「宅配クリーニング」は、わざわざ店舗に洋服を持って行ったり受け取りに行ったりする時間や手間を省けるのがメリットのサービスです。
本記事では、安い料金で利用できるサービスや長期保管できるサービス、アプリで簡単に申し込めるサービスなどを比較しながら紹介します。料金や納期などを比較して、気になるサービスがあればぜひ試してみてください。
宅配クリーニングとは
「宅配クリーニング」とはどういったサービスなのか、その特徴を簡単に解説します。
各サービスの料金や送料などの比較は次項で解説しています。
24時間いつでも申し込み可能
宅配クリーニングサービスを利用して自宅で受け渡しができれば、直接店舗に服を持っていく必要はありません。家の近くにショップがない人や、服を持っていくのが大変な高齢者やお子さんを抱える人などは特に重宝するでしょう。
さらに、スマホや電話を使って24時間申し込み可能なので、クリーニングを利用したい時間に店が空いていないサラリーマンにもおすすめです。
クリーニングが終わった服をわざわざお店まで取りに行かなくて良いのもうれしいポイント。仕事などが忙しいと回収する時間がない人もいると思いますが、自宅に届けてくれるので、いつまでも店舗に置きっぱなしにせずスムーズに受け取れます。
長期間保管してくれるサービスも
クリーニングに出した服を自宅に戻さず、長期間保管してくれるサービスもあります。例えば、シーズンが終わって衣替えする服をクリーニングに出したら、そのまま次のシーズンまで預かってもらうこともできるわけです。
もちろん清潔な環境で保管してくれます。クローゼットのスペースが空くだけでなく、虫食いやニオイがつく心配もないので、大事にしたい服を預けてみてはいかがでしょうか。会社によって保管料金は違うので、詳しくは後述します。
ただし、宅配クリーニングは配送の関係で仕上がりまでに数日〜1週間程度かかります。ワイシャツを当日中に洗えるサービスもある実店舗よりは、時間がかかると考えたほうが良いでしょう。
また、送料も発生します。一定金額以上クリーニングに出せば送料無料になるサービスもありますが、シャツ1枚だけなど少ししか出さない人は料金も割高になるので、状況に合わせて使い分けましょう。
スマホで申し込むまでの流れ
今回紹介する宅配サービスの詳細は後述しますが、「リネット」や「せんたく便」といった宅配専門のクリーニング会社だけでなく、白洋舎などの店舗を持っている会社も受け付けています。申し込みの手段はインターネットや電話、専用のスマホアプリを用意しているサービスもあります。
ここではリネットのスマホアプリを例に、簡単に申し込みまでの流れを紹介します。
「リネット」アプリのトップ画像
リネットは、アプリをインストールしたら[新規ご注文]から申し込みます。
左:会員登録画面右:プランを選択
氏名や住所、連絡先を入力して会員情報を登録したら、洋服を回収しにきてもらう日時と、クリーニングが終わって洋服を受け取る日時を選択します。
支払い方法を選択
その後、支払い方法を入力したら申し込みは完了です。指定した日時に自宅まで回収しにきてくれるので、預ければクリーニングをして戻してくれます。
宅配クリーニングサービスを比較【料金・送料・仕上がり日数など】
今回は、宅配クリーニングサービスを受け付けている6社を紹介します。各社の料金や仕上がり日数などを表にまとめました。
基本的には宅配サービスなので、全国どこからでも申し込むことができますが、送料が地域によって若干違うケースもあるので、自宅の住所なども検討の上、気になったサービスを利用してみてください。
リネット | せんたく便 | ネクシー | 中根クリーニングラボ | 白洋舎 | ハッピー | |
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対応可能な服・料金 |
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送料 |
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無料 | 九州・四国・中国・関西・関東・信越・東海・北陸エリアの場合、注文金額3500円以上で送料無料。注文金額3500円未満の場合は1650円 | 2000円 (注文金額5500円以上で送料無料) | 1600円 | 1000円(5点まで) ※北海道・沖縄・離島は、上記金額に一律1000円プラス) |
申し込み方法 | 専用アプリ | 専用アプリ or 電話 | 専用Webサイト | 専用Webサイト | 専用Webサイト | 専用Webサイト |
仕上がり日数 | 最短7日(プレミアム会員は最短2日) | 最短5営業日 |
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最短7日程度 | 最短7日程度 | 1カ月程度 |
サポート・保証 | 再仕上げ無料 ※その他、クリーニング事故の賠償制度 |
再仕上げ無料 ※その他、クリーニング事故の賠償制度 |
再仕上げ無料 ※その他、クリーニング事故の賠償制度 |
再仕上げ無料 ※その他、クリーニング事故の賠償制度 |
