道路が混みがちな都心部や、観光地めぐりを楽しみたい旅先では、スムーズな移動手段がほしいところ。小回りが利く自転車を気軽にレンタルできれば、ちょっとした移動に重宝します。
東京都心部では、赤い電動のレンタサイクルをよく見かける機会が増えました。NTTドコモが全国で提供している自転車シェアリングサービス「ドコモ・バイクシェア(docomo bike share)」の自転車です。その存在が気になっている人は少なくないでしょう。ただ、使い方がわからず、使い始めるのにハードルを感じている人もいるはず。
本記事では、ドコモ・バイクシェアの利用プランや使い方、料金などについて徹底解説します。手順は詳しく説明しているので心配不要。自転車シェアリングの快適さを一度体感してみてください。
「ドコモ・バイクシェア」とは?

自転車シェアリングサービスとは、ちょっと自転車を利用したいときに街中に設置されている駐輪ポートから自転車を借りられるサービス。一種のレンタサイクルですが、スマホさえあれば簡単な手続きで24時間いつでも気軽に借りられたり、借りたポートとは別のポートに返すことができたりと、非常に使い勝手のよいサービスです。
今回紹介する「ドコモ・バイクシェア」は、東京広域16区と横浜、大阪、仙台、広島など13の地域で利用できるほか、同サービスのシステムが京都市や金沢市など、さまざまな観光地などの自転車シェアリングサービスに導入されています(2025年4月時点)。また、2025年4月13日(日)〜10月13日(月)の期間限定で、大阪・関西万博の会場にもドコモ・バイクシェアのサイクルポートが設置されます。
ポートが設置されている場所は、専用アプリ「ドコモ・バイクシェア ポートナビ」もしくは以下の表のリンクからポートマップなどで確認できます。
ドコモ・バイクシェアの料金プラン
ドコモ・バイクシェアの利用プランは、以下の3パターンが用意されています。料金に関してはエリアごとに異なるため、自身が利用するエリアの料金を確認してください。ここでは、東京広域での料金で解説しています。
1回会員
1回会員の場合、最初の30分で165円、以降30分ごとに165円の料金が発生します。支払い方法は、クレジットカード払いかドコモケータイ払いのみ。現金や電子マネーは使えません。
月額会員
通勤や通学などで毎日使う人には、月額会員がおすすめです。基本料金として月額3300円を払えば、最初の30分は無料で何回でも利用可能です。30分以降の延長料金は1回会員と同じで、30分ごとに165円が加算されていきます。支払い方法は、クレジットカード払いかドコモケータイ払いのみ。現金や電子マネーは使えません。
1日パス
1日パスは、料金定額で当日中使い放題となるプランです。利用料金は、Webやコンビニエンスストアでの購入で1650円。有人窓口購入では2200円(専用ICカード発行料500円含む)となっています。
1日パスは、Web購入だとクレジットカード、コンビニエンスストアは現金や電子マネーも利用可能。有人窓口では現金のみとなります。また、有人窓口で購入する場合は、連絡可能な携帯電話と顔写真入りの証明書が必要です。
ドコモ・バイクシェアの使い方
ここからは、実際にドコモ・バイクシェアを使う手順を「1回会員/月額会員」と「1日パス」の2つの場合に分けて詳しく解説していきます。
1回会員/月額会員と1日パスとでは、自転車を借りるまでの手順に大きな違いがありますが、自転車を借りてから返すまでの流れは同じです。
1回会員/月額会員の場合
1回会員および月額会員に登録して自転車を借りる方法を解説します。
1:アカウントを作成する
1回会員もしくは月額会員で利用するには、最初にアプリでアカウント作成をおこないます。グループで利用する場合であっても、誰か一人が代表で複数台を借りることはできず、利用者全員が会員登録をする必要があります。
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アプリをダウンロードし「マイエリア」を登録する
[バイクシェアのアカウント]をタップ
[初めてバイクシェアを使う]をタップ
まずは、「ドコモ・バイクシェア」のアプリをダウンロードします。アプリを開いたら、[初めてバイクシェアを使う]をタップしてアカウントを作成します。今回はクレジットカード払いが可能な[バイクシェアのアカウント]をタップしました。「d払い」をしたい人は、dアカウントを連携することも可能です。
[マイエリアの選択に進む]をタップ
マイエリアを選ぶ。後から変更できない点に注意
規約に同意のチェックを入れ、[会員情報入力に進む]をタップ
[マイエリアの選択に進む]をタップして、自分が主に利用する地域を選択します。
月額プランを適用できるのはマイエリアの範囲のみで、一度設定したマイエリアは後で修正ができないので注意してください。今回は、横浜都心部を選択しました。サービス規約やプライバシーポリシーに目を通したら、チェックを入れて[会員情報入力に進む]をタップします。
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会員情報を登録する
会員情報を入力し[新しくアカウントを作る]をタップ
携帯電話の番号を入力し[認証用SMSを送る]をタップ
届いた4桁の番号を入力し[認証番号を送信する]をタップ
続いて名前やメールアドレスを入力しましょう。入力できたら[新しくアカウントを作る]をタップします。次に、SMS認証用の携帯電話番号を入力します。[認証用SMSを送る]をタップし、認証番号が届いたら番号を入力して[認証番号を送信する]をタップします。
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プランを選択する
プランを選び[プランを選択する]をタップ
プランの確認をして[申込みを確定する]をタップ
会員プランを1回会員と月額会員から選択します。ここでは1回会員を選びました。最後に[申込みを確定する]をタップしてください。
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支払い情報を登録する
クレジットカード情報を入力し、[支払い情報を送信する]をタップ
登録が完了したので[OK]をタップ
