「AQUOS R11」レビュー、サイズもスペックも実用的なハイエンドスマホ

性能と価格のバランスがとても良い
AQUOS R11

今回は2026年7月9日に発売されたAQUOSの最新の上位モデル「AQUOS R11」をレビューします。SIMロックフリーモデルがあり、ドコモとソフトバンクでも取り扱っています。シャープ公式オンラインストアでの価格は、16万3900円となります。各メーカーの最上位モデルが20万円を超えてくる中で、比較的手を出しやすい価格帯にとどまっているのが特徴でしょう。

とはいえ、他社上位モデルと比べると性能が低い部分もあるので、その点に着目しながらレビューしていきます。

メインのスマホとしても使いやすいサイズ感

使い勝手の良い6.5インチ画面だ

使い勝手の良い6.5インチ画面だ

AQUOS R11のディスプレイは6.5インチで、最近ではかなり一般的なサイズです。重量は195gと、サイズのわりに比較的軽量になっています。参考にiPhone 17 Pro(6.3インチ/206g)と比較してみると、AQUOS R11のほうがやや画面が大きく重さは軽くなります。

重量は200gを切っており、比較的軽量

重量は200gを切っており、比較的軽量だ

実際に手にとってみるとちょうどいい重さです。本体サイズも156×74×8.9mmと特別小さいわけではありません。ただし、対するiPhone 17 Proが150×71.9×8.75mmと横幅が狭くて厚さも薄いので、iPhone 17 Proのほうが持ちやすく感じるかもしれません。

とはいえ、サイズの判断は、好みや使う人の手の大きさによっても変わってくるところでしょう。

背面はガラスで、高級感がある

背面はガラスで、高級感がある

個人的には画面サイズがちょうど良く、また額縁も比較的細いので、見た目も好みです。本体カラーはシックながらややポップな色合いのネイビー、アイボリー、テラコッタの3色展開になります。今回はネイビーをレビューしていますが、背面がガラスの仕上げになっていて高級感があります。

また、カメラの間にある「アカリウム」と呼ばれる白いバーは、通知などでうっすらと優しく光るのがかっこいいです。

防水やWi-Fi規格など細かい構成も満足できる内容

ボタンは一般的で、指紋センサー兼用の電源ボタンとボリュームボタンの2つ

ボタンは一般的で、指紋センサー兼用の電源ボタンとボリュームボタンの2つ

防水機能は文句なしで、耐衝撃にも配慮されて設計されており、多くの項目でMIL規格のテストを実施してクリアしているので、かなり安心して使えそうです。アルコール除菌シートできれいにすることも可能で、ハンドソープを使った水洗いにも対応しています。

SIMは1枚のみセットで、eSIMとのデュアルSIMになる

SIMは1枚のみセットでき、eSIMとのデュアルSIMになる

Wi-Fiは最新の7で、Bluetoothも6.0と新しい規格に対応。もちろんおサイフケータイも利用できます。

SIMはNano SIM+eSIMのデュアルSIMで、使い勝手は上々です。eSIMに対応していると、海外でも簡単に通信が利用できるのが便利です。

USB端子はディスプレイ出力に対応する

USB端子はディスプレイ出力に対応する

USB Type-C端子はUSB 3.2 Gen1でDisplayPortにも対応するので、映像出力に対応。最近流行中のスマートグラスなどを接続して利用できるのはありがたいところです。とはいえ、せっかく映像出力ができるので、そろそろいわゆるパソコンモードにも対応してほしいのですが、現時点では使えないようです。

なお、昨今のスマートフォンの多くと同じように、イヤホンジャックは搭載せず、マイクロSDカードも利用できません。

ディスプレイの解像度はほどほどで、画質は上々

iPhone 17 Pro(右)と比べても、若干ディスプレイが大きい

iPhone 17 Pro(右)と比べても、ディスプレイが大きい

ディスプレイは6.5インチのフルHD+で、1080×2340ピクセルの一般的な解像度になります。有機ELで、画質は非常に良く、最大1800ニトで、ピーク輝度は3600ニトと非常に明るいです。明るい夏の屋外でも見やすさは文句なしでした。最上位クラスのモデルに比べると解像度が少し劣っていますが、実用上はさほど違いを感じることはないでしょう。

明るさも、iPhone 17 Proよりも若干明るく感じる

明るさもiPhone 17 Proよりもやや明るく感じる

リフレッシュレートは1〜240Hzの可変です。iPhone 17 Proと比べてみましたが、明るさでは若干勝っているように感じました。

ロック画面の壁紙が自動で変わるのはとても楽しい機能だ

ロック画面の壁紙が自動で変わるのはとても楽しい機能だ

性能は上々でゲームにもおすすめのスペック

パフォーマンスは十分で、価格とのバランスが良い

パフォーマンスは十分で、価格とのバランスが良い

搭載しているチップはSnapdragon 8s Gen 4となります。上位のチップですが、最上位とは言えません。とはいえ、ベンチマークのスコアを見ても性能的には十分で、ゲームのプレイにも向くでしょう。価格とのバランスを考えると、ちょうど良い選択肢だと思います。

