iPhoneやAndroidスマホで簡単に使える写真切り抜き・背景透過アプリを6つ紹介します。
物や人物だけをきれいに切り取ってサムネイルを作りたい人、商品を切り抜いてフリマやオークション用の写真を作りたい人などにおすすめです。実際の加工手順もあわせて解説しているので参考にしてください。
また、iPhoneでアプリを使わずに切り抜きができる方法も合わせて解説しています。
被写体を自動で切り抜く「PhotoRoom」

PhotoRoomは、被写体を自動で切り抜いてくれるのが便利なポイント。対象の被写体をタップすると、背景を自動で除去してくれます。
テンプレートの背景を追加したり、白い背景をつけたりなど、スタジオで撮影したような加工もできるため、手軽に被写体を切り取ってフリマ用の写真を作りたい人にも向いているでしょう。
PhotoRoomで写真を切り抜く手順
PhotoRoomを使って、画像の被写体を切り抜く方法を解説します。


アプリのトップ画面で[スタート]を選択し、次の画面で使用用途を問われます。適当なもの(趣味/ホビー)などを選ぶといいでしょう。


続いて[写真を選択]から、今回切り抜きをしたい写真をタップします。


写真を選択するとすぐにスキャンが自動で開始されます。スキャンが完了すれば被写体が切り抜かれているので、[確認]をタップしてください。
なお、切り抜き後の微調整(はみ出しなどの修正)は後から可能です。


サブスクリプションへの誘導画面が表示されるので、右上の[×]ボタンをタップしてください。


切り抜いた写真は、画面上部の共有ボタンから[画像を保存]で端末アルバムに保存されます。
上の画像のように、背景やスタンプを追加してかわいく加工することもできるので、その方法を紹介します。
切り抜き部分の修正や加工にも対応


切り抜いた写真部分をタップすると[切り抜きを編集]ボタンが出てきます。ここから、修正したい部分を拡大して消去・復元ができます。細かい微調整ができる便利な機能です。



切り抜いた写真の背景に、さまざまなデザインのテンプレートを設定できます。各デザインの右上に「pro」と表示されているのもは有料版で開放されます。
背景以外にも、テキストや図形の追加・色変更なども自由にできるので、好みの加工を楽しんでください。
合成写真を簡単に作れる「PhotoLayers」

「PhotoLayers」は、修復ツールや消しゴムツールで被写体をなぞることで切り抜けます。使い方はシンプルなので、戸惑うことなく操作できるでしょう。
切り抜き後は、背景に好きな写真を添えて合成写真を作れます。背景ぼかし機能や透明度調整機能が搭載されており、主役の被写体をより際立たせる加工をしたい人にもおすすめです。
PhotoLayersで写真を切り抜く手順


アプリを開いたら、画面上部の[追加]→[写真アルバム]を選択して写真を1枚選び、[完了]をタップします。


続いて、画面下のハサミマークをタップすると自動で被写体が切り抜かれます。うまく切り抜きができていない場合は、[手動]ボタンから指でなぞって細かく除去したり、[修復]で削りすぎた部分を再表示させたりしてください。
メニューボタンの右上にある小さなボタンでは工程を戻したり進めたりすることが可能。手動での切り抜きが上手くいかないときに便利な機能です。
最大10枚の画像を合成できる



画像の切り抜きができた状態で[背景]ボタンをタップすると、切り抜き画像の背景にベースとなる画像を敷くことができます。


[追加]ボタンをタップし、さらに切り抜き画像を重ねて合成を楽しめるのもポイント。最大で10枚の画像を合成することが可能です。
合成した切り抜き画像をそれぞれ大きさや位置を調整すれば完成です。
SNS投稿に最適、ポップな素材が揃う「Picsart」

「Picsart」では、「切り抜き」ツールを使ってかんたんに被写体を切り抜けます。使い方はシンプルなので、戸惑うことなく操作できるでしょう。
背景に好きな写真を選択しておけば、切り抜いた写真との合成も可能。スタンプや吹き出しといった加工素材も無料で使えるのもおすすめポイントです。
Picsartで写真を切り抜く手順
Picsartを使って、画像の被写体を切り抜く方法を解説します。


Picsartを開き、画面下の[+]ボタンをタップしたら、[すべてを見る]を選択して端末アルバム内の写真を選びます。


写真が選択できたら、画面下のメニューからハサミマークの[切り抜き]をタップ。続いて[選択]の人マークを選ぶと、「人物」や「顔」「服」などの項目がでてきます。
今回は、画像の中の人部分を切り抜きたかったので[人物]を選びました。


写真の人物部分が赤い色で選択されます。この赤い部分が切り抜かれた範囲です。画面下の[プレビュー]をタップすると、実際の切り抜き状態が確認でき、その場で復元や削除もできるので細かな修正も可能です。
プレビュー上で問題なければ、画面右上の[保存]ボタンをタップしてください。
背景を事前に選んで合成画像にする
先に背景となる写真や画像を選択した状態で新しく追加した画像を切り抜くという手順で、複数の写真を合成する方法があります。


まず1枚目の画像を背景画像として選びます。その状態でメニューの[写真を追加]から合成したい写真を選択します。
2枚目に選んだ写真が表示されたら、画面下の[切り抜き]をタップし、前述の方法で切り抜きをしてください。

