「調整さん」は国内最大級のスケジュール調整ツールです。登録・ログインなしで大人数の出欠表をさくっと作成でき、出欠状況も把握しやすいことから、会議や飲み会、同窓会、忘年会などの幹事を中心に利用されています。
本記事では、調整さんの使い方を解説。「LINE日程調整(スケジュール)」と比較した使い分けのコツなどもまとめているので参考にしてください。
「調整さん」とは?

「調整さん」は、ミクステンドが運営する無料の出欠表ツールです。ログインなしでOK、最短30秒で出欠表を作成できるといった手軽さから、累計利用者数は2500万人を突破しています。
アプリなどをインストールしなくても、パソコン・スマホどちらからでもブラウザで簡単にアクセス。登録可能人数に上限がないため、同窓会や結婚式二次会といった大人数でのイベントにも活用できます。
2023年10月、「調整さん」アプリがiOS/Android版ともに提供開始されました。仕様や使い勝手はSafariやChromeなどのウェブブラウザで利用する場合とほとんど変わりませんが、アプリ版には参加者が入力完了すると幹事にプッシュ通知が届くなど独自機能も備わっています。
登録・ログイン不要で出欠表が無料で簡単に作成できる

調整さん(PC版)の作成画面
会員登録やログインの必要がなく、サイトにアクセスするだけで最短30秒ほどで出欠表を作成できます。操作もいたってシンプルで、Webサービスを使い慣れない人でも安心して利用できるのが根強い人気の理由です。
また、出欠表をCSV形式でダウンロード可能です。大人数でもソート機能を用いてスムーズに出欠情報の確認ができます。
URLを送る(共有する)だけで出欠確認ができる

出欠の返事も分かりやすいのが特徴

参加人数の多い日がひと目で分かる
メンバーの回答は◯△✕で示され、参加人数の多い日に色がつくのでひと目でわかります。
調整さんは会員登録をしなくても利用できます。ネット環境があればスマホ、タブレット、パソコンなどからいつでもアクセスでき、気軽に使うことが可能です。
出欠以外にコメントも残せる

コメントの入力も可能
出欠確認のほか、コメントの入力欄があることも便利な点の一つです。「◯日は遅れて参加可能」「△日はだめになる可能性が高い」といったプラスして伝えておきたい内容を残せるため、幹事側も招待者の意向が汲み取りやすくなります。
調整さんとLINE日程調整、使い分けのポイントは?
調整さんとよく似た機能を持つツールのなかでも、近年存在感を高めているのが「LINE日程調整(スケジュール)」です。日程調整の2大ツールである「調整さん」と「LINE日程調整」、どう使い分けるのが得策かまとめてみました。
そもそも「LINE日程調整」とは?
LINE日程調整は、LINEグループまたは友だちを選ぶだけで出欠表が送れるので、LINE上で日程調整が完結する便利さが人気です。

トーク画面の[+]ボタンをタップし[日程調整]を選択

イベント名・日程を設定し[メンバー招待]をタップ

任意でメッセージを入力し[送信]をタップ
LINE日程調整には、事前にスケジュールを作って個別に送信する方法や、LINEグループでそのまま作成して共有する手順などがあります。上記3枚の画像は、LINEグループから直接スケジュールを作成したときの手順です。
トーク画面の[+]ボタンから[日程調整]をタップし、イベント名や日にちを入力したら、[メンバー招待]をタップします。メッセージを入力し、[送信]を押せばグループに送信されます。

