iOS 10以降では、スリープ状態でiPhoneを持ち上げて手前に傾けると、画面のスリープを自動的に解除する「手前に傾けてスリープ解除」機能が備わっています。「手前に傾けてスリープ解除」機能に対応しているのは、iPhone 6s以降の機種です。
また、iPhone X以降の機種には画面を触るだけでスリープ状態を解除する「タップしてスリープ解除」機能が搭載されています。
これらのスリープ解除機能は、ロック画面またはホーム画面を簡単に表示できるという面では便利ですが、意図しないタイミングで勝手にiPhoneの画面がついて困るというユーザーも多いようです。
本記事では、「手前に傾けてスリープ解除」と「タップしてスリープ解除」の2つの設定をオフにする方法を解説します。
「手前に傾けてスリープ解除」をオフにする(iPhone 6s以降)
iPhoneの「手前に傾けてスリープ解除」機能をオフにする手順を説明します。
1「設定」アプリを開く
ホーム画面で「設定」アプリをタップします。
2[画面表示と明るさ]をタップする
「設定」画面で[画面表示と明るさ]を選択します。
3「手前に傾けてスリープ解除」のスイッチをオフ
「手前に傾けてスリープ解除」のスイッチをオフにする
「画面表示と明るさ」画面には「手前に傾けてスリープ解除」という項目とスイッチがあり、オンになっているのを確認できます。このスイッチをタップしてオフにします。これで、スリープ状態のときにiPhoneを持ちあげて手前に傾けても画面のスリープは解除されません。
元の設定に戻したい場合は、同じ要領で「手前に傾けてスリープ解除」のスイッチをオンにします。
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「タップしてスリープ解除」をオフにする(iPhone X以降)
iPhone X以降のモデルには、スリープ状態で画面をタップするとスリープが解除される(画面がつく)機能が追加されました。
ここでは「タップしてスリープ解除」機能をオフにする手順を説明します。
1「設定」アプリを開く
ホーム画面で「設定」アプリをタップします。
2[アクセシビリティ]をタップする
「設定」画面で[アクセシビリティ]を選択します。
3[タッチ]をタップする
「アクセシビリティ」の項目から[タッチ]を選択します。
4「タップしてスリープ解除」のスイッチをオフにする
「タップしてスリープ解除」のスイッチをオフ
「タッチ」内の設定項目に「タップしてスリープ解除」という項目があるので、このスイッチをオフにしてください。これで、スリープ状態のiPhoneの画面をタップしてもスリープは解除されません。
元に戻したい場合は、同じ要領で「タップしてスリープ解除」のスイッチをオンにします。
スリープ解除設定のオフで誤作動防止やバッテリー節約効果も
上記のスリープ解除設定をオフにすると、ポケットやカバンの中で勝手にスリープ解除してしまう事態を予防できます。電話の発信などの誤作動や、画面点灯によるバッテリー消費を気にする必要がなくなるわけです。
検証端末:iPhone XS Max(iOS 13.3)