iPhoneの電話を録音する方法、6つ試してどれが確実か検証してみた

アプリでは録音できない?

iPhoneには通話中の音声を録音する機能はありません。しかし、何とかしてその方法を探そうとしている人は多いはず。実際、「iPhone 通話録音」などで検索してみるとさまざまな情報や裏技がヒットしますが、いずれも情報が古かったり根拠に乏しかったりで、100%確実に録音できるのか定かではありません。

そこで本記事では、よく見聞きする6つの方法を実際に試して、本当にiPhoneの電話を録音できるのか検証。確実に録音できた方法とその手順を詳しく解説しています。

前提:録音は相手にバレないがトラブルに注意

本記事で紹介する録音方法は、いずれも録音していることが通知や音などで相手にバレることはありません。しかし、通話内容を録音するのは、通信の秘密やプライバシーなどの点でリスクのある行為です。海外では、同意なく通話内容を録音すること自体が違法となる国もあります。

録音する際は、なるべく相手に同意を得てからおこなうのが無難です。また、正当な理由なく録音データを第三者に漏えいしたり、利用したりするのは避けるべきでしょう。

総務省/通信の秘密、個人情報保護について

確実にiPhoneの通話を録音できた方法

まずは、筆者が実際に試してiPhoneの通話を録音できた3つの方法と、それぞれの操作手順を詳しく紹介します。

通話をスピーカー出力して別のデバイスで録音する

最初に紹介するのは、通話音声をスピーカー出力にして、それを別のデバイスで録音するという原始的な方法です。

録音用のボイスレコーダーのほか、パソコンや機種変更で使わなくなった古いiPhoneなどがあれば誰でも利用できます。家族や友人など親しい人のスマホを一時的に借りて録音させてもらうのもよいでしょう。

筆者はMacのボイスメモとAQUOSスマホで録音してみましたが、いずれも問題なく録音できていました。仕組みが分かりやすいので、失敗も起こりにくいはずです。

利用できる環境

近くに録音デバイスさえあれば、発信した電話/着信した電話、どちらにも対応できます。

ただ、相手の声をスピーカーで出力する必要があるので、実行できる場所はかなり限られます。状況にもよりますが、自宅以外でおこなうのは難しいかもしれません。

準備するもの

録音機能を搭載したデバイスを用意します。

機種変更で使わなくなった古いiPhoneやパソコンなど、外部音声を録音できれば何でも構いません。家族や友人など親しい人のスマホを一時的に借りて録音させてもらうのもよいでしょう。

ソニー ICレコーダー ICD-PX470F

通話の録音手順

近くに録音に使うデバイスを置き、録音を開始します。スマホやノートPCを利用する場合は、録音中に電池切れにならないように注意してください。

通話を開始したら、スピーカーに切り替えればOK。音量は大きめに設定しておくと、よりハッキリと音声を録音できます。

イヤホンマイク(テレフォンピックアップ)で通話を録音する

続いて試したのは、「テレフォンピックアップ」と呼ばれるイヤホンマイクとボイスレコーダーを使った方法です。

図のようにイヤホンマイクをボイスレコーダーのマイク端子につなぎ、イヤホンを耳に入れた状態で会話すると、相手の声と自分の声が録音される仕組みです。

少し聞こえづらい場面はあるものの、会話内容を把握するという用途では問題なく使える印象でした。受話器から出力される音をイヤホンで拾うので、周囲を気にする必要もありません。

利用できる環境

どちらかというと、自分から発信するケースでの利用に向いています。

録音するにはイヤホンマイクを耳にセットしたりレコーダーで録音操作したりといった準備が必要なため、ふいにかかってきた電話では冒頭部分の録音漏れなどが起こる可能性があります。

準備するもの1:テレフォンピックアップ

まずは、「テレフォンピックアップ」を用意します。似たような商品はいくつか販売されていますが、筆者のおすすめはソニー製の「コンデンサーマイク」。

自分の声を骨伝導で収録するので、音質がクリアで会話が聞き取りやすい印象です。イヤホン部分のフィット感も抜群で、通話の邪魔になったり、負担になったりすることもありません。発売されてから長く、Amazonでのレビューも豊富です。

ソニー コンデンサーマイク ECM-TL3

準備するもの2:ボイスレコーダー

イヤホンピックアップはあくまでマイクなので、録音機能はありません。拾った通話音声を録音するためのボイスレコーダーが別途必要です。手元にレコーダーがあるなら、まずはそれを使ってみましょう。

またシンプルなICレコーダーなら、ソニー製のものがAmazon等で7000円程度で入手できます。テレフォンピックアップとのセット商品もラインナップされています。

ソニー ICレコーダー ICD-PX470F

通話を録音する手順

ここからは、実際にイヤホンピックアップを使って通話を録音する手順を紹介します。

  1. ボイスレコーダーのマイク端子にテレフォンピックアップを挿し込む

    ボイスレコーダーのマイク端子に、テレフォンピックアップのジャックを挿し込んでください。イヤホン端子と間違えやすいので、挿し込み口には注意しましょう。

  2. イヤホンを耳にセットしてその上にスマホを当てる

    テレフォンピックアップは、イヤホンの背面部分がマイクになっています。このイヤーピースのマイク部分にスマホを当てて会話することで、相手の声が録音される仕組みです。

    イヤホンを耳にセットして準備しておきましょう。

  3. ボイスレコーダーの録音ボタンを押して通話を開始する

    ボイスレコーダーの「録音」ボタンを押して録音を開始します。

    確実に録音できていることを確認したら、iPhoneで通話を開始してください。通話が終わったら、ボイスレコーダーの録音終了ボタンを押しましょう。これで録音は完了です。