アプリのトップページ
続いてクレジットカード情報を入力して、[支払い情報を送信する]をタップすると、会員登録が完了します。[OK]をタップするとドコモ・バイクシェアのアプリトップ画面が開きます。
2:自転車を借りる(パスコードを発行して借りる場合)
1回会員/月額会員の場合、自転車の借り方は以下の2種類の方法があります。
- 登録したICカード/スマホをかざして借りる
- 登録した交通系ICカード(SuicaやPASMOなど)やスマートフォンを鍵代わりにできる
- 毎回のパスコード発行が不要で便利
- 予約不可
- パスコードを発行して借りる
- 毎回パスコードを発行し、自転車にパスコードを入力して借りる
- 駐輪ポートと自転車を指定して事前予約する(借りなければ20分でキャンセル扱い)
日常的にドコモ・バイクシェアを使うのであれば「登録したICカード/スマホをかざして借りる」方法のほうが、毎回のパスコード発行をしなくて良いため便利です。ただし、自転車の予約はできません。なお、初回のみ借りる自転車の前で登録作業をおこなう必要があります。
今回は、誰でも利用しやすく20分間の事前予約も可能な「パスコードを発行して借りる」方法を使って自転車を借りてみました。以下、パスコードを発行して利用する手順を紹介します。
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自転車を借りるポートを検索する
右下の虫めがねボタンをタップ
「蒲田駅」周辺の検索結果
借りるポート(駐輪場)を地図上で選択
まずは、借りるポート(駐輪場)を地図上で選択します。アプリトップ画面右下の虫めがねボタンをタップし、エリアを検索します。
今回は蒲田駅で借りることにしました。検索結果から借りたい場所を選ぶと、周辺エリアのポート状況がマップで確認できます。ポートの数字は借りられる自転車の台数を示しています。数が多いほど、借りられる自転車が豊富にあるということです。
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自転車を予約する
詳細情報から貸出可能台数を確認
そのまま下へスクロールし、借りる自転車を選んで[予約する]をタップ
[予約する]をタップ
地図上で借りるポートのアイコンをタップすると、ポートの詳細情報と貸し出し可能な自転車の一覧が表示されます。そのまま下へスクロールすると、借りられる自転車リストが並んでおり、各車の操作端末の形とともにバッテリー残量がひと目で確認できます。この中から借りる自転車を選んで[予約する]をタップすれば予約完了です。
[ポートへ行く]をタップ
任意の地図アプリを選択
ポートまでの道順が表示される
予約ができたらポートに行きましょう。[ポートへ行く]をタップすると、マップを開いてポートまでの経路を表示することも可能です。自転車は予約してから20分以内に借りないとキャンセル扱いになります。観光での利用のようにレンタル時刻を特定しづらいような場合は、利用する地域に着いてから周辺のポートで空いている自転車を探して予約するとよいでしょう。
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借りる自転車の前でパスコードを発行する
車両番号は自転車の操作端末の下に記載されている
ポートに到着したら、予約した自転車を探しましょう。車両番号は自転車の操作端末の下に書かれています。
「アカウント」タブをタップ
[カードキー・スマホキー登録]をタップ
自転車を見つけたら、アプリのトップ画面「アカウント」タブから[カードキー・スマホキー登録]をタップします。
「四角い操作端末」をタップ(今回の場合)
登録手順とパスコードが表示される
操作する自転車の端末の種類を確認してタップします。それぞれの登録手順が表示されるので、画面に従って対応してください。自転車の操作端末には四角いものと丸いものがあり、丸いものはテンキーや液晶画面がなく、QRコード読み取りなどをして操作をします。
今回は「四角い操作端末」の自転車を予約したので、「四角い操作端末」を選択しました。登録手順とパスコードが表示されるので、画面に従って自転車の端末を操作していきます。
[START]→パスコード入力→[ENTER]の順に操作する
まず操作端末の右下[▶STARTボタン]を押します。スマホに表示されているパスコードを入力して[ENTER]を押します。最後にスマホをかざせば登録完了です。
丸い操作端末の場合は以下の手順でカードキー・スマホキーを登録してください。
- 操作端末左下の[開始/START]ボタンを押す
- アプリ画面の案内に従って、端末のQRコードを読み取る
- タッチパネルにスマホもしくはICカードをかざす
最後にタッチパネルにスマホをかざせば登録完了
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予約した自転車のロックを解除する
「鍵をあける」をタップ
予約したバイク番号とパスコードを確認
アプリで「鍵をあける」タブをタップすると、予約した自転車の番号とともにロックを解除するためのパスコードが表示されます。パスコードは登録メールアドレス宛てにも送信されています。
[START]→パスコード入力→[ENTER]でロックが解除される
操作端末の[▶START]ボタンを押して、パスコードを入力し、最後に[ENTER]を押すと、ロックが解除されます。
丸い操作端末の場合は以下の手順で解錠をおこなってください。
- 利用する自転車の操作端末左下の[開始/START]を押す(自転車の予約画面からも可能)
- 「鍵をあける」タブから丸い操作端末を選択し、QRコード読み取り画面を表示させる
- QRコードをスマホで読み取る
自転車は電動アシスト付き。サドルの高さやギアも変えられる
自転車には前カゴがついていて、サドルの高さも変えられます。左ハンドルには電動アシスト機能の操作パネル、右ハンドルにはグリップタイプの変速機が付いています。お店に入るときなど自転車を一時的に駐輪したい場合は手動で施錠します。施錠すると施錠確認メールが届きます。再び利用するには、借りたときと同じように操作端末から開錠パスコードを入力すればOKです。
3:自転車を返す

