iPhoneが熱くなるときの原因と対策──充電との関係や冷やすときの注意点も解説

まずは発熱の原因を突き止めよう

猛暑が続いた夏ですが、こういう季節はiPhoneも熱くなりやすかったかもしれません。

iPhoneを含むスマートフォンは、普通に使うだけでも発熱します。とはいえ、iPhoneが尋常でなく熱いとき何が起きているのか、またそのまま放置しても問題はないのか、不安に感じた人も少なくないでしょう。

今回は、iPhoneが熱くなったときの原因や対処法について紹介します。

iPhoneが熱くなる主な原因は?

iPhoneが熱くなる原因は、内部からの発熱と外部から温められて熱くなるという2種類のケースが考えられます。そして内部からの発熱では、CPUとバッテリーの2箇所が熱の主な発生源です。

CPUへの負担が大きいと発熱しやすい

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数世代前のCPUを搭載したiPhoneと、最新のCPUのiPhoneでは処理能力がまったく異なります。たとえば、iPhone 12シリーズに搭載されているA14 Bionicは、1世代前のA13 Bionicと比べても、負荷の高い機械学習のタスクが最大80%高速化されています。古いモデルのCPUは、同じ処理でも負荷がかかり続ける時間が長くなり、発熱しやすくなるのです。

発熱が大きくなる処理の代表的なものに、ゲームアプリがあります。ゲームアプリは数GBのデータを処理する必要があり、CPUが発熱しやすい条件が簡単に揃います。特にGPSや通信を利用するゲームは、プレイ時間が長くなるほど熱くなりやすいと言えます。

またデータ量では、大量の写真やビデオがストレージを専有していることもあるでしょう。スマホの発熱に、ストレージを整理(無駄なデータを削減)するのがよいとされているのは、扱うデータ量を少なくして負荷を減らせるという効果があるためです。

バッテリーに負担がかかると発熱しやすい

内部からの発熱では、バッテリーも熱くなりやすい部品です。iPhoneが搭載しているリチウムイオンバッテリーは、リチウムイオンの電極反応により電流を取り出したり、充電したりします。

エネルギーが発生する際には発熱が伴うため、普段スマートフォンを利用するだけでも発熱は起こります。しかし、使い方やアプリによっては、発熱量が多くなることがあります。たとえば、充電しながら利用した場合です。充電と放電の両方で反応が生じるため、熱を持ちやすくなります。

バッテリーの消耗はアプリによっても異なります。GPSを常に使うような位置情報ゲームやSNS、音楽を再生し続けるミュージックアプリなど、アプリによりバッテリーの減りが異なることで、当然発熱の具合も変わってきます。

このほか、iOSのアップデートでバッテリーの発熱が大きくなったという事例もあります。この場合、新しいアップデートで問題が修正されるのを待つほかりません。

気温や室温の高い場所に置いておくと熱くなる

何もしていないのに、iPhoneを置いておくだけで熱くなることがあります。特に気温が上昇する7〜8月は、スマートフォンが熱くなりやすい時期です。外気温によって温められることでスマートフォンの温度が上がり、冷めにくい状態となるわけです。

炎天下や直射日光の当たる場所に置いておくと、すぐにiPhoneは熱くなります。暑い日は車内なども要注意です。また冬でも暖房器具の近くに置いておくと、冷めにくくなる可能性があります。

このように置き場所や使う場所によって、熱くなったり冷めにくくなったりする状態が作られます。

iPhoneが熱くなってしまったときの対処法

熱くなる要因は1つではなく、条件が重なることでより発熱しやすくなります。たとえば、炎天下で重たいゲームをプレイすれば、普段よりも早く熱くなるのは想像がつきやすいでしょう。

では本体が熱くなったとき、そのままにしておけばよいのでしょうか? そのうち冷めるかもしれませんが、熱い状態のまま放置するのはおすすめできません。

内部が熱くなることで精密機器にダメージを及ぼす場合があり、故障の原因となります。また、iPhoneが利用しているリチウムイオンバッテリーは熱に弱いという性質があるため、熱くなったまま放置するとバッテリーの劣化が進みます。

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Appleは、「35℃を超える周囲温度にデバイスをさらさないことが特に重要」で、保管温度は-20℃〜45℃が適正としています。故障やバッテリーの劣化を防ぐためには、iPhoneの温度が35℃を超えないようにするのがよさそうです。

iPhoneをクールダウンさせる

ひとまず電源をオフにする

操作できる状態なら、電源をいったんオフにしてこれ以上負荷がかかるのを抑えます。それから、うちわや扇風機などの風を当てて冷却するのがよいでしょう。冷房の効いている涼しい部屋に移動するのも効果的です。

