「CMF BUDS」レビュー、6000円台で買える格安イヤホンの実力は?

価格以上の仕上がり

CMFは、Nothing Phoneシリーズで有名なNothingのサブブランドで、格安ながらデザインにこだわった高品質なデバイスを複数リリースしています。以前レビューしたスマートウォッチ(WATCH PRO)に続いて、今回は最新モデルのイヤホン「CMF BUDS」をレビューします。価格は6600円と非常に手ごろですが、本体の質感は例によって価格以上です。

CMF BUDS
CMF BUDS
ブランド
CMF by Nothing
発売日
目次

洗練されたデザインに値段以上の高級感

CMF BUDSは、ダークグレーとライトグレー、オレンジの3色がリリースされています。今回レビューに使用するライトグレーは、ほぼ白と言っても過言ではない明るいカラーです。ケースの蓋を開けると、内部がグレーになっています。

ケースは樹脂製であるものの、つや消しとつやありの部分をうまく使っており価格以上の高級感があります。イヤホンも同様にシンプルなデザインの樹脂製です。同梱物はケースとイヤホンに加え、3種類(S・M・L)のイヤーチップとなります。充電用のケーブルは付属しないので、自分でUSB Type-Cケーブルや充電器を用意する必要がありますが、こちらは一般的なもので問題ありません。

また、取扱説明書は各国語対応で、日本語の記載もあります。後述する「Nothing X」アプリを見れば、だいたいの使い方は分かるでしょう。ただし、記事執筆時点ではアプリのヘルプが英語なのが残念です。

cmf Buds レビュー

cmf by Nothing Buds

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同梱物は取扱説明書と計3種類のイヤーチップ

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取扱説明書は各国語対応で日本語の記載もあり

バッテリー駆動時間は最大35.5時間

ケースは四角形でコンパクトなのでポケットに入れて持ち運べるでしょう。キッチンスケールでの計測では約53gでした。また、イヤホンは2つで約9gとこちらも軽量でした。

バッテリー駆動は、イヤホンのみで8時間、ANC(アクティブノイズキャンセリング)オンの際には5.6時間となります。また、ケースを使った場合は35.5時間、ANCオンで24時間です。10分の充電でイヤホンが最長2.2時間、ケースは最長6.5時間再生です。バッテリー駆動時間は十分ですが、ワイヤレス充電には対応していません。

また、ケースにあるダイヤル状の部分はくるくると回りますが、ここに特別な機能はないようです。このダイヤル部分には穴が空いていて、ストラップを通すことができます。

Bluetoothでスマホやパソコンとペアリングして利用可能です。マルチポイント接続にも対応するので、2つのデバイスと同時接続して快適に切り換えられます。

cmf Buds レビュー

ノイズキャンセリングやイコライザーなどはアプリでコントロール可能

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ケースはワイヤレス充電に非対応。ダイヤル部分にはストラップが付けられる

cmf Buds レビュー

イヤホンはシンプルなデザイン

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軽いのでポケットに入れて持ち歩いても負担が少ない

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マルチポイント接続に対応する

音質は文句なし、低音の強調が驚異的

CMF BUDSは、12.4mmのカスタムドライバーを採用し、コーデックはAAC、SBCに対応します。実際に音楽を聴いてみたところ、音質は価格以上だと感じました。

cmf Buds レビュー

低音は5段階で調整可能。最大レベルにすると驚くほど強調される

低音へのこだわりが最大の特徴で、「ULTRA BASS」機能を使うと5段階の調整が可能です。最大レベルにすると低音が強調されすぎて不自然なほどですが、好みに合わせてほどよいところに設定すれば良いでしょう。完全ワイヤレスイヤホンでここまで低音を強調できるのはすごい製品です。1万円以下のイヤホンをかなりレビューしていますが、低音に関しては頭一つ抜けています。

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ANCにも対応する

また、アクティブノイズキャンセリングに対応しており、オン・オフ・外音取り込みが切り換えられます。ノイズキャンセリングは、最大42dBと十分な性能で、しっかりと効果を体感できます。最近は、安価なイヤホンでもかなりノイズキャンセリング性能が向上していて驚くばかりです。

インイヤー検出や低レイテンシーモードなど機能も充実

cmf Buds レビュー

その他の機能も充実していて、価格以上の満足感が得られるはずだ

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アプリのデザインも素晴らしい

CMF BUDSは、あると便利な機能も充実しています。インイヤー検出は、イヤホンを耳につけていることを検知する機能で、耳からイヤホンを取り外すと音楽が一時停止します。急に話しかけられたときや、コンビニなどの買い物の際に重宝します。

低レイテンシーモードも搭載するので、ゲームにこだわっている人も満足できそうです。他にもイヤホンを探す機能も搭載します。こちらはイヤホンから大きな音が出るので、耳に装着しているときに使わないようにしましょう。

「Nothing X」アプリの画面デザインがとても秀逸で気分良く使えます。NOTHING製の他のイヤホンを同じアプリでコントロールできるので、複数のデバイスの使い分けも手軽にできます。

アプリ「Nothing X」をダウンロード

まとめ

シンプルながら素敵なデザインと価格以上の高級感があるCMF BUDSは、人気モデルになりそうです。音質も上々で、ANCも十分に機能します。今回は、Nothing Phone(2a)と接続してレビューしていますが、他のAndroidスマホでも専用のアプリをインストールするとNothingらしいデザインを体験できます。もちろん、iPhoneでも利用可能です。

価格が手ごろなので、予備のイヤホンとして購入してもいいでしょう。春のギフトにもおすすめです。なお、今回は製品を提供いただいた上でレビューしています。

CMF BUDS
CMF BUDS
ブランド
CMF by Nothing
発売日
構成・文
戸田 覚
編集
アプリオ編集部
EDITED BY
TOKIWA