毎日、カレンダーに書き込むほどではない予定や繰り返し実行すべき些細な用事に追われている人は少なくないでしょう。そして、そういったタスクをつい忘れてしまった経験が誰しもあるはず。そんな失敗を防ぐのに最適なのがiPhone標準アプリの「リマインダー」です。
リマインダーは、iPhoneに最初からインストールされているタスク管理アプリです。リストにタスクを追加しておけば、各タスクの進行具合をチェックできます。日時や場所を指定すれば通知を受け取れるので、どんな些細なタスクでも忘れづらくなります。仕事だけでなく、毎日の暮らしの中でも使える便利なアプリです。
本記事では、iPhoneのリマインダーの基本的な使い方を解説します。
リマインダーにタスクを追加する
さっそくリマインダーに新しいタスクを追加してみましょう。
1リマインダーを起動する
まずはホーム画面にある「リマインダー」アプリをタップして、リマインダーを起動します。
「リマインダー」アプリを削除してしまった人は、App Storeから再インストールしてください。
リマインダーをアップグレードする
初めてリマインダーを起動するときは、アップグレードが必要です。画面の[続ける]をタップして[今すぐアップグレード]をタップします。リマインダーを同期するには、同じApple IDでサインインしているほかのデバイスも同様にアップグレードします(MacはmacOS Catalina以降が必要です)。
左:[続ける]をタップ右:利用しているすべてのデバイスでアップグレードが必要
2リストをタップする
リマインダーのメイン画面には、「今日」や「日時指定あり」など設定ごとにタスクをまとめるための「スマートリスト」と「マイリスト」が表示されています。今回はマイリストにある[リマインダー]にタスクを追加していきます。なお、新しいリストを作成したいときは、画面右下の[リストを追加]をタップしてください。
3タスクを追加する
[新規リマインダー]をタップ(または画面の何もないところをタップ)して、新しいタスクを追加します。
キーボードの[改行]をタップすれば、続けて別のタスクが入力可能です。タスクの入力作業を完了させるには、右上の[完了]をタップするか、画面の空白の部分をタップしてください。
[リスト]でメイン画面に戻る
リマインダーのメイン画面に戻るには、左上にある[リスト]をタップします。
クイックアクションからタスクを追加する
リストを指定してリマインダーを作成
ホーム画面にあるリマインダーのアイコンを長押しするとクイックアクションメニューが表示されます。このクイックアクションメニューから指定のリストにすぐにタスクを登録できます。
リマインダーのタスクを「実行済み」にする
完了したタスクは、左端の[◯]をタップして「実行済み」の状態にします。
タスクが終了したらタップしてマークを付ける
実行済みにしたタスクは[◯]に色が付き、メイン画面など別の画面に遷移するとリスト上に表示されなくなります。
過去に実行済みにしたタスクを再表示して確認したいときは、画面右上にある[…]をタップして[実行済みを表示]を選びます。
リマインダーのタスクを削除する
リマインダーに追加したタスクであっても、実行する必要がなくなる場合があります。このときタスクを実行済みにするとリスト上では非表示になるものの、再表示が可能な状態でリスト内に残されてしまいます。
リスト内にタスクを残す必要がなかったり、残しておくと不都合があったりするのであれば、リストからタスクを削除すればよいでしょう。
左にスワイプして[削除]をタップ
消したいタスクを左方向にスワイプすると赤い[削除]ボタンが表示されます。これをタップすればタスクを削除できます。
リマインダーのタスクにフラグを付ける
日々のタスクには優先順位がつきものです。数あるタスクの中でも重要度の高いタスクには「フラグ」を付けておくと「うっかり忘れ」の防止につながります。
左:左にスワイプして[フラグを付ける]をタップ右:フラグがついた
フラグを付けるにはタスクを左方向にスワイプし、[削除]のとなりにある[フラグを付ける]をタップします。すると、タスクに旗のマークが付きます。
左:[フラグ付き]をタップ右:フラグの付いたリマインダーがまとめて表示される
