iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは──使い方と設定・解除方法からデバイスとの付き合い方の改善テクニックまで徹底解説

iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは──使い方と設定・解除方法からデバイスとの付き合い方の改善テクニックまで徹底解説

iOS 12で「スクリーンタイム」機能が新たに追加されました。スクリーンタイムを使えば、iPhoneを使用していた時間や使ったアプリの内訳をグラフで視覚的に確認できるほか、ユーザー自身の意志でiPhoneの使い方を制約できるようになります。また、ファミリー共有機能と併用すると、iOS 11までの「機能制限」のように子どものiPhone使用を制限できます。

SNSやゲームをしていると、ついつい思っている以上に時間を費やしてしまうもの。スクリーンタイムで自分のiPhone使用時間を知り、日々のスマホ生活を振り返ってみるのもいいかもしれません。

本記事では、スクリーンタイムの設定方法から各機能の詳細までを網羅的に解説します。

iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは?

スクリーンタイムは、iOS 12へのアップデート時に標準機能として組み込まれました。iPhone・iPadでどのように時間を費やしているのか、データをまとめ、グラフでレポートしてくれます。

iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために

また、ファミリー共有と併用すれば、家族のiPhone使用状況を確認・制限できます。親世代にとっては、子どもの長過ぎるiPhone使用時間は頭痛の種になりがち。この点、スクリーンタイムを使えば、子どもがLINEやTwitterでのコミュニケーションにのめり込みすぎたり、ゲームアプリで遊びすぎて勉強を疎かにしすぎたりすることを、親のiPhoneから制限できます。

昨今、AppleやGoogleが、現代のスマホ依存社会に対し「Digital Wellbeing(デジタルウェルビーイング)」という概念を推進しています。「Digital Wellbeing」とは、デジタルデバイスと実生活のバランスをとって、デバイスの本来の目的である「ユーザーの生活を豊かにする」ことを実現しようというものです。

スクリーンタイムも、iPhone使用状況の可視化によるスマホ依存からの脱却という「Digital Wellbeing」推進の一端を担っています。また、Androidにもスマホの使用状況を確認する機能が搭載された機種がすでに多く登場しています。

スクリーンタイムの設定方法

スクリーンタイムはiOS 12に標準機能として追加されたものですが、オフの設定になっている場合もあります。

iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは?「スクリーンタイム」とは? デバイスと上手に付き合うために iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために

スクリーンタイムを有効にするには、「設定」アプリ→[スクリーンタイム]→[スクリーンタイムをオンにする]をタップします。

【iPhone】iOS 12の新機能「スクリーンタイム」とは? デバイスと上手に付き合うために

スクリーンタイムについての説明画面が表示されたら[続ける]をタップします。

【iPhone】iOS 12の新機能「スクリーンタイム」とは? デバイスと上手に付き合うために

自分用か子供用か選択

続いて、スクリーンタイムを設定するiPhoneが自分用か、子供用かを選択します。

iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために

スクリーンタイムのメイン画面

[これは自分用のiPhoneです]を選択すれば、スクリーンタイムは有効になりメイン画面が表示されます。スクリーンタイムのメイン画面では、使用時間の確認やそのほか各種設定をおこなえます。

子供用のiPhoneの設定に進んだ場合

[これは子供用のiPhoneです]を選択すると、そのまま休止時間等の設定画面に移行します。

iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために

[これは子供用のiPhoneです]を選択すると休止時間や制限時間の設定に移行する

設定が完了したら、休止時間や制限時間を保護するためのスクリーンタイム・パスコードを設定し、子どものiPhoneのスクリーンタイムは完了です。

iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために

ウィジェットでの表示画面

スクリーンタイムはウィジェットでも確認できます。ウィジェットでは、その日のiPhone使用時間とアプリジャンルの比率を確認できます。より詳細な情報を知りたいときは、「スクリーンタイム」の項目をタップするとスクリーンタイムのメイン画面に移動できます。

ウィジェットにスクリーンタイムを表示するには、下部の[編集]を選択し、「ウィジェットを追加」から「スクリーンタイム」を追加するだけです。

iPhoneでウィジェットを設定(並べ替え/追加/削除)する方法

スクリーンタイムを解除(オフにする)方法

後述するスクリーンタイム・パスコードの設定有無によって、スクリーンタイムを解除して設定をオフにする方法が異なります。

スクリーンタイムをオフにすると、それまでの使用状況に関するデータが全て消去されるので注意してください。

スクリーンタイム・パスコードが未設定の場合

【iPhone】iOS 12の新機能「スクリーンタイム」とは? デバイスと上手に付き合うために 【iPhone】iOS 12の新機能「スクリーンタイム」とは? デバイスと上手に付き合うために

左:メイン画面から[スクリーンタイムをオフにする]を選択右:確認メッセージ

スクリーンタイム・パスコードを設定していない場合にスクリーンタイムを解除するには、「スクリーンタイム」画面で[スクリーンタイムをオフにする]をタップし、確認メッセージでも[スクリーンタイムをオフにする]をタップすれば完了です。

