Apple IDは、iTunes StoreやApp Storeで音楽やアプリをダウンロードしたり、iCloudの各種機能を利用するために必要なアカウント。iPhoneを初めて手に入れたときなどに、必ず作成しておきたいところです。
Apple IDを保有していない場合、一般的にはiPhoneをアクティベーション(利用開始設定)する際に新規作成します。しかし、新規作成の手順をスキップしていて、Apple IDを未設定のままにしているユーザーもいるようです。
この記事では、Apple IDを新規で作成する方法を4つ紹介。なかでも標準的な「iPhoneの設定アプリ内で新規作成する方法」を取り上げ、詳しく手順を解説します。
住所の入力やクレジットカード登録なしで簡単に作成できるので、とりあえずApple IDが必要な場合などで活用できるはず。アカウントの作成自体は数分で済み、パソコンも不要です。
iPhoneでApple IDを新規作成する4つの方法
iPhoneでApple IDを作成する方法は、少なくとも4パターンが存在します。
iPhoneの利用開始設定時にApple IDを新規作成しなかった場合、iPhoneの設定アプリ内から作成するのが最も簡単な方法となります。
1. iPhoneのアクティベーション時に新規作成
Apple IDを保有していない人が初めてiPhoneを使い始めるとき、端末のアクティベーション(利用開始設定)の過程でApple IDを新規作成できます。初めてApple製品を購入したユーザーなら、この場面で作成しておくことを推奨します。
アクティベーション時、「Appとデータ」画面で[Appとデータを転送しない]→[パスワードをお忘れかApple IDをお持ちでない場合]→[無料のApple IDを作成]とタップ。以後の手順は設定アプリ内でApple IDを作成する場合とほぼ同じ
ただし、iPhoneを使う上でApple IDの利用は必須ではないため、新規作成を後回しにすることもできます。
2. Apple公式サイトで新規作成
ウェブのApple公式サイトでもApple IDを作成できます。
左:Apple公式サイトのApple IDページ右:Apple IDページの下部にある[Apple IDを作成]から新規作成可
3. iTunes Store/App Storeで新規作成
Apple IDからサインアウトした状態でiTunes StoreやApp Storeでコンテンツを入手しようとすると、既存のApple IDでのサインインかApple IDの新規作成を求められます。
App Storeで新規作成する場合の画面
ここで[Apple IDを新規作成]を選択すれば、Apple IDを作成できます。しかし、支払い手段や住所などの登録が必要となるので、手間が多少かかってしまいます。
4. iPhoneの設定アプリ内で新規作成
iPhoneの設定アプリ内からでもApple IDを作ることができます。iPhoneのアクティベーション時に新規作成していないのであれば、これが最も手軽にApple IDを作成できる方法です。
以下、この方法によるApple IDの新規作成方法を解説します。
【手順解説】iPhoneの設定アプリ内でApple IDを新規作成する方法
1「設定」アプリを開く
ホーム画面で「設定」アプリをタップします。
2[iPhoneにサインイン]からApple IDの新規作成を始める
「設定」画面で[iPhoneにサインイン]→[Apple IDをお持ちでないか忘れた場合]とタップします。
3[Apple IDを作成]をタップする
ポップアップが表示されるので[Apple IDを作成]をタップします。
4名前と生年月日を入力する
名前と生年月日を入力し、[次へ]をタップします。
5使用するメールアドレスを選ぶ
[メールアドレスを持っていない場合]→[iCloudメールアドレスを取得する]をタップ
使用するメールアドレスを選びます。既存のメールアドレス(Gmailなど)を使うのであれば「メールアドレス」の項目に入力、そうでなければ[メールアドレスを持っていない場合]から無料のiCloudメールアドレスを作成します。
ここでは後者を選択し、Apple IDの作成と同時にiCloudのメールアドレスを取得することとします。
「@icloud.com」のメールアドレスを取得でき、Apple IDとして設定される
「@icloud.com」より前の部分を入力して右上の[次へ]をタップすると、確認アラートが表示されるので、[メールアドレスを作成]をタップしてください。
6パスワードを設定する
パスワードは8文字以上で、数字と英文字の大文字と小文字が含まれている必要がある
続けて、Apple ID用のパスワードを設定します。「パスワード」と「確認」の2カ所に同じパスワードを入力し、右上の[次へ]をタップします。
7電話番号を確認する
2ファクタ認証の設定をおこないます。
iPhoneに挿入しているSIMカードの電話番号が自動で入力されているので、そのまま[続ける]をタップします。通常はそのままで構いません(未入力であれば自分で入力します)。
電話番号の確認にはSMSか音声通話が使われます。なお、格安SIMでデータ通信専用やSMSオプションを付けていないなど、SMSを受け取ることができない場合は、SMSを受け取ることのできる電話番号を入力する必要があります。
SMSで確認コードが届いたら、テンキーをタップしてコードを入力し、[次へ]をタップしてください。iOS 11.3以降では、確認コードを入力せずに済むケースもあります。
8利用規約に同意する
利用規約が表示されるので内容を確認し、右下の[同意する]をタップ。アラートが表示されたら、再び[同意する]をタップします。
その後、しばらく「iCloudにサインイン中」の画面が表示されます。
9パスコードを入力する
iPhoneのロック解除に使用するパスコードを入力します。
10Apple IDの作成が完了する
iCloudにサインインした状態になります。これでApple IDの作成は終了です。
本章で解説した方法によりApple IDを作成した場合、iTunes StoreやApp Storeの利用にはひと手間が必要となります。音楽や映画、電子書籍、アプリなどをダウンロードするには、原則として支払い手段の登録が必要となるほか、請求先住所や電話番号なども登録しなければならないからです。
検証端末:iPhone XS(iOS 13.3)