再仕上げ無料 ※その他、クリーニング事故の賠償制度 |
再仕上げ無料 ※その他、クリーニング事故の賠償制度 |
保管可否・期間 | なし | 最長11カ月保管(クリーニング込みの料金)
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最長7カ月保管(クリーニング込みの料金)
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なし | 冬物を9月末まで保管(クリーニング込みの料金)
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オプション |
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【5パック/10パック】
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なし | しみぬき加工や毛玉取りサービス、花粉ブロック加工など全オプション無料サービス | はっ水加工、防虫加工、UVカット加工、花粉付着防止加工など、クリーニング料金の50%増し(ただし最低300円、上限2200円) |
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その他サービス | プレミアム会員(月額390円 or 年会費4680円)になると、3000円以上で送料無料、ダンボール無料手配などのサービス有 | ボタンつけ・毛玉取り無料 | クリーニングが割引価格になるビジネスコース(月額162円)やメンバーズコース(月額324円)などがある | なし | なし | なし |
クリーニング店を選ぶ際のポイント
上記の比較を踏まえた上で、クリーニングのスタイルや利用状況別におすすめのサービスをまとめました。
安い料金でクリーニングしたい場合
「ネクシー」の公式サイト
「白洋舎」の公式サイト
シャツやジャケット、パンツなどをとにかく安い料金でクリーニングに出したい場合は、「リネット」や「ネクシー」、「白洋舎」がおすすめです。各社、シャツを1枚300円前後でクリーニングしてくれます。
ただし、注意したいのが送料です。ネクシーは3500円以上のクリーニングで配送料無料ですが、リネットは1万円以上注文する必要があります(8000円未満で1800円、プレミアム会員の場合は3000円以上で無料)。また、白洋舎は一律1600円かかります。
とにかく早く仕上げて欲しい場合
「リネット」の公式サイト
一番クリーニングが早いのは「リネット」です。リネットは無料会員とプレミアム会員(月額380円)があります。
無料会員は宅配業者に預けた日から自宅に戻ってくるまで最短7日ですが、プレミアム会員は早いと翌日に戻してくれます。他のサービスも5営業日や7日などほぼ1週間はかかるので、早く対応してほしい人は、リネットのプレミアム会員に申し込むと良いでしょう。
丁寧に仕上げてほしい場合
「中根クリーニングラボ」の公式サイト
丁寧に対応してくれるのは「中根クリーニングラボ」です。中根クリーニングラボでは、クリーニングに出したい服を送ると、素材やデザイン、状態などをチェックした上で、1点1点どのようなクリーニングや加工をおこなうかカルテで管理しています。
シミ抜き加工や静電気防止加工などのオプション加工もすべて無料で、服に応じて要否を決めてくれます(こちらから希望のオプションを伝えることも可能です)。料金は他社に比べて高めですが、どうしても諦めたくない汚れがある人や、一生モノの服を丁寧にメンテナンスして長く愛用したい人にはおすすめです。
申し込みが簡単なサービス
「せんたく便」の公式サイト
スマホの専用アプリを用意している「リネット」や「せんたく便」は、画面がシンプルで注文までの流れがわかりやすいので、サッと利用したい人にはオススメです。
また、せんたく便と「ネクシー」は、電話でも宅配クリーニングを受け付けています。口頭で注文を出せるので、ユーザー情報を手入力するのが面倒な人や、スマホの操作が難しい高齢者にはオススメです。
シーズンオフの服を長期保管して欲しい場合
「ハッピー」の公式サイト
クリーニング後の服を長期間保管してくれるサービスは何社か対応していますが、オススメは他社に比べて圧倒的に保管料金が安い「ハッピー」です。
一点から保管を受け付けていて、ひと月あたり200円(6カ月目まで。7カ月目以降は400円)から受け付けています。たとえば、着なくなったコートなどの冬服を4月から11月まで預けても1600円で済みます。
まとめ
個人的に宅配クリーニングが特に重宝すると思ったのは一人暮らしで働いている人です。実店舗の場合、毎日通勤していると朝に駅へ行くときは開店前で、帰ってくる頃には閉店しているというお店も結構あります。
そうなると土日に預けるしかないわけですが、大抵受け取れるのは次の土日になったりします。料金は持ち込む場合に比べて割高ですが、上手く使えば、クリーニングをしている服が急遽必要になって慌てることもなくなると思うので、機会があれば実店舗と併用してみてください。
構成・文:藤原達矢
編集:アプリオ編集部