スクリーンタイム・パスコードが設定されている場合

スクリーンタイム・パスコードが設定されている場合、スクリーンタイム解除の基本的な流れはスクリーンタイム・パスコード未設定の場合と同様です。ただし、解除の要件としてスクリーンタイム・パスコードの入力が加わります。

【iPhone】iOS 12の新機能「スクリーンタイム」とは? デバイスと上手に付き合うために

[スクリーンタイムをオフにする]をタップすると、スクリーンタイム・パスコードが要求される

[スクリーンタイムをオフにする]をタップするとスクリーンタイム・パスコードの入力が求められるので、設定された4桁の数字を入力してください。スクリーンタイム・パスコードを入力した後、確認メッセージが出てきたら[スクリーンタイムをオフにする]をタップします。これで解除完了です。

スクリーンタイム・パスコードが設定されている場合、スクリーンタイム・パスコードの入力を回避してスクリーンタイムを解除する方法はありません。

スクリーンタイムで確認できること

スクリーンタイムには、毎日0時〜23時59分までの24時間で、どれくらいiPhoneを使用したかが記録されます。

日単位、週単位の使用状況

「設定」アプリ→[スクリーンタイム]で「スクリーンタイム」画面に移動し、当日の使用時間の表示をタップすると、自身のスクリーンタイムの詳細を確認できる画面に移動します。

iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために

左:赤枠内をタップ右:1日の使用状況が1時間ごとにグラフ化されている

ここでは、1時間ごとの使用状況がグラフで表示され、使用時間が長かった順にアプリのジャンルが分かります。個々のアプリごとの使用時間は、[よく使われたもの]で確認できます。

iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために

週単位の使用状況

画面上部のメニューで[過去7日]をタップすると、週単位の使用状況(日ごと)を確認する画面に移動します。グラフの見方は、日単位の確認画面と同様。グラフの上部には、週合計時間を7で割った、1日あたりの平均使用時間が表示されます(画像では計測を始めて2日のため「1日当たり45分」となっています)。

iPhoneの持ち上げ回数、最初に開いたアプリ、アプリの通知回数

iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために

左:スマホの持ち上げ回数右:通知回数

スクリーンタイムの確認画面では使用時間だけでなく、iPhoneを持ち上げた回数と持ち上げてから最初に開いたアプリ、アプリの通知回数を確認できます。

持ち上げ回数と通知回数も週単位で確認できます。

スクリーンタイムで休止時間を設定する

電話アプリと許可したアプリのみ使用できる「休止時間」設定

スクリーンタイムでは、iPhoneの使用状況の確認だけでなく、アプリ利用を制約する「休止時間」を設定できます。「休止時間」を設定すると、電話アプリと許可したアプリのみ使用できるようになります(電話アプリは常に許可された状態)。

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スクリーンタイムの目玉機能といってよい[休止時間]。[常に許可]とセットで使う

休止時間に使用するアプリの許可は[常に許可]で自由に変更できます。たとえば寝る前にiPhoneから離れたいのであれば、SNSアプリやニュースアプリ、動画アプリのような依存性の高いアプリの許可を外しておくとよいでしょう。

休止時間中に許可されていないアプリは、原則としてプッシュ通知を含め一切の通知が届かなくなります。

LINEの通話着信は通知されることも

LINEにかかってきた無料通話は、プッシュ通知されることがあります。具体的には、LINEアプリ内で[iPhoneの基本通話と統合]を有効にしている場合、通話の着信があるといつもどおり通知されます。

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LINEアプリ内の設定ボタン[]→[通話]で設定可能

LINEの通話機能とiOSの電話機能の統合は、LINEアプリ内で設定を変更できます。[iPhoneの基本通話と統合]を有効にするとiPhoneの電話機能内からLINEの無料通話を利用できて便利な反面、休止時間中であってもLINEの通話が通知されてしまうデメリットが生じる点に注意が必要です。

休止時間を設定する/無視する方法

休止時間を設定する

iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために

左:休止時間を有効にする右:「毎日」か「曜日別」を指定する

まず休止時間を有効にします。次に、休止時間を毎日か曜日別に設定するかを選択してください。

毎日に設定すると、曜日に関係なく一定の時間に休止時間が開始されます。

曜日別に設定すると、曜日ごとに自由に休止時間を設定できます。曜日によって休止時間の設定を外すこともできるので、月曜日〜金曜日に学校や仕事がある場合は前夜の利用を制限するために日曜日〜木曜日にのみ休止時間を設定する、といった使い方も可能です。

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左:休止時間開始5分前の通知右:休止時間中のホーム画面

スクリーンタイムの通知を有効にしている場合は、設定した休止時間の5分前に通知が来ます。休止時間が始まると、許可されていないアプリは砂時計マークが付いてアイコンが暗くなります。