メモリは12GBで、仮想メモリを12GB追加することもできます。ストレージは256GB、もしくは512GBになります。スマホに20万円は出したくない、という人にとっては、とてもバランスの良い製品です。

バッテリー容量は5100mAhで、今となっては一般的です。昨今では7000mAh程度のモデルも増えてきているので、もう少し容量を増やしてほしかったと思います。さまざまな省電力機能も搭載していますが、やはり最終的には容量の差は物を言うはずだからです。

カメラは満足できるが、購入の決定打になるほどではない

カメラは標準・広角・望遠の3眼

カメラは標準・広角・望遠の3眼

カメラは、ライカ監修の5030万画素の標準、5030万画素の超広角、3850万画素の望遠の3つです。画質は十分で非常に美しく撮れますが、カメラ目的で購入するほどの特筆した性能があるわけではありません。カメラ重視で選ぶのであれば、AQUOS R9 Proのほうが魅力的です。

とはいえ、バランス重視でAQUOS R11を購入したとしても、美しく撮れるのでまずがっかりすることはありません。少々弱いと感じるのは、倍率の高い望遠くらいです。最大のズームは20倍となっています。

標準カメラ

標準カメラは美しく撮れた。若干色が濃いめだ

標準カメラは美しく撮れた。若干色が濃いめだ

超広角

超広角もとてもきれいに撮影できた。空の色もドラマチックだ

超広角もとてもきれいに撮影できた。空の色もドラマチックだ

ポートレート

ポートレートは、ボケている部分とボケていない部分の差が激しすぎるので、もう少し効果を弱くしたほうがよいかもしれない

ポートレートは、ボケている部分とボケていない部分の差が激しい結果に。もう少し効果を弱くしたほうがよいかもしれない

接写

近づいてもとてもきれいに撮れた

近づいてもとてもきれいに撮れた

望遠

標準(1倍)

望遠をチェックしていく。まずは標準の1倍から

望遠をチェックしていく。まずは標準の1倍から

2倍ズーム

2倍ズーム

2倍ズーム。こちらも問題なく撮れる

2.9倍ズーム

光学ズームは2.9倍まで

光学の望遠ズームは2.9倍まで。ボヤけることなくはっきり撮れる

20倍ズーム

デジタル20倍で撮影。かなり補正した感があるが、許容範囲だろう

デジタル20倍で撮影。かなり補正した感があるが、許容範囲だろう

動画

動画は4Kの60fpsで撮影可能。こちらも色がやや濃いめだ

AIを利用した独自のカメラ機能が魅力的だ

自動ズーム後

自動ズーム機能はなかなか上手に判断してくれる

AQUOS R11には、独自のカメラ機能がいくつも搭載されています。他のAQUOSシリーズにも搭載されている機能はありますが、これらは非常に重宝します。思わず膝を打ったのは「スマートフィットズーム」という自動ズーム機能で、AIが被写体を認識して的確な倍率に自動的にズームしてくれます。100%思い通りになるわけではありませんが、かなりの精度ですのでかなり重宝するでしょう。特に片手で撮影したいときにはとても役立ちます。

加工後

書類の撮影時に影を消してくれたり、台形補正をしてくれるのも便利だ

また、紙の資料などを撮影する際に、自動で台形補正をして影を削除する機能も搭載。ショーケースモードで撮影すると、ショーケースやガラスの向こうの被写体を撮るときの映り込みが軽減でき、これもかなり有用です。

加工後

ショーケースモードではガラスの映り込みを消せる

まとめ

AQUOS R11は非常にバランスの良い一台と言えるでしょう。すべての機能が最高ではありませんが、上位の範疇で、バランスよく構成されています。性能も十分で、ゲームも快適にプレイできました。ディスプレイも美しく、屋外での見やすさも最高です。カメラも特別なこだわりがなければ、これで十分でしょう。

スマホの選択肢は10万円以下のクラスと、15万円前後、20万円程度などいろいろと選べますが、結局3、4年と長く使いたいならこのクラスを選んだほうがよいでしょう。3年使ったときの快適さが、10万円以下のクラスとはだいぶ違うはずです。特に少しでもゲームをプレイするつもりなら、AQUOS R11は良い選択肢だと思います。

構成・文
戸田 覚
編集
アプリオ編集部
EDITED BY
MATSUBA