[返却可能数]をタップし、返却するポートを探す

[このポートで返却予約する(30分間)]をタップ

[予約する]をタップ
使い終わった自転車を返却します。借りたポートだけでなく、同じエリア内の別ポートでも返却できます。また、返却するポートを予約することも可能です。ポートによっては自転車を置ける台数が決まっているため、埋まっていると別のポートを探して返す必要があります。
ポートを予約するときは、地図上で返却するポートを選択して[このポートで返却予約する(30分間)]をタップします。「このポートを返却予約しますか?」と案内が出るので、[予約する]をタップすると、30分間ポートを確保できます。

ポートに着いたら自転車を停めてロックをかけて[ENTER]を押す
自転車を停めたら手動でロックし、忘れずに操作端末の[ENTER]ボタンを押し、パネルに「返却」と表示されているかを確認してください。
ボタンを押さないと利用カウントが止まらず、料金が延々と発生するので注意してください。丸い操作端末の場合は右下にある[返却]ボタンを押します。リングが青く光ったらOKです。これで返却は完了です。再度借りたい場合は、同じ手順で予約をします。
もし、自転車の故障や盗難、事故にあうなど、突発的なことでポートに返却できない場合は、その場でコールセンターに電話をしましょう。
ドコモ・バイクシェアコールセンター:0570-783-677
アプリ上の「問題申告」からも確認できます。利用者の過失がある場合は実費を請求される可能性もあるので、自転車の取り扱いや駐輪場所には注意が必要です。

利用料金はクレジットカードで決済される
利用金額はクレジットカードから決済されます(ドコモケータイ払いであれば携帯料金と合算で支払い)。金額はアプリの「利用履歴」から確認可能です。
1日パスを使う場合
1日パスを買ってドコモ・バイクシェアを利用する方法も紹介します。1日パスを購入すること以外は、1回会員や月額会員とほとんど同じ感覚で使えます。今回は、ブラウザから以下のドコモ・バイクシェア「1日パス」購入ページへアクセスをしてWebサイトで購入しました。なお、アプリからは1日パスを購入できないので注意してください。