ソニー ICレコーダー ICD-PX470F

スマホ用の通話レコーダーで録音する

続いて試したのが、スマホ用の通話録音レコーダーです。Bluetoothでスマホに接続し、写真のようにレコーダー自体で通話をすることで自分側と相手側の音声を録音できる仕組みになっています。

筆者が検証したなかでは最も音質がよく、お互いの声が聞き取りやすかった印象です。

利用できる環境

周囲の環境、および状況を問わず利用できます。Bluetoothの接続状態を維持しておけば、突発的にかかってきた電話の録音にも対応可能です。

準備するもの

今回使用したのは「StickPhone」という商品。このスティック状の本体にメモリが搭載されており、最大144時間分の音声を録音できます。約20gと軽量でサイズもかなりコンパクトなため、持ち運びに便利。重さが負担になったり煩わしかったりすることもありません。

フル充電でおよそ20時間連続で録音が可能。スマホとの接続状態を一日中保っていたこともありますが、充電切れにはなりませんでした。

ネックは価格面で、1万3000円前後とやや高額。録音する機会が頻繁にある人にはぜひおすすめしたい商品ですが、数回使いたいだけの人にとってはコストがかかり過ぎるかもしれません。

スマホ通話レコーダー StickPhone BR-20

通話を録音する手順

ここからは、実際に「StickPhone」を使って通話を録音する方法を紹介します。

  1. 通話レコーダーとスマホをBluetoothで接続する

    ここでは、例として筆者が購入した「StickPhone(BR-20)」の使い方を解説します。

    StickPhoneを購入してすぐの場合、電源を入れるとすぐペアリングモードになります。

    すでに起動させたことがある場合は、中央にある録音ボタンを5秒間長押しして、Bluetooth接続が可能な状態にしましょう。

    続いて、iPhoneの「設定」アプリを開きBluetoothに進んでください。「Bluetooth」スイッチをオンにすると周囲のBluetooth接続可能デバイスを検出し始めます。

    「その他のデバイス」に[BR-20]が表示されたら、これをタップ。「自分のデバイス」欄にBR-20が表示されていれば、Bluetooth接続は完了です。

  2. モードスイッチを切り替える

    StickPhoneの側面にあるモードスイッチを「MOBILE」に切り替えてください。これで、通話が開始されると自動的にその音声が録音されます。

  3. 通話レコーダーで通話をすると自動録音される

    ペアリングができたら、通常どおりiPhoneで電話を発着信して通話を開始します。

    通話画面の「オーディオ」ボタンを押して「BR-20」にチェックが入っていれば準備は完了です。

    iPhone本体から音声は発せられないので、「StickPhone」を使って会話をしましょう。StickPhoneを通して通話すれば自動的に録音が開始されます。

スマホ通話レコーダー StickPhone BR-20

試してみたものの録音できなかった方法

実際に試してみたところ、iPhoneの通話がうまく収録できなかったパターンをまとめました。

通話と同時にボイスメモで録音

わざわざ別デバイスを用意しなくても、iPhoneで通話と録音を同時におこなえばよいと考える人も多いでしょう。しかし、残念ながらこれはできません。

OS側の制限により、通話中はiPhoneのボイスメモは起動できなくなっています。

サードパーティ製の録音アプリも試しましたが、ボイスメモ同様に起動できないものが大半です。起動できたとしても、自分の声しか録音できませんでした。

マイクオンの状態で画面録画する

iOS 11以降のiPhoneには、スマホ画面を内部音声と外部音声付きで録画できる機能が備わっています。

通話画面を録画しても何も映らなかった

しかし、こちらもOS側の制限で通話中はマイクオンの状態で収録しても内部音声・外部音声を録音できません。

録画自体は開始できるものの、データを確認すると音声は一切収録できていないうえ、上の画像のように通話画面さえも映っていませんでした。

サードパーティ製の通話録音アプリ(一部)

App Storeでは、iPhoneの通話を録音すると謳うアプリがいくつか提供されています。筆者もいくつか試しましたが、インストール後すぐに有料版の購入を求められるケースが多い上、まともに動くものはあまりない印象でした。

唯一「Connect コネクト」というアプリのみ録音に成功しましたが、どの状況下でも確実に録音できるとは言い切れないのが現状です(着信した通話を録音するにはキャリアの転送契約が必要)。

また、なかには詐欺まがいのアプリもあるので注意が必要です。「高額料金を支払ったのにほとんど何も出来なかった」という声も耳にします。

そもそもiPhoneは通話の録音をしない前提で設計されているので、アプリで無理やり録音しようとしても上手くいかないのかもしれません。

ソニー ICレコーダー ICD-PX470F
ソニー コンデンサーマイク ECM-TL3
スマホ通話レコーダー StickPhone BR-20
検証バージョン
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