LINEでは、公式アカウントを通じて無料で小説を楽しめる「LINE ノベル」が公開されている。配信されるのは、LINEのために書き下ろされたプロの小説家による未公開作品で、講談社などから提供を受けて連載が行われる。
新しい小説プラットフォーム
「LINE ノベル」は公式アカウント(LINE ID:@linenovel)で、友だち追加することにより、作品一覧ページへのリンクや各小説の配信情報などをトークを通じて知らせてくれる。作品一覧ページからは、購読したい作品のアカウントを個別に「友だち追加」することで、各タイトルを週に2~3回、1話ずつ読むことができる。
第一弾として6月4日より、『陰陽探偵・中津川玲子の14日間』(眞邊明人 著)、『君のために今は回る』(白河三兎 著)、『クロストライブ~境界の魔女と眠り児たち~』(月島総記 著)の3作品を講談社から提供を受け連載開始している。
ここでは、「LINE ノベル」を通じて小説を楽しむまでの具体的な手順を紹介する。
「LINE ノベル」のはじめ方
メインメニューの[その他]から[公式アカウント]をタップし、公式アカウント一覧を開く。
一覧から「LINE ノベル」のアカウントを探し、[追加]をタップする。
見つからない場合は「@linenovel」でID検索しよう。
「LINE ノベル」公式アカウントからトークで自動配信メッセージで案内が送られてくる。
その中に、作品一覧(登録)へのリンクがあるので、タップしてアクセス。
小説一覧のページが表示される。
好きな作品をタップすると、あらすじなどの概要ページを見ることができる。
作品概要ページで[友だちに追加]ボタンをタップする。
ポップアップが表示されるので[追加]をタップ。
なお、各作品のアカウントは「LINE@」の仕組みを利用している。
今度は、友だち追加した作品の公式アカウントから、週に約2~3話ずつ定期的に内容が配信されるようになる。
[今すぐ確認]ボタンをタップすると、作品の書かれた別ページへアクセスする。
このようなページで、作品を読むことができる。
以前LINEでは、「トークノベル」と呼ばれる小説を配信していた時期があった。トークノベルでは文字通りトーク上で作品を読むのだが、細切れで読みにくい面もみられた。
LINE ノベルでは、別ページで一定量を読み進めることが可能なため、読みやすく改善されたといっていいだろう。
第一弾の連載3作品
第一弾としてLINE ノベルに連載される3作品の概要は、以下の通り。
陰陽探偵・中津川玲子の14日間
- 作家名:眞邊明人
- ジャンル:サスペンスロマン
- 配信回数:全8回
- 作家プロフィール:放送作家。佐藤健のデビュー作『プリンセス・プリンセスD』(2006年テレビ朝日)の監督・脚本のほか、バラエティの構成・演出などを手がけた。前職は吉本興業プロデューサー。
君のために今は回る
- 作家名:白河三兎
- ジャンル:青春ミステリー
- 配信回数:全8回
- 作家プロフィール:2009年、『プールの底に眠る』(講談社ノベルス)で、第42回メフィスト賞を受賞しデビュー。その後、『角のないケシゴムは嘘を消せない』 (講談社ノ ベルス)『私を知らないで』(集英社文庫)を発表。同作は、「本の雑誌社」オリジナル文庫大賞BEST1となる。今、最も注目されている青春小説 の書き手。
クロストライブ~境界の魔女と眠り児たち~
- 作家名:月島総記
- ジャンル:アクションファンタジー
- 配信回数:全7回
- 作家プロフィール:第3回スクウェア・エニックス小説大賞入選作『emeth~人形遣いの島~』にてデビュー。『ファイナルファンタジー零式』などゲームのノベライズを多数手がける。
友だち登録数やON AIR投票で決まる「LINEノベル大賞」
「LINE ノベル」の公開に合わせ、新たな作家の発掘を行う小説コンテスト「第一回 LINE ノベル大賞」も開催され、未発表の作品に限定して公募を実施する。
「LINEノベル」の公式アカウントにて「ON AIR機能」を利用した読者投票を行い、大賞作品を決定。大賞受賞作は、講談社より書籍・電子書籍として出版されるという。応募方法など詳細は、公式ページを参照していただきたい。
スマートフォン時代ならではの小説の新しい舞台「LINE ノベル」。書くか、読むか。今後も目が離せない。