[今すぐ確認]をタップ

出欠は◯△×を選んで[選択]をタップするだけ

参加者の多い日もわかりやすい
LINE日程調整の通知がタイムラインに届いたら、[今すぐ確認]をタップし、◯△✕で回答します。「17時以降は都合が悪い」など、備考で伝えたいことがある場合はコメントを残すことも可能です。
メンバーから回答があっても通知はされないので、イベントの主催者は定期的にLINE日程調整を確認する必要があります。
「LINE日程調整」が適しているケース
- 参加メンバーが複数グループにまたがる
- メンバーを簡単に追加したい
- 開催日のみをサクッと決めたい
- メンバーにLINEユーザーが多い
- 単純に招待メンバーの出欠を確認したい
- 出欠の通知は不要
グループ作成やメンバーの追加が簡単にできるLINEは、参加者のほとんどがLINEユーザーであればとにかく便利です。
しかし、開催時間を指定できないのが難点です。開催日のみをサクッと決めるのには最適ですが、日程が確定した後に開始時間などを決めなければなりません。出欠の有無だけでなく開催される時刻が重要な場合には、機能的に調整さんのほうが適していると言えるでしょう。
「調整さん」が適しているケース
- 参加メンバーが流動的でなく固定されている
- 開催時刻が重要
- 参加メンバーとLINE友だちになっていない
- 参加者の意向を聞き取りたい
- 出欠を通知でいち早く確認したい
イベントの開催時刻があらかじめ「19:00」に設定されていて、必ず修正しないといけない調整さん。ひと手間かかりますが、参加メンバーも開始時間が事前に確認できるので、イベントに合わせて具体的な予定を立てやすくなります。また、1分単位で時間を設定することができるのも便利です。
さらに、メンバーのコメントも確認できるため、出欠だけでなく全体の意向を知りたい場合にも適しています。
【スマホ版】調整さんの使い方
ここでは、スマホのブラウザから出欠表を作成して参加者にURLを送る方法と、参加者が送られてきたURLから出欠を入力する手順、入力した予定の直し方をそれぞれ解説します。
主催者(幹事)が出欠表を作成してメンバーに共有する手順
主催者(幹事)が出欠表を作成し、メンバーにURLを送るまでの流れを紹介します。
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ブラウザで調整さんのウェブサイトにアクセス
[イベントをつくる]をタップ
スマホのブラウザから調整さんのウェブサイトにアクセスし、[イベントをつくる]をタップします。
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候補日時とイベント名を入力
日付をタップして選び、下欄で時刻を変更する
イベント名とメモ(任意)を入力し[イベントをつくる]をタップ
カレンダーの日付をタップして候補日を選びます。時刻はあらかじめ19時に設定されているので、希望の時刻を直接入力して変更してください。
続いて、イベント名とメモ(任意)を記入します。それぞれ入力できたら、内容を確認して[イベントをつくる]をタップします。
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出欠表のURLを共有する
生成されたURLをコピーして共有する
LINEのグループにURLを共有した場合の画面
出欠表のURLが生成されます。
URLをコピーし、メールで送信したりSNSのグループページに投稿したりしてメンバーに共有しましょう。
参加者が出欠を入力する方法
参加者が出欠を入力する手順を解説します。
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共有されたリンク先(出欠表ページ)にアクセス
画面を下にスクロールする
[出欠を入力する]をタップ
共有されたリンク先(出欠表ページ)にアクセスしたら、画面を下方にスクロールして[出欠を入力する]をタップします。
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名前と出欠を入力
名前と出欠、コメント(任意)を入力し[入力する]をタップ
出欠の入力完了画面
名前と出欠を入力し、主催者に伝えたいことがあればコメント欄に記入します。
最後に[入力する]をタップすると、出欠の入力は完了です。
ガラケーからも出欠登録が可能スマホからの出欠登録はもちろんですが、ガラケーからでも登録することが可能です。ガラケーの場合は、そのままのURLだと表示されないので、アドレスの「https://」から「s」を削除することで出欠登録が可能になります。
予定を修正する方法
一度入力した予定日時を修正する手順を説明します。
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URLに再度アクセスする
自分の名前をタップする
URLに再度アクセスし、自分の名前をタップします。
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日にちを編集する
修正したら[更新する]をタップ
日にちを修正したら、[更新する]を押してください。
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修正完了
修正が反映されているのを確認
修正が完了すると、日にち候補の確認画面が表示されます。念のため、再度URLにアクセスし修正が反映されていることを確認しましょう。
【パソコン版】調整さんの使い方
パソコン版の調整さんで出欠表を作成して参加者にURLを送る手順と、参加者が送られてきたURLから出欠を入力する方法、入力した予定の直し方をそれぞれ紹介します。基本的な操作手順はスマホのときと変わりません。
主催者(幹事)が出欠表を作成してメンバーに共有する手順
主催者(幹事)が出欠表を作成してメンバーに共有する手順を解説します。
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「調整さん」のウェブサイトにアクセス
調整さんのトップページ
まずは、Webブラウザで調整さんのウェブサイトにアクセスします。
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イベント名、候補日程を入力する
続いて、出欠表に必要な情報を入力していきます。
イベント名・日時を入力し、[出欠表をつくる]をクリックする
STEP1の「イベント名」を入力したら、続いてSTEP2の「候補日程」を指定します。日にちをカレンダーから選ぶとデフォルトで時間が19時で入力されているので、適宜修正します。いずれも入力が終わったら、[出欠表をつくる]をクリックします。
必要事項などを伝えたい際には、任意でメモを入力することもできます。
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作成した出欠表のURLをメールなどで共有する
生成されたURLをコピーして共有する
出欠表のURLが表示されるので、コピーしてメールやLINEなどで参加者に送りましょう。
参加者が出欠を入力する方法
参加者が送られてきたURLから出欠を入力する方法を解説します。
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URLを開く
[出欠を入力する]をクリック
送られてきたURLにアクセスしたら、メモに目を通して[出欠を入力する]をクリックしてください。
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名前と出欠日程を入力
名前・日にち・コメント(任意)を入力し[入力する]をクリック
名前と出欠日程を入力し、主催者に伝えたいことがあればコメント欄に記入します。出欠は、「⚪︎」「△」「×」の3種類から当てはまるものを選択しましょう。
最後に[入力する]をクリックします。
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入力完了
出欠の入力完了画面
入力完了画面に移動し、「出欠の入力が完了しました」と表示されたら出欠の入力は完了です。
予定を修正する方法
一度入力した予定の修正も手軽にできます。手順を説明します。
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再度URLにアクセスして、自分の名前をクリックする
自分の名前をクリックする
再度URLにアクセスしたら、自分の名前をクリックします。
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出欠を編集する
修正して[更新する]をクリック
修正したい出欠日程の変更ができたら、[更新する]をクリックします。
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修正の反映を確認する
修正が反映されているのを確認
修正が完了したら、念のためURLにアクセスして修正が反映されていることを確認しましょう。
そのほかの便利な日程調整ツール
参加メンバーがお店選びに参加できる「調整丸」
グルメ情報検索サイト「ぐるなび」が提供する日程調整ツールが「調整丸」です。日時調整のほか、飲み会などの候補店をぐるなびから検索・追加することもできる点が特徴です。参加者は出欠確認ページでお店の情報を見ることができるので事前にミスマッチを防げます。

