iPhone Xがついに我が家にもやってきました。さっそくiTunesバックアップからデータを引き継ごうとしたところ、「このiPhoneのソフトウェアが古すぎるため、バックアップ”○○○”はこのiPhoneの復元には使用できません」と出てきたではありませんか。最新機種なのに、ソフトウェアが古すぎるなんて……。
調べてみると、この現象は古いほうのiPhoneを最新のiOSにアップデートしていると起こる症状のようです。iOSの最新版はiOS 11.1.2(2017年11月19日現在)ですが、iPhone Xの出荷時のiOSがこれよりも古いバージョンであるのが原因です。
そこで今回は、古いiPhone(今回はiPhone 7)のバックアップデータを新しいiPhone(今回はiPhone X)に復元するときに表示されることがある「ソフトウェアが古すぎる」エラーの対処法を解説します。
iPhoneの引き継ぎ作業前にiOSをアップデートしておこう
iPhoneの機種変更時にデータを移行するためには、あらかじめ古いiPhone側のバックアップを作成しておき、新しいiPhoneに復元します。
このとき、新旧iPhoneのiOSを最新バージョンにアップデートしておくことで、前述の問題を回避できます。もっとも、新しい真っさらなiPhoneのiOSをバージョンアップするためには、ちょっとしたコツが必要です。
古いiPhoneのiOSを最新バージョンにアップデートする
まず、古いiPhoneのバックアップを作成します。このとき、バックアップを作成する前に古いiPhoneのiOSのバージョンを確認してください。
「設定」アプリ→[一般]→[ソフトウェア・アップデート]でアップデートの有無を確認できる
もしiOSが最新バージョンでないのであれば、アップデートしておきましょう。アップデートの手順は下記記事で解説しています。
iPhoneでiOSをアップデート(バージョンアップ)する方法
新しいiPhoneのiOSを最新バージョンにアップデートする
古いiPhoneと新しいiPhoneでiOSのバージョンが同じなら、「ソフトウェアが古すぎる」問題は起こりようがありません。しかし、バージョンが異なっているとき、復元方法にiTunesバックアップからの復元を選ぶと、エラーメッセージが表示されて先へ進めなくなります。
この場合の対処法は、新しいiPhoneのiOSも最新バージョンにアップデートすることです。具体的には、iPhoneの初期設定時に「Appとデータ」画面で[新しいiPhoneとして設定]を選び、新しいiPhoneとして使えるようにしてからiOSを最新版にアップデートします。
初期設定の途中で表示される「Appとデータ」画面で、[新しいiPhoneとして設定]を選ぶ
新しいiPhoneとして設定した上で初期のホーム画面が表示されたら、iOSをアップデートします。iOSアップデートが完了したら、続けてデバイスを初期化(リセット)し、あらためて初期設定をおこなえる状態に戻しましょう。
iPhoneをリセットする方法の詳細は、下記記事で参照してください。
「設定」アプリ→[一般]→[リセット]→[すべてのコンテンツと設定を消去]とタップし、iPhoneをリセットする
ここで「iPhoneをリセットしたら、iOSが古いバージョンに戻ってしまうのではないか」と心配になるかもしれませんが、リセット後のiPhoneのiOSバージョンは最新版のままになります。安心してリセットしてください。
なお、iCloudから復元する場合、この「ソフトウェアが古すぎる」問題は起こりません。iCloudバックアップからデータを復元する過程で、最新iOSのソフトウェア・アップデートをインストールすることになるからです。
iCloudから復元するときは、iOSのソフトウェア・アップデートも実行される
新しいiPhoneにデータを移行する
新旧iPhoneのiOSを同じ最新バージョンにアップデートできれば、あとは通常の引き継ぎ作業をおこなうだけ。当然のことながら「ソフトウェアが古すぎる」というエラーは出なくなっているはずです。
データのバックアップと復元のやり方に関して不安がある人は、以下の記事を参考にしてください。
検証端末:iPhone 7(iOS 11.1.2)/iPhone X(iOS 11.0.1)