フラグを付けたタスクは、スマートリストの[フラグ付き]にまとめて表示されます。ほかのリストに登録したタスクでもフラグを付けておけば一緒に表示されるので、大事なタスクを逃しません。
便利な設定:時間・場所を指定して通知する
入力中に表示されるクイックツールバー
クイックツールバーを使うと、指定の日時や場所でリマインダーから通知を受け取れるように設定できます。日時の指定を付けたタスクは、スマートリストの[日時設定あり]でまとめて管理できます。
左:時計アイコンをタップして日付を追加右:[カスタム]で日時や繰り返しの設定も可能
クイックツールバーで「時計」のアイコンをタップすると、通知を表示する日付を[今日][明日][来週末]の3つから指定できます。[カスタム]では、ほかの日時や繰り返し(毎日や毎週など)を設定できます。
スマートリストの[今日]や[日時設定あり]でまとめて管理できる
日時を指定したタスクはスマートリストでも管理可能で、[今日]を見ればその日のタスクをすばやくチェックできて便利です。なお、時間を指定せずに日付だけをタスクに指定した場合は、当日の朝9時に通知されます。
左:コンパスのアイコンをタップして場所を追加右:指定した場所に近づくと通知される
「コンパス」のアイコンをタップすると、リマインダーから通知を受け取る場所を追加できます。[自宅到着時]と[乗車時]のように、普段の生活と密接に関わる場所を指定しておくことも可能です。
[カスタム]で任意の施設や住所を指定できる
[カスタム]では住所や施設名で検索して好きな場所が指定でき、その付近に近づいた時点で通知を受け取れます。いつも使っているスーパーを買い物のリマインダーの通知場所に指定するなど、出先での用事に活用できそうです。
ただし、[自宅到着時]は「連絡先」アプリに自宅の住所を登録しておく必要があります。また、[乗車時]のリマインダーを使いたい場合は、事前に自身の車とiPhoneをペアリングしておかなければなりません。
指定した場所に行ってもリマインダーの通知が届かない場合
左:設定]→[プライバシー]→[位置情報サービス]→[システム]をタップ右:[位置情報に基づく通知]をオン
[設定]→[プライバシー]→[位置情報サービス]にある[リマインダー]の通知がオンになっているにも関わらず、指定した場所に到着しても通知が届かないときは、[システムサービス]→[位置情報に基づく通知]の設定を確認してください。オフになっていた場合はオンに戻します。
リマインダーを編集する
左:[i]をタップ右:タスクの詳細画面が表示される
タスクの右端にある[i]をタップすると、タスクの詳細画面が表示されます。詳細画面では、タスクを別のリストへ移動したり、タスクにメモや優先度を追加したりできます。
左:[リスト]をタップして別のリストへ移動右:サブタスクを追加する
またiOS 13では、登録した相手にメッセージを送るときにリマインダーの通知を受け取るオプションや、サブタスクを追加する機能も追加されました。
サブタスクを活用すれば、1つのタスクの下に複数のタスクを追加して、それぞれの達成/未達成が管理できます。たとえば、旅行に必ず持っていきたいものを事前にリストアップしておけば、パッキングの際に重要な品物の入れ忘れを防ぐことができます。
新しいリストやグループを作成する
左:[リストを追加]タップ右:アイコンや色を指定してリストを作成する
リマインダーでは、仕事用やプライベート用などタスクを異なるリストで整理できます。
新しいリストを作りたいときは、メイン画面で[リストを追加]をタップしてください。リストの名前を付けたら、ほかのリストと区別しやすくなるように好きな色とアイコンを選びましょう(あとから変更もできます)。
リストが増えてきたら、グループを作ってまとめてもよいでしょう。たとえば、仕事に関連するリストを1つのグループにまとめるといった使い方ができます。
左:リスト同士を重ねる右:グループに名前を付けて[作成]をタップ
グループを作るには、リストを長押しした状態で別のリストの上にドラッグします。名前を付けて[作成]をタップすれば、グループの作成は完了です。
関連するリストが1つのグループにまとめられた
タスクが乱立しすぎて何をしたら良いか分からなくなってしまっては本末転倒です。リストやグループでタスクをスッキリ整頓してスマートなタスク管理を実現しましょう。
検証端末:iPhone X(iOS 13.2.3)