[日程を決める]をタップ

イベントの内容と日程を入力する

下に進んでパスワードを設定し[作成する]をタップ
パソコンまたはスマホのWebブラウザからサイトにアクセスして利用します。
[日程を決める]をタップし、イベント名など「必須」と記載のある部分を入力し[作成する]をタップするだけです。ちなみに、時間の設定は30分ごとのため、「調整さん」のような細かい時間指定はできません。

URLはコピー、もしくはLINEなどで共有できる

メールを登録しておくと通知が届く

出欠状況がひと目で確認できる
作成したイベントのURLはコピー&ペーストして送付することもできるほか、メールやLINEで直接送って共有することもできます。
また、イベント作成時にメールアドレス(任意)を入力しておくと、メンバーから回答があった際に通知を受けることもできます。さらに、候補日程の出欠状況も一目で分かります。
誰でも自由に編集できる「伝助」
「伝助」は、回答者も含めて編集が可能な日程調整ツールです。会員登録なども不要で、誰でも無料で利用できます。ただし、大きめの広告が間に割り込むため、見やすさの点では若干劣ります。

[イベントを新規作成する]をタップ

イベント名・日時を設定する

[作成する]をタップ
スマホのブラウザなどで「伝助」のページにアクセスし、[イベントを新規作成する]からイベントを作成します。ほかの日程調整ツールと同様に、イベント名や日程などを入力するだけなので簡単です。
「調整さん」同様、時間も1分単位で設定することができます。

URLを「コピーする」をタップして共有する

イベントの編集は作成者以外もできる
生成されたURLをSNSやメールなどで友だちに共有して回答してもらいます。
伝助では、イベント作成後に回答専用のURLと、イベントを編集できるURLの2つが発行されます。イベントを編集できるURLにアクセスすると、イベント名や日時、コメントなどを変更することが可能になります。
作成したイベントを誰でも編集できるのは便利ですが、収拾がつかなくなるので、日時を回答してもらうだけなら回答のURLのみを共有するようにしましょう。
参加可能な時間帯を細かく回答できる「トントン」
「トントン」は参加時間まで細かく回答できる無料の日程調整ツールです。飲み会などプライベートな予定はもちろん、打ち合わせ日程の調整などビジネスシーンでも使えそうです。
「調整さん」や「LINEスケジュール」の場合、たとえば「7月20日 19時〜21時」の予定に対して「◯/△/×」を選ぶだけでした。しかし「トントン」であれば、「7月20日 19時〜21時」のうち「19時〜20時は×だけど20時〜21時は◯」というように、都合が良い時間を細かく回答することが可能です。

イベントの内容とパスワードを設定して[次へ]をタップ

利用マークを選択する

日付を選んで[選択した日を追加]をタップし[次へ]をタップ
タイトル・予定時間(予定にかかる全体時間)・利用マーク・主催者パスワード(予定の削除に必要)・日付を入力します。
利用マークとは、回答者が選べる「希望」「未定」「参加/可」「不参加/不可」の選択肢のこと。回答者に「希望」や「未定」を選ばせたくなければ、チェックを外して登録すればOKです。

時間設定では一括・個別設定が可能

URLをコピーしてLINEなどで共有する

出欠状況が細かくわかる
候補日となる日付を選択したら、次は時間を設定します。予定の開催が可能な時間を選択しましょう。日付ごとに異なる時間を指定することもできます。
日程の作成が完了したらURLが生成されるので、LINEやメールなどで共有しましょう。相手はURLを開くことで日程調整できるようになります。

名前やパスワードを入力し[次へ]をタップし回答する

細かく時間を指定したい場合は[時間帯別設定]をタップ

開催時間内の細かい回答ができる
回答する側は、提示された候補日から出欠を入力します。提示された時間帯から参加可能な時間を細かく回答したいなら、[時間帯別設定]をタップしてください。時間内の予定を30分刻みで登録できます。
このように、回答する側が参加可能な時間帯まで細かく回答できるのが「トントン」の特徴です。