Instagramでは自分が投稿した写真や動画をはじめ、ダイレクトメッセージ(DM)、コメント、いいね、プロフィールなどをまとめてダウンロード可能です。インスタグラムを退会してデータが完全に削除される前のバックアップや、投稿した写真の元データをうっかり消してしまったときの備えにもなるでしょう。
本記事では、インスタグラムの写真や動画など各種アカウントデータを一括でダウンロードし、バックアップとして取得する手順について解説します。
インスタのバックアップ・データの一括ダウンロード機能とは?
インスタの一括ダウンロード機能を使うと、以下のような自分のアカウント情報を取得できます。
- 投稿した写真や動画(フィード・ストーリー・リール)
- アーカイブした投稿画像・動画
- DMでのやりとり(トーク履歴)
- プロフィール情報(アイコン画像や紹介文)
- 個人情報(メールアドレスや電話番号)
- フォロー/フォロワー
- 投稿へのコメント・いいね
- 保存済みの投稿(コレクション保存)
- 投稿のインサイト(ビジネスアカウントの場合)など
投稿の写真や動画だけでなく、DMでやりとりをしたメッセージ履歴や個人のプロフィール画像・紹介文、アーカイブした投稿などのデータもまるごと保存できます。
アプリ版またはウェブ(PC)版のInstagramからダウンロードリクエストをおこない、その後は指定したメールアドレスへ送られてきたメールに記載のリンクからデータをダウンロードするという流れです。

実は、バックアップ機能の提供には少し複雑な経緯があります。2018年3月、Facebook(インスタの提供会社、現Meta)で大量の個人情報が不正利用されたことに端を発し、ユーザーがアカウント削除を呼びかけるなど大きな動きに。その影響はInstagramにも及びました。
それまでインスタグラムには各種データのバックアップツール、いわばアカウントを削除したり別サービスに移行したりする際のデータ退避機能は提供されていませんでしたが、この問題を受け2018年4月、バックアップツールとして本機能が用意されたとみられています。
インスタの一括ダウンロード・バックアップ機能は、スマホの機種変更やInstagramアカウントを削除する前などにおこなっておくと安心です。また、写真や動画をスマホの写真ライブラリからうっかり消してしまっても、インスタに投稿したものであれば、この機能を使ってデータを取り戻せるのもメリットでしょう。
以降では、Instagramのバックアップデータを取得する手順について、下記2つの方法にわけて解説します。利用環境に応じて参照してください。
スマホアプリ版インスタでバックアップデータを取得する
アプリ版Instagramから、スマホでバックアップデータを取得・保存する手順を解説していきます。
「アクティビティ」からバックアップデータのダウンロードをリクエスト


まず、プロフィール画面右上のメニューボタン
から[アクティビティ]を開き、[個人データをダウンロード]をタップします。


データを受け取るメールアドレスを入力後、アカウントのパスワードを入力し[次へ]をタップすると、バックアップデータのダウンロードリクエストが完了します。
入力したアドレス宛てに48時間以内にメールが届きます。リクエストしてから数時間でメールが送られてくることもあります。[完了]をタップして、メールが届くのを待ちましょう。
入力したメアド宛にダウンロードリンクが届く


バックアップデータのリクエストが完了したら、指定したメールアドレスにダウンロードリンクが届きます。受信できない場合は迷惑メールに分類されていないか、確認してみましょう。
メール本文にある通り、当該リンクは送信されてから14日間のみ有効です。[情報をダウンロード]をタップし、そのデータを保存する作業に進みます。
データのダウンロードを開始


Instagramのログイン画面に遷移するので、アカウント情報(電話番号/ユーザーネーム/メールアドレスと、パスワード)を入力し、[ログイン]をタップします。
ログインできると遷移する画面で[情報をダウンロード]を選択してください。



画面下に表示された[ダウンロード]をクリックすると、ダウンロードが開始されます。
iPhoneでは、ダウンロード完了後に[次で開く]をタップし、[ダウンロードフォルダを開く]を選択してください。


Androidスマホの画面
Androidスマホの場合は、ダウンロードしたzipファイルをファイルアプリの「ダウンロード」フォルダなどで確認できます。
通常、多くのファイルアプリではzipファイルをタップして解凍できますが、もしプリインストールのファイルアプリでzipファイルを開けない場合は、「Files by Google」などをインストールして試してみましょう。
zipファイルを解凍し、投稿画像などのデータを取得


iPhoneの画面
zipファイルをタップ(Androidスマホでは[解凍]などを選択)するとファイルが解凍され、中身(フォルダ)が表示されます。



解凍したフォルダを開くと、ダウンロードしたアカウントデータが細かく分けられています。
フィードやストーリー、リールなどの写真・動画のデータは、「media」フォルダで閲覧・保存できるようになっています。「messages」フォルダにはDMでのやりとり、「followers_and_following」フォルダにはフォロー・フォロワーの一覧などが格納されています。
PC(ウェブ)版インスタでバックアップデータを取得する
データのダウンロードや解凍、ファイルの確認などの作業があるため、特にデータの容量が大きい場合はパソコンでダウンロードするのがおすすめです。ウェブ(PC)版でも、バックアップデータを「リクエスト」した後、届いたメールのリンクから「ダウンロード保存」をおこないます。
「設定」からバックアップデータのダウンロードをリクエスト

まず、SafariやChromeなどのブラウザからInstagramへアクセスし、自分のアカウントへログインします。
続いて、画面右上のアイコンをクリックし、[設定]を開きます。


メニューの[プライバシーとセキュリティ]をクリックし、「データをダウンロード」にある[ダウンロードをリクエスト]を選択してください。


バックアップデータを受け取るメールアドレスを入力後、情報フォーマットの項目でファイル形式を「HTML」と「JSON」のどちらかに設定し[次へ]をクリックします。
最後に、アカウントのパスワードを入力し[ダウンロードをリクエスト]で完了です。
入力したメールアドレス宛にダウンロードリンクが届く

リクエストが完了したら、指定したメールアドレスにデータのダウンロードリンクが届きます。受信できない場合は迷惑メールに分類されていないか、確認してみましょう。
届いたメール本文にある[情報をダウンロード]をタップし、そのデータを保存する作業に進みます。なお、送信されたダウンロードリンクは14日間のみ有効である点に注意してください。
データのダウンロードを開始


Instagramのログイン画面に遷移するので、アカウント情報(電話番号/ユーザーネーム/メールアドレスと、パスワード)を入力し、[ログイン]をクリックします。
ログイン後に遷移する画面で[情報をダウンロード]を選択すると、ダウンロードが開始されます。
zipファイルを解凍し、投稿画像などのデータを取得

zipファイル形式でバックアップデータがPCに保存されています。エクスプローラーやFinderの「ダウンロード」から該当のzipファイルをダブルクリックすると、中身(フォルダ)が表示できます。

「media」フォルダを開くと、フィードやリール、ストーリー、アーカイブなどの投稿一覧が確認できます。月ごとに投稿がフォルダ分けされているので、特定の投稿を探すときに便利でしょう。
また、「likes」ではいいね履歴、「messages」ではDMのやりとりなど、コンテンツごとに分類されているので、各フォルダを開いて確認してみてください。