iPhoneやiPadでスクリーンショットを撮ったとき、シャッター音と画面のフラッシュのあとに、撮影したスクリーンショットが小さく左下に表示されます。これはiOS 11で追加されたサムネール機能によるもので、Macにも同種の機能が追加されています。
iPhone・iPadでスクリーンショットを撮影する6つの方法
本記事では、iPhoneでスクリーンショットを撮影したときに画面左下に現れるサムネイル(以下、左下サムネイル)についてくわしく解説。左下サムネイルの消し方や活用法、サムネイルの誤タップ後に未加工のままスクショを保存する方法を紹介します。
iPhoneでのスクショ撮影時に邪魔になる「左下サムネイル」を消す2つの方法
左スワイプして強制的に消す
スクリーンショットを撮ったあとに左下に表示されるようになったサムネイルは、少しうっとおしい存在にもなりえます。消したくなったことがあるのではないでしょうか。
しかし残念なことに、左下サムネイルを常に非表示にする設定は用意されていません。いったん表示されたあとで、自動で消えるのを待つか、手動で消すかの2択しか存在しないのです。
- 5秒くらい待つ
- 左にスワイプして消す
左下サムネイルは、5秒くらい触れずに待っていると自動的に画面上から消えていきます。これが基本的な対処法となります。
「5秒も待っていられない」「一刻も早く画面から左下サムネイルを消したい」という人は、左下サムネイルを左にスワイプして消す方法がおすすめです。ただし、スワイプする際に誤ってタップしてしまうと、スクリーンショットの編集画面に移行し、逆に手間と時間がかかってしまうので注意してください。
左下サムネイルが消えると、スクリーンショットは自動的に「写真」アプリに保存されます。
左下サムネイルはスクリーンショットの撮影対象外
左下サムネイルが表示されているときに続けてスクリーンショットを撮影しても、左下サムネイルが写り込むことはありません。
スクリーンショット連続撮影時の画面。サムネイルが重なって表示される。左下サムネイル内の左下隅(拡大部分)にサムネイルが写っていないことが見て取れる
左下サムネイルでできる3つのこと
画面左下に出てくるスクリーンショットのサムネイルからできることは、大きく3つあります。
以下、それぞれの機能について解説していきます。
1. 「マークアップ」画面でスクリーンショットを加工する
iPhoneのスクリーンショット編集には、マークアップ機能とサイズトリミングの機能があります。編集・加工機能をうまく利用すれば、より明確な情報が伝えられるスクリーンショット画像を作成できます。
スクリーンショットを編集・加工する「マークアップ」機能
左下サムネイルをタップすると、スクリーンショットが拡大。「マークアップ」機能を利用できる画面に切り替わり、さまざまな編集ツールが表示されます。
左:下部に表示されているのがペンツール右:スクリーンショットに情報を加えたいときに便利
ペンツールには、ペン、マーカー、えんぴつ、消しゴム、なげ縄のツールが用意されています。これらのツールを使えば、スクリーンショットに文字や絵を記入できます。
また、右下の[+]をタップすると、「テキスト」、「署名」、「拡大鏡」と各種図形を選択できる吹き出しが現れます。テキストボックスや拡大鏡などを利用して画像に注釈を入れたり、情報を強調させたりすることができます。
スクリーンショットをトリミングする
編集画面では、撮影したスクリーンショットから保存したい部分だけを切り出すトリミングができます。
切り取る部分は明るく表示される
スクリーンショット上の青枠の四隅か、上下左右の辺の中央にあるバーを動かしてトリミングをおこないます。切り取る部分は明るく表示され、削除する部分は暗くなります。
トリミングが完了したら[完了]をタップし、「写真」アプリに保存してください。
アンドゥ機能を活用する
取り消し機能
スクショの加工に失敗したら、右上のアンドゥ(取り消し)ボタンをタップすれば、画像をひとつ前の時点の状態に戻せます。アンドゥを取り消せるリドゥ(取り消しの取り消し)ボタン
も便利です。
すべての加工を取り消して最初の状態に戻すこともできます。アンドゥ(取り消し)ボタンを長押しし、[すべて取り消す]を選択するだけです。
2. スクリーンショットを保存する/削除する
編集作業が終わったら、左上の[完了]をタップします。
すると、[“写真”に保存]と[スクリーンショットを削除]を選択するメニューが出てきます。
スクリーンショットを保存する場合は、[“写真”に保存]を選択します。保存したスクリーンショットは、「写真」アプリ→「アルバム」→「メディアタイプ」→「スクリーンショット」に保存されます。
注意:加工したスクリーンショットを保存すると元画像は上書きされる
加工したスクリーンショット画像を「写真」アプリ内に保存すると、元の画像に上書きされる形で保存されます。未加工のスクリーンショット画像は完全に削除されてしまうので要注意です。もし未加工の状態でも保存しておきたいなら、いったん未加工の状態で保存した上でスクリーンショット画像を複製(コピー)し、コピーした画像を加工するようにしましょう。
スクリーンショットを削除したいときは[スクリーンショットを削除]を選択します。このとき削除したスクリーンショットは、「写真」アプリ→「アルバム」→「ほかのアルバム」→「最近削除した項目」に30日間保存されます。間違って削除してしまったときは、「最近削除した項目」から復元できます。
ちなみに、編集画面からホーム画面に直接もどる(画面の上スワイプ/ホームボタンのクリック)と、編集中だったスクショが画面左下にサムネイルとして再び表示されます。
編集画面からホーム画面に戻ると、編集中の画像は編集作業の結果が維持された状態で、そのままサムネイルに戻る
左下サムネイルに戻った状態で5秒ほど待つか、左下サムネイルを左にスワイプすると、編集・加工内容も反映された状態でスクリーンショットを保存できます。
3. スクリーンショットを共有する
撮影したスクリーンショットを共有したいときは、ペンツールの左にある共有ボタン共有ボタンをタップします。
AirDropやメール、LINEなど共有したい方法を選択して送信すれば完了です。
編集画面から共有したスクショのファイル形式は「jpeg」になる
スクリーンショットを「写真」アプリに保存すると、ファイル形式は「PNG」になります。ところが、編集画面からスクリーンショットを「共有」すると、画像のファイル形式が「jpeg」になります。
編集画面から共有するjpeg形式の画像データは、「写真」アプリから共有するPNG形式のデータよりもデータ容量と画像サイズが小さく、解像度も劣る点に注意してください。
これは困った、左下サムネイルを誤タップ後にスクリーンショットを未加工のまま保存する方法
スクリーンショット撮影をしたあと、左下サムネイルをタップしてマークアップ画面を起動させてしまうと「何か加工しないと保存できないのか?」と疑問に感じたことはないでしょうか。筆者はiOS 11にアップデートした直後、すこし悩んでしまいました。
もちろん、左下サムネイルをタップした後でも、スクリーンショットを未加工のまま保存することは可能。その手順は以下のとおりです。
- 左下サムネイルをタップした場合
- [完了]→[”写真”に保存]
- ホーム画面に戻る(あとは「左下サムネイルをタップしていない場合」の手順と同じ)
- 左下サムネイルをタップしていない場合
- 左下サムネイルが消えるのを待つ
- 左下サムネイルをスワイプして消す