休止時間を無視する

iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために

制限時間オーバーを示す画面

休止時間中に許可されていないアプリを開くと、「制限時間を超えました」という画面が表示され、アプリは使用できません。

ただし、どうしても休止時間中に許可されていないアプリを開きたいこともあるでしょう。自分で自分に課したルールを破りたい場合は[制限を無視]のメッセージをタップします。すると、[15分後に再通知]、[今日は制限を無視]の選択肢が現れるので、いずれかを選択すればアプリが使用できるようになります。

  • [15分後に再通知]:開いているアプリの使用権限が15分間与えられ、15分後に再度「制限時間を超えました」という画面へと切り替わります。
  • [今日は制限を無視]:開いているアプリに休止時間が適用されなくなり、時間制限なしでアプリの使用を続けられます。

休止時間の制限を強化するには

前述のとおり、休止時間中であっても、メニューを2回タップするだけでアプリを起動できてしまいます。つまり、休止時間の制約は、比較的容易に解除できてしまうわけです。意志の力が弱ければ、制約がうまく機能しないことも十分にありえます。

そこで、より制限を強固にすることも検討すべきでしょう。強固にする方法はかんたん。休止時間中のアプリ起動にスクリーンタイム・パスコードを必要とする設定を有効化するだけです。

iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために

スクリーンタイム・パスコードを設定している場合は、休止時間の設定画面で[休止時間中にブロック]のオン/オフを選択できるようになります。[休止時間中にブロック]をオンにしましょう。

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左:時間延長の際にスクリーンタイム・パスコードの入力が必要右:延長時間を選択する

[休止時間中にブロック]を有効にすると、休止時間中に許可されていないアプリの使用時間延長をする際に、[時間延長の許可を求める]からスクリーンタイム・パスコードの入力が必要になります。スクリーンタイム・パスコードを入力すると、15分間、1時間もしくは終日から使用延長時間を選択できます。

スクリーンタイム・パスコードを入力する手間という障壁をひとつ設けるだけで、意志の弱さを乗り越えるきっかけになるはずです。

App使用時間を設定して、使い過ぎているアプリジャンルを制限する

「App使用時間の制限」は、アプリのジャンルごとに使用時間の制限を設定できる機能です。スクリーンタイムで確認した状況から、あまりに使用時間が長かったアプリのジャンルを指定すれば、他のことに割ける時間が増えるかもしれません。

iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために

左:[制限を追加]をタップ右:アプリのカテゴリを選択

「スクリーンタイム」画面→[App使用時間の制限]で[制限を追加]をタップし、「すべてのAppおよびカテゴリ」または制限時間を設けたいアプリのジャンルを選択します(例:LINEであればSNSを選択)。

iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために

アプリのカテゴリを選択すると、制限時間を設定できます。1日あたりの使用時間を決め、[追加]で設定は完了です。

制限時間は曜日ごとに異なる時間を設定できます。ただし、制限時間をなくす設定はないので、制限時間を設けたくない曜日には、「23時間59分」とするとよいでしょう。1日の制限時間は午前0時に自動的にリセットされます。

常に許可されたアプリについては、制限時間を設定できません。制限時間を付けたいアプリは、必ず「常に許可」を解除してから設定をおこなってください。

制限時間の5分前通知および制限時間超過時の案内画面は、休止時間と同様です。必要に応じて15分間延長するか、制限を無視するかを選択できます。

スクリーンタイム・パスコードを設定する

「スクリーンタイム」画面から、数字4桁のスクリーンタイム・パスコードを設定できます。

iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために

スクリーンタイム・パスコード設定画面

このスクリーンタイム・パスコードは、自分用にスクリーンタイムを使用する際に、必ずしも設定すべきものではありません。しかし前述したとおり、休止時間や制限時間を延長したり無視したりするときに、パスコードの入力が求められるようになるので、自分の中の“最後の砦”として活用できます。

そのほか、スクリーンタイム・パスコードは子ども向けの機能制限にも重要となります。

デバイス間でスクリーンタイムを共有

スクリーンタイムで記録しているデータは、同じApple IDを使ってiCloudにサインインしているデバイス間で共有することができます。

iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために

[デバイス間で共有]をオンにするだけ

外ではiPhoneを持ち歩き、家ではiPadを楽しむようなケースでも、デバイス間の共有を設定すれば使用時間などのデータを1つにまとめてくれます。より正確な使用状況を把握するのに役立つ機能です。

ファミリー共有で子どものスマホ依存を防ぐ

[ファミリーのスクリーンタイムを設定]から、家族のiPhone・iPadにもスクリーンタイムを設定できます。iOS 11までの「機能制限」に該当する機能です。ファミリー共有を設定していることが前提となります。

iPhoneの「スクリーンタイム」機能とは? デバイスと上手に付き合うために

ファミリーのスクリーンタイムを設定する機能を活用すれば、子どものiPhone使用状況の把握や休息時間、制限時間の設定ができるので、子どもがiPhoneを使いすぎるのを未然に防止する策として有用です。

子どものiPhoneにスクリーンタイムを設定する方法は、下記記事でくわしく解説しています。

検証端末:iPhone 8(iOS 12.3.1)

EDITED BY TOKIWA