スケルトンデザインが話題のスマホ「Nothing」のサブブランド「CMF by NOTHING」から、スマートウォッチ「WATCH PRO」が登場しました。1万1000円という手ごろな価格ながらデザインが素晴らしいモデルです。
Apple Watchが高すぎて手を出せないという人には、魅力的なアイテムと言えるでしょう。くわしくレビューしていきます。
Nothingと共通するシンプルなデザイン

WATCH PROはシンプルなスマートウォッチ
WATCH PROは、Nothingのスマホと同じコンセプトのデザインを採用しています。グレー、黒、白などのモノトーンにオレンジ(朱色)をアクセントとして加えた独特なカラーリングとフォントは、ひと目見てNothingのそれとわかります。
Nothing Phoneが比較的手ごろな価格ながらとても高級感があるのに対し、WATCH PROは、かなり格安なモデルです。カジュアルな感じが素敵でチープ感はありませんが、高級感があるというわけではありません。
ディスプレイは、1.96インチのAMOLEDで輝度も高く見やすいのが特徴。アルミ製の本体とバンドを含めとても軽量なので、装着していても負担が少ないのがいいところです。重さは本体が30.4g、バンドを含めて47gとなっています。本体カラーは、ダークグレー、メタリックグレー、アッシュグレーの3色がラインアップされています。

Nothing Phoneと同じコンセプトのデザインが素敵だ

本体カラーは3色

パッケージまで独特のデザインなのが、WATCH PROのいいところ
バッテリー持ちは最大13日間

ウォッチフェイスは充実している

専用アプリもNothingの世界だ
ウォッチフェイスはたくさんの種類が用意されており、色々と変更して楽しめます。もちろん、すべてがNothingらしいデザインなのがいいところです。
スマホの専用アプリも用意されています。アプリのデザインも統一感があり、Nothingの世界が好きな人にはとても魅力的です。ペアリングして利用するのはiPhoneでもかまいません。
操作性はシンプルで、画面のタッチやスワイプ、竜頭位置にあるボタンのプッシュを利用します。画面は普段は消えていて腕を上げると点灯します。バッテリーは専用のケーブルによるワイヤレス充電で、最大13日持つとしています。輝度を上げてテストすると結構減るので、使い方によっては1週間程度の利用になるでしょう。

バッテリー駆動時間は最大13日。ディスプレイも明るく見やすい
通話・音楽・ヘルスケアデータ計測など、スマートウォッチとしての機能は網羅

ボタンを押すとメニューが表示され、さまざまな機能が利用できる。運動の計測などもここからおこなう

各種センサーを搭載している
WATCH PROは、低価格モデルながらスマートウォッチに求められる機能をほとんど網羅しています。通話も可能で音楽のコントロールや写真撮影もできます。
センサーもしっかり搭載しており、心拍と血中酸素濃度も計測できます。もちろん、各種アクティビティーやスポーツの計測にも対応しています。付けているだけで歩数やカロリーが計測できるのはいうまでもありません。

こちらは睡眠のデータを表示したところ。このあたりのデザインもNothingらしい
バッテリー駆動時間の長さを活かして、睡眠の計測もできます。睡眠の深さの計測もでき、こちらも不満を感じることはないでしょう。
操作性もわかりやすく、スマートウォッチを使ったことがある人なら、ほとんど迷わないはずです。

リモコンとして利用し、カメラのシャッターを押せる

画面を上から下へスワイプすると、各種のショートカットメニューが表示できる

左から右にスワイプすると通話機能が一発で利用できる

アクティビティはダイヤル方式で表示する
ワイヤレスイヤホン「BUDS PRO」も登場

CMF by Nothingからは、ワイヤレスイヤホンも登場している
CMF by NOTHNGからは、WATCH PROと同時にワイヤレスイヤホン「BUDS PRO」もリリースされています。そもそも、Nothingからもワイヤレスイヤホンがリリースされているのですが、こちらよりも下の価格帯となります。

鮮烈な朱色がNothingらしいカラーだ
デザインがとても素晴らしく、7350円(税込)と手ごろな価格なのが嬉しいところです。イヤホンもダークグレー、ライトグレー、オレンジの3色が選べます。ただし、オレンジは例によって朱色に近いNothingらしいカラーです。
まとめ:手ごろな価格が最大の魅力
いまやスマートウォッチは、Apple Watchとそれ以外に分けられるでしょう。Apple Watchが高くて手を出しづらい人には、WATCH PROはなかなか魅力的なモデルとなっています。もちろん、Apple Watchが使えないAndroidスマホ利用者にもおすすめです。
Apple Watchと最大の違いはデザインと質感にあります。WATCH PROは価格の割には質感が良いのですが、やはり「その他のスマートウォッチ」と感じるでしょう。また、Apple Watchのように、市販のバンドやケースを購入してカスタマイズを楽しむこともできません。
実は“できること”はさほど変わらないのですが、Suicaなどのおサイフケータイを使えないのは大きな違いです。逆に、Apple Watchより優れているのは、バッテリー駆動時間です。Apple Watchは18時間程度しか持たないので大きな差があります。
デザインが素晴らしく、機能が充実したスマートウォッチが1万1000円ならとても魅力的です。残念なのは、本記事執筆時点ではかなり売り切れが目立っている点。欲しい人は急いだほうが良さそうです。