切り抜いた部分の大きさや位置を調整して合成すれば完成です。
SNS投稿にも使える、スタンプや吹き出しで加工する

Picsartで使える豊富な加工素材を利用して編集した画像は、SNSの投稿にもぴったりです。



画面下のメニューにある[スタンプ][フレア][吹き出し]などでは、加工素材が無料で用意されています(王冠マークがついたものは有料版でのみ利用可)。
吹き出しスタンプで文字入れを楽しんだり、写真の雰囲気に合うスタンプを使ってデコレーションしたりと自由に加工が楽しめるでしょう。
テンプレートで簡単に加工できる「Bazaart」


Bazaart(バザート)は、アプリ内にさまざまなテンプレートが用意されています。テンプレートに自分で撮影した写真をはめ込むだけで、おしゃれな加工が簡単に作れます。
Bazaartで写真を切り抜く手順
Bazaartを使って、画像の被写体を切り抜く方法を解説します。


アプリのホーム画面で[背景を削除]をタップし、端末アルバム内から切り抜きをしたい写真や画像を選択します。


AIによる自動切り抜きが始まり、被写体の周りの背景を綺麗に除去してくれます。


除去ができていない部分は[消しゴム]機能を利用して微調整ができるので、より美しく切り抜きができるでしょう。
画像を当てはめるだけで完成する、テンプレが便利



アプリを開いてすぐの画面では、たくさんのテンプレートが表示されます。右上に[無料]と記載されていれば無料版で利用ができるので、気になるデザインをタップしてください。
あとはテンプレ上の写真ボタンをタップし、新しく写真を挿入するだけ。配置や表示サイズを変えて調整すれば、テンプレを使った加工画像が出来上がります。
枠線をつけたおしゃれな加工ができる「PhotoDirector」

PhotoDirectorは、かわいいフレームやさまざまな枠線を写真に追加できる写真加工・編集アプリです。切り抜いた写真を立体的に見せるといった細かな編集機能も搭載されており、こだわり派におすすめです。
PhotoDirectorで写真を切り抜く手順



アプリを開き[編集]をタップしたら、切り抜きたい写真を選択します。続いて画面下のメニューの[背景を除去]を押すと自動切り抜きが始まり、被写体を大まかに切り抜いてくれます。


画面右上の消しゴムボタンでは、手動での微調整が可能です。画面下の「スマートブラシ」をオンにしておくと、切り抜きが甘かった部分をタップするだけで被写体の線に沿って赤の塗り潰しが実行されます。
赤くなっている部分以外が除去されるため、不必要な部分が含まれてしまった場合はスマートブラシボタンをオフにした状態で指でなぞって切り抜きをするといいでしょう。
背景画像の合成や囲み、吹き出しなどの加工が楽しめる


切り抜きができた状態で画面下の画像ボタンを選択すると、背景を合成できるようになります。

[ストローク]を選択すれば、切り抜いた画像の周りに枠線がつけられます。ポップな雰囲気が好きな人におすすめの加工機能です。
問題なければ画面右上のチェックボタンをタップして、加工を確定させてください。



[テキスト]にある[テキスト吹き出し]は、画像に挿入した吹き出しスタンプに自由に文字入れができる機能です。文字入れのアイディアとして活用できる加工テクニックでしょう。
写真を好きな形に切り抜ける「ShapeClipper」(iOSのみ)

「ShapeClipper」は、写真をハートや星型、飛行機などさまざまな形状で切り抜けます。切り抜いた写真に枠をつけたり、霞みをかけたりすることも可能です。
他アプリのように被写体の輪郭に沿ってきれいに切り取るためのアプリではありませんが、SNSのアイコンやスタンプとして活用できます。


トップ画面右下のアイコンをタップし、端末のアルバムから切り抜く写真を選択してください。


左から3番目のアイコンを押すと、ハートや星形などさまざまな形のテンプレートで画像を切り抜けます。

切り抜いた写真に枠をつけたり、霞をかけたりすることもできます。
iPhone標準の「写真」アプリ上でも切り抜きができる

iPhoneの機能を使って切り抜いた写真
iPhoneユーザーなら、iOS標準の「写真」アプリ上で画像の切り抜きおこなうのも手です。外部アプリを使わなくていいので、手軽に切り抜きが楽しめます。ただし、iOS 16以上にバージョンがアップデートされている必要があります。


やり方はとても簡単。写真アプリから切り抜きたい画像を選択して被写体部分を長めに押し込むと、被写体部分が浮き出るような挙動があります。



インスタグラムのストーリーに貼り付けた
切り抜きができると、被写体の上にボタンが表示されます。ここで[コピー]を選択し、インスタグラムのストーリーにそのまま貼り付けるなどの使い方ができます。
- インスタストーリーであらかじめ背景を設定しておく
- iPhoneの写真アプリを開き、被写体を長押しして切り抜き&コピー
- インスタをもう一度開き、[ペースト]を選択すればOK
上記の3ステップで簡単にストーリー加工ができます。インスタグラム以外にも、LINEやメールなどにも貼り付けて楽しんでください。