[WEB1日パス]をタップ

[1日パスのお申し込みはこちら]をタップ

利用する地域を選択する
[WEB1日パス]を選択して[1日パスのお申し込みはこちら]をタップします。続いて、利用する地域を選択します。今回は東京にしました。

サービス利用規約を読んで[同意する]をタップ

利用者情報を入力して[次へ]をタップ
サービス利用規約に同意して、氏名とメールアドレス、チケット購入枚数を入力して[次へ]をタップします。1日パスは購入から1年間有効です。

4桁のコードを入力し[次へ]をタップ

電話番号を入力し[次へ]をタップ

SMSで届いた4桁のコードを入力し[次へ]をタップ
入力したメールアドレス宛に届いた4桁のコードを入力して[次へ]をタップします。続いて、携帯電話の番号を入力して[次へ]をタップします。SMSで届いた4桁の番号を入力して[次へ]をタップしてください。

クレジットカード情報を入力し[購入する]をタップ
最後にクレジットカード情報を入力して[購入する]をタップすれば完了です。
パスコードが発行されるので、1回利用時と同じように解錠して乗ることができます。一時的に駐輪したい場合は、手動で施錠しておきます。開錠するには、借りたときと同じ要領でパスコードを入力します。なお、1日パスのICカードをかざして借りた自転車は、別の自転車に乗り換えられません。一時的に駐輪するときは、自分が借りた自転車の車両番号を覚えておきましょう。
返却時は、1回会員時と同じようにポートに自転車を停め、手動でロックをかけたあとに[ENTER]を押すだけ。これで返却完了です。
ドコモ・バイクシェアに関するよくある質問とその答え
走行中に充電が切れてしまったらどうすればいい?
ドコモ・バイクシェアの問い合わせ先から連絡して対処法を聞いてください。
充電が切れてしまうと、端末の操作や解錠ができません。以下の電話番号から問い合わせて対処法を聞きましょう。いずれも24時間・年中無休です。
- 自転車の場合:0570-783-677(有料ナビダイヤル)
- 名古屋(カリテコバイク):0120-019-819
- 神戸(こべリン):0120-040-587
- 金沢(まちのり):076-255-1747
- 電動三輪バイクの場合:0570-087-130(有料ナビダイヤル)
予約した車両が汚れていた場合などは、変更できる?
はい。アプリ上から変更可能です。
予約した車両が汚れていたときなど車両を変更したい場合は、アプリ上で予約を取り消すことができます。取り消したうえで別の車両を再度予約しましょう。
解錠後に不具合等に気づいた場合でも、解錠から5分以内に同一ポートに返却すれば、利用料金はかかりません。
地図上のピンの色や数字の意味は?
色や数字などでポートの状況(貸出・返却可能数など)が確認できます。

ドコモ・バイクシェアのポートの色や数字は、そのポートで借りられる台数などが視覚的に確認できます。貸出可能数のマップでは丸いピン、返却可能数のマップでは四角いピンで表示されます。
このほか、「24」のアイコンは、24時間オープンではないポート、「P!」は駐輪できる数に制限があるポートを意味します。なお、ポートの状況は1分ごとに更新されています。
区をまたいで返却できる?
東京広域エリアの16区に限り、区をまたいでの返却が可能です。
以下の東京広域エリアの16区では、区をまたいで返却することができます。
大田区・江東区・品川区・渋谷区・新宿区・杉並区・墨田区・中央区・千代田区・中野区・練馬区・文京区・港区・目黒区・世田谷区・台東区
これ以外の地域では、エリアをまたいでの返却はできないので注意してください。
返却ポートが満車の場合はどうすればいい?
別のポートを探す必要があります。
ポートが満車の場合は自転車の返却できないため、別のポートを探す必要があります。空いているか不安な人は、利用開始時に返却ポートを確認して予約しておきましょう。ポートを予約すると、20分間確保することができます。
フル充電でどれだけ走れる?
標準モードで40~72kmほど走れます。
バッテリーの劣化度や利用者の体格によっても変わるため、あくまで参考値ですが、ホームページでの情報によると以下のとおりです。
モード | 標準パターン | 登坂連続パターン |
---|---|---|
パワーモード | 33~56km | 11~19km |
標準モード | 40~72km | 12~23km |
オートエコモード | 64~100km | 17~31km |
引っ越してマイエリアが変わったときはどうすればいい?
既存のアカウントを退会して、新たに作成する必要があります。
マイエリアは一度登録すると以後変更することはできません。そのため、引っ越しなどでエリアが変わった際は、現在利用しているアカウントを一度退会して、再度登録し直す必要があります。