Androidスマホの「デフォルト」アプリとは？ 標準アプリを変更・解除する方法

スマホを扱う上で「デフォルト」という言葉はよく耳にします。その意味合いは場面ごとに異なり、初期設定を指すこともあれば、標準で備わっている機能を示すケースも。ただ、Androidスマホにおける「デフォルトのアプリ（標準のアプリ）」は、そのどちらとも違うまったく別の意味を含んでいます。

本記事では、Androidスマホにおけるデフォルトのアプリとは何なのか解説した上で、デフォルトに設定したアプリ（ブラウザ・電話・カメラ・メールなど）を変更・解除する方法を紹介します。

Androidスマホにおける「デフォルトのアプリ」とは、特定の操作をする際に毎回使用するアプリのこと。機種やOSバージョンによっては「標準のアプリ」と記載されている場合もあります。

同じ機能を持つアプリを複数インストールしておけるAndroidスマホでは、使用するアプリを「デフォルト」（＝標準）に設定して固定できる仕様になっています。

たとえば、ブラウザのデフォルトアプリを「Chrome」に設定していれば、Webサイトを開いたときにはChromeアプリが起動するようになります。ChromeよりもYahoo!がよければYahoo!アプリをデフォルトのブラウザアプリに設定できるように、自分の好みにあわせたデフォルトアプリの設定が可能です。

設定できるデフォルトアプリはブラウザ、ホーム（ランチャー）、電話、SMSなどがあるので、自分の使いやすいように設定するといいでしょう。

デフォルトのアプリを指定していない場合は、「リンクを踏む」「ファイルを開く」「動画を見る」などの操作ごとに関連アプリを提示され、[1回のみ]か[常時]の選択を求められます。

[常時]を選択したアプリはデフォルトのアプリとして固定され、以降同じケースで自動的にそのアプリが使われるようになる仕組みです。[1回のみ]を選択すると、その都度選択を求められるようになります（デフォルトのアプリとして設定されない）。

また、アプリインストール後の初回起動時に、デフォルトのアプリとして設定するか問われる場合もあります。

デフォルトに設定したアプリは、いつでも簡単に変更・解除が可能です。

ここでは主にPixel 7a（Android 13）を使って検証・解説しています。AQUOSやXperiaなど一部機種で操作手順はおおよそ同じですが、機種やバージョンによって操作手順や項目名が異なる場合があります。

まずは、デフォルトに指定しているアプリを他のものに変更する方法を紹介します。

端末の「設定」で[アプリ]（機種によっては[アプリと通知]）をタップ。メニューの中から[デフォルトのアプリ]（機種によっては[標準のアプリ]）を選びます。

赤枠に表示されるのが、デフォルト設定できるアプリの種類です（「リンクを開く」については後述）。

任意のものを選択し、デフォルトに設定したいアプリにチェックを入れてください。これでデフォルトアプリの変更は完了です。

デフォルトアプリを変更するのではなく「解除」すると、操作をおこなう度にどのアプリを使用するか選択できるようになります。

使用するアプリを都度切り替えられるので、ひとつのアプリに縛られたくない人は解除した状態が便利でしょう。

ホーム画面上で、デフォルト設定を解除したいアプリを長押し、展開したメニューで［アプリ情報］（機種によっては[ i ]ボタン）をタップします。

「アプリ情報」画面でデフォルトで開くを選択（見つからなければ「詳細設定」を押す）。続く画面で［デフォルトの設定をクリア］（機種によっては[設定を消去]）をタップしてください。これでデフォルト（標準）アプリの設定が解除されます。

なお、デフォルトに設定されていない状態のアプリでは、［デフォルトの設定をクリア］はタップできません。

アプリのデフォルト設定をまとめて一括で解除することも可能です。

この操作をおこなうと、デフォルトのアプリだけでなく、下記の設定もあわせてリセットされてしまうので注意してください。

• 無効化されているアプリ
• 無効化されているアプリの通知
• 特定の操作で使用するデフォルトのアプリ
• アプリのバックグラウンドデータの制限
• 権限のすべての制限

「設定」アプリからアプリに進み、［○個のアプリをすべて表示］をタップしてください。

アプリ情報画面で右上の​​ボタンをタップし、展開したメニューから［アプリの設定をリセット］を選択します。

最後に確認メッセージを一読し、問題なければ［アプリをリセット］（機種によっては［設定リセット］）をタップして完了です。