HTCとAppleの特許問題で動きがあった。米国国際貿易委員会(ITC)は米国時間12月19日、HTCがAppleの特許を1件侵害していると認め、2012年4月19日以降、特許侵害に該当するHTCのAndroid端末の輸入と販売を禁止すると命じた。
Appleの特許を侵害していると認められたのは、メールなどの文中に表示された数字をタップすると、電話をかけられるアプリが起動して電話の利用が可能になる機能。HTCは今後、対応策として、Appleの特許を侵害した機能を取り除いたり、別の技術を利用するなどした端末をリリースすることが考えられる。
ただ、本決定はAppleにとっては完全勝利とは言い難い。同社はHTCが特許を10件侵害しているとして訴訟提起しており、そのうちの1件が認められたにすぎないからだ。また、HTCには特許侵害を回避するための時間的な猶予(4月19日の販売禁止まで)も与えられている。HTCの法務顧問からは、今回の決定にむしろ満足しているといった「勝利宣言」ともとれる声明まで出ている。