環境問題への取り組みが活発化し、マイボトルを持参して生活をしている人もいますが、「持ち歩くのが大変」「飲み終えたら、またペットボトルを買ってしまう」と思っている人も多いはず。
「BOTLTO(ボトルト)」はそんな悩みを解決する新しいサービスです。マイボトルとスマホがあれば街の飲食店でドリンクだけを購入できるため、ペットボトルを購入するよりも安く済みます。今回は、実際にBOTLTOアプリを利用し、ドリンクを購入する手順や使ってみた感想を紹介します。
「BOTLTO(ボトルト)」とは
ボトルト公式サイト
ボトルトは、マイボトルをもって登録店へ行き、スマホで手続きをすると水などのドリンクを購入できるサービスです。サービス開始の背景を、ボトルト株式会社代表の飯田百合子さんに聞きました。
「近年、マイクロプラスチックなどのプラスチックごみが世界規模の環境問題として注目されています。特にペットボトルは日本国内で年間230億本、1秒間に約740本が消費されていると言われ、そのうち約10%の26億本が未回収と大きな問題となっています。これにより、数年前からタンブラーなどのエコグッズが登場し、ドリンクを持ち歩く文化が推奨されましたが、普及しきっていません。
家で入れた水がいつの間にかぬるくなっていたり、ペットボトルの水を買ってマイボトルに詰め替えたりなど、個人的にも矛盾や悩みを抱えていました。そこで、多くの飲食店で水が無料提供されていることに着目し、ボトルトの登録店であれば、散歩やショッピングなど外出中にドリンクが必要となった方に有料で提供するシステムを考案しました。このことで、ペットボトルよりもリーズナブルなドリンクが購入でき、さらに地球環境への社会貢献もできます」
現在、ボトルトに加盟しているのは、代官山エリアの4店舗。代官山でサービスを始めたのは、「意識が高くオシャレに敏感な人たちが多く住んでいるから」(飯田さん)とのこと。水や紅茶、コーヒーだけでなく、デトックスウォーターやハーブウォーターなど、オシャレなドリンクを100~300円程度で提供しており、特に女性への人気が高いようです。
支払いにはクレジットカードを利用します。一定の金額をチャージして決済をする仕組みになっており、1000円、3000円、5000円、1万円、3万円の中から好みの金額を選べます。ドリンクは300ml、500ml、700mlと量に応じて料金が決まっているので、マイボトルのサイズに合わせて購入することができます。
「BOTLTO(ボトルト)」の登録店
ボトルトの加盟店に貼られているステッカー
現在、ボトルトの加盟店は以下の4店舗です。
飯田さんは、「2019年8月までに都内50店舗に増やす予定です。また、海外の人は環境問題への意識がとても高いので、東京オリンピックが開催される2020年までに、東京全土と4大都市にエリアを拡大したい」と今後の目標を話しています。
「BOTLTO(ボトルト)」の利用手順
それでは、ボトルトアプリを使って、実際にドリンクを購入する手順を紹介します。
iPhoneの場合はApple Storeで、Androidスマートフォンの場合はGoogle Playで「BOTLTO」をインストールしてください。今回はiPhoneで説明をしていきます。
登録手順
BOTLTOアプリのログイン画面
アプリをインストールして立ち上げると、メッセージ画面が表示され、読み進めるとログイン画面が表示されます。初めて利用するので、[登録]をタップします。
会員登録画面
ユーザーの登録画面が表示されるので、「メールアドレス」「氏名」「パスワード」「誕生年」「性別」を入力し、利用規約を確認して「同意」にチェックを入れて[登録]ボタンを押します。
入力したメールアドレスに届いた確認コードを入力
すると、2段階認証の画面が表示され、登録したメールアドレスに6桁の認証番号が記載されたメールが届きます。確認コードを入力し、[確認]をタップすれば登録は完了です。
登録が完了するとログインを促されるので、[OK]をタップ。メールアドレスとパスワードを入力し、ログインします。
ログインができると、位置情報の利用許可のメッセージが表示されるので、[許可]を選択しておきましょう。
すると、トップ画面の[地図]に現在地が表示されるようになります。地図を使えば、現在地に近いボトルトの加入店舗を見つけることができます。
残高にチャージする
購入前にあらかじめ残高にチャージする必要がある
ドリンクを購入するためには、残高にチャージする必要があります。画面右下の[チャージ]をタップし、[チャージ]を選択。すると、金額が表示されるので、好みの金額をタップして[OK]を押します。
クレジットカードを登録する
クレジットカードの登録画面が表示されるので、[新しいクレジットカードを登録]をタップしてクレジットカードの番号と有効期限、セキュリティコードを入力し、右上の[完了]をタップします。
登録したクレジットカードが表示されるので、[チャージ:1000¥]と書かれたボタンをタップすればチャージは完了です。
購入して商品を受け取る
左:[地図]を選択した際の画面右:[近くのお店]を選択した際の画面
BOTLTOアプリの[地図]や[近くのお店]をタップすると、ボトルトの登録店を探すことができます。
店舗の詳細ページにメニューや金額が記載されている
ドリンクを購入したい店舗をタップし、メニューを選んで[購入]をタップします。
購入が完了したら[商品券]から[受取]をタップできるようになる
[購入一覧はこちらから]をタップするか、トップ画面の下にある[商品券]をタップすると、購入した商品が表示されるようになります。
ボトルト加盟店のRoti CHEZ LUI
実際にマイボトルを持って受け取りに行ってみた
では、実際に店舗でドリンクを購入してみます。マイボトルとスマホを用意し、レジに並びます。
[受取]ボタンをタップした画面を店頭で提示する
商品券の[受取]ボタンをタップすると画面が切り替わるので、レジのスタッフに「これを下さい」と伝えてスマホの画面を見せ、マイボトルを渡します。
マイボトルにドリンクを注いでくれる
受け取り完了画面
ボトルにドリンクを注いでもらい、商品を受け取ったら[受け取る]→[完了]を押せば取引は完了です。
まとめ
実際にドリンクを購入してみましたが、レジでスマホの画面を表示してドリンクを注いでもらうだけなので、ほんの数十秒でスムーズに購入ができたのが驚きでした。
また、ユーザー登録が氏名やメールアドレス、パスワード程度と入力情報が少なく、クレジットカードの登録も含めて2〜3分程度で終了してしまい、簡単に登録できたのも嬉しいポイントです。
ドリンクも、自動販売機などでは購入できなかったり、自分で作るのが難しいオシャレなメニューが揃っていて、フレッシュで本格的なものを低価格で簡単に飲めるのはかなり便利だと感じました。
筆者はデトックスウォーターを購入しましたが、香りがよく爽やかな飲み心地で、気分もリフレッシュされました。飯田さんによると、今後は東京だけでなく、地方にも展開する予定とのことだったので、いろんな種類の商品を飲めるようになるのが楽しみです。
構成・文:吉成 早紀
編集:アプリオ編集部