独裁判所、「Galaxy Tab 10.1N」はAppleの特許侵害を回避していると予備評価

ドイツでの「Galaxy Tab 10.1N」の販売阻止を狙ったAppleに、苦しい判断が出そうだ。Reutersが報じたところによれば、ドイツの裁判所は22日(現地時間)、Samsungが「Galaxy Tab 10.1」の販売差し止め命令を受けてこれを回避するために加えた修正は、Appleの特許への侵害を十分に回避しているとの予備判断を下した。

ドイツの裁判所は9月、「Galaxy Tab」には「iPad」との類似点が多すぎるというAppleの主張を認め、SamsungがAppleの特許を侵害しているという判決を下して「Galaxy Tab 10.1」の販売を禁止した。これに対しSamsungは、販売差し止め回避を狙って修正版の「Galaxy Tab 10.1N」を発売。ところが、Appleは修正版も同様に「iPad」に類似しているとして、販売禁止を裁判所に申し立てていた。

今回の予備評価は、2012年2月9日に予定されている判決に先立って実施されたもので、記事によると、Johanna Brueckner-Hoffman判事は「被告(Samsung)は法的に保護されているデザインを十分に回避したと評価している」と述べたという。

Appleは、先日も話題になったHTCを相手取った訴訟など、Android陣営を次々と攻撃している。しかし、最近ではAppleにとって苦しい判断も散見されるようになってきており、今後も各国における訴訟の行方から目が離せない。