿い、途上国の子供達にタブレット端末を用いた教育手段をもたらすことを目的に開発された。これまでのXO端末と同様に100ドルという販売価格を目指している。

ディスプレイは1024x768解像度で、512MBのRAMと4GBの内部ストレージを搭載し、Android OS(または独自OS)を実行することが可能。USBポート、microUSBポート、オーディオジャックに対応している。
SoCには、ARMベースのARMADA PXA618プロセッサが採用されている。なお、このプロセッサを提供するMarvell社は、OLPCがこのタブレット端末を開発中の2010年に深刻な財政難に陥った際に、提携を申し出るとともに560万ドルの助成金を出し、この危機を救っている。

『OLPC XO 3.0』は、別途購入になるソーラーパネルやハンドクランクを接続し、太陽光や動力エネルギーをタブレットの動力源として利用できるほか、水車や自転車などからも電力を供給できるという。
その『ソーラーカバー』からは、太陽光で1時間に充電した場合、4Wの電力を得られ、タブレット2時間分の電源を得ることができる。

おそらく日本ではさほど話題になることもないと思われるが、『OLPC XO 3.0』は世界に大きな革新をもたらすタブレットかもしれない。