なお、ボディの素材により冷えやすさも異なります。アルミやガラスボディのiPhoneはより冷えやすいですが、プラスチックボディはアルミやガラスに比べると冷めにくい素材です(ただし、プラスチックボディはiPhone 5c以降採用されていません)。

冷蔵庫や冷凍庫に入れて冷やすのはNG

iPhoneを冷やすとき、冷蔵庫や冷凍庫に入れればすぐに温度が下げられるのでは、と考える人もいるかもしれませんが、これは故障の原因となるため絶対にやってはいけません。

冷蔵庫や冷凍庫で急激に温度を下げると、端末内部で結露が発生しやすくなります。iPhoneの防水は、あくまで外部から水を侵入させないための防水であり、結露によって内部の機器に水分が付着した状態となってしまうと機器が故障する原因になります。凍った保冷剤を当てるのも、同様にNGです。

カバーやケースを外す

iPhoneケース・カバーを外すのも効果的

iPhone内部にはファンなどの冷却装置がないため、本体から放熱して熱を下げるほかありません。ところがカバーやケースを付けていると、熱がこもって放熱が妨げられる可能性があります。

iPhoneが熱くなったときは、カバーやケースを外して放熱効果を最大限に得られるようにします。風を当てる際にも、カバーやケースを外した状態のほうが効果的です。

冷却グッズを利用する

スマートフォンの熱対策に、さまざまなグッズが販売されています。自然放熱やカバー・ケースを外したくらいでは、必要な冷却効果を得られないことがありますが、その場合には専用の冷却グッズを使うのがおすすめです。

冷却グッズには、本体背面に貼り付けるヒートシンクや冷却シート、冷却ファンなどがあります。多くの冷却グッズはケースやカバーの代わりに貼り付けられるようになっています。移動中でもどこでも利用できるのがメリットです。

また、冷却ファン付きコントローラのようにゲーム目的に特化したグッズもあります。長時間ゲームをしても、本体が熱くならないように冷ましながらプレイできるように工夫されています。

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情報更新:2021年09月08日

iPhoneを熱くさせないためには

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あまりに熱くなると警告画面が表示されることも

iPhoneは一定以上の温度になると、内部の機器を保護するための温度調節機能が働きます。このセーフティが働くと、充電を停止したり、遅くなったり、ディスプレイを消灯したり、アプリの画面がカクつくなどパフォーマンスが低下したりします。これにより、iPhoneの温度が上がらないように調節しているわけです。

温度調節機能が働くのは、iPhoneがかなり高温になったときです。そうならないように、iPhoneを熱くせずに利用する方法を最後に紹介します。

長時間の連続使用を避ける

最近は自宅にいる機会が増えたため、ゲームやSNSを利用する時間も伸びる傾向があります。あるいは、ビデオ会議で長時間撮影することや、カーナビとしてドライブ中にiPhoneをつけっぱなしにすることもあるかもしれません。

このような使い方をすると、どうしてもiPhoneの温度が高くなります。長時間使うときは本体が熱くならないよう、陽の当たらない風通しのよい場所に置いたり、冷却したりしながら使うのがよいでしょう。

充電しながら使用するのを控える

充電しながらiPhoneを利用すると 蓄電と放電を同時におこなうことで、バッテリーの負荷が高くなります。リチウムイオン電池は熱に弱いバッテリーなので、バッテリー自身の熱によっても劣化することがあります。バッテリーを劣化させないためにも、充電しながらの使用は可能な限り控えたほうがよいです。

また、利用するアダプタやケーブルは適切なものを利用してください。出力の高いアダプタを利用すると、普段よりも熱くなります。ケーブルは「MFi認証」(Appleが認証した製品)のものを利用すると、トラブルを避けやすくなります。

ケースを替えてみる

ケースはiPhoneを衝撃などから守るのには効果的ですが、放熱については期待できないものが多いです。むしろ、熱が閉じ込めて放熱を妨げるものもあります。

「熱のこもらないケース」で検索をすると、金属やメッシュのケースがヒットします。ゲームをすることが多いなど、とくにiPhoneが熱くなりやすいと感じているなら、このような機能的なケースを利用してみるのもよいでしょう。

EDITED BY
TOKIWA