「HomePod」レビュー、話題のApple製スマートスピーカーはどんな人に向く?

「HomePod」実機レビュー、話題のスマートスピーカーはどんな人に向く?

Appleからスマートスピーカー「HomePod(ホームポッド)」がいよいよ登場します。海外では先行してリリースされていましたが、日本でも3万2800円で注文を受け付けています。本記事では、その特徴からセットアップの方法まで、詳しくレビューしていきます。

スマートスピーカーは多くの製品が発売されていますが、満を持して登場したHomePodはどんなユーザーに向くのでしょうか?

アップル、「HomePod」を8月23日に発売へ 予約注文は8月16日から

大型で重いが置き場所に困ることはない

HomePodは、高さ172ミリ、幅142ミリの円筒形です。スマートスピーカーとしてはかなり大型の部類に入ります。重量は2.5キログラムと重いので、購入は通販をおすすめします。電車で持って帰るのはかなりキビシイでしょう。

とはいえ、家の中で置き場所を取るほどの大きさではありません。スピーカーなので、音の広がりを考えた位置に設置することになるはずです。一般的に、スピーカーはギリギリ収まる棚に置いたりはしません。ちなみに、Amazonの「Echo Plus」は148×99ミリの円筒形で780グラムです。底面積はずいぶん違いますが、置き場所という意味ではさほど変わらないはずです。

開封すると、箱に入ってくるのはHomePod本体のみです。電源ケーブルは本体に固定されているので、そのままコンセントに挿すことになります。

HomePod アップル スマートスピーカー

箱に入ってくるのは本体だけ

HomePod アップル スマートスピーカー

Echo Plus(左)と比べてもかなり大きいが、置き場所はさほど変わらない

本体は非常に質感の良い仕上げ、天板にはLED内蔵

本体はとても質感が良く、高級なスマートスピーカーであることが伝わってきます。周囲の仕上げはファブリック、つまり布です。しかし、このファブリックには厚みがあって、手で掴むと少し柔らかく感じます。また織りの目が粗く、幾何学的な模様に見えるのも素敵です。

コンセントのケーブルも繊維でくるんだタイプで、こちらの質感も素晴らしい限り。価格は高いのですが、その価値は十分に感じられるでしょう。

HomePod アップル スマートスピーカー

外装はファブリックで非常に高級感のある仕上げ

HomePod アップル スマートスピーカー

電源ケーブルも繊維でくるまれたタイプだ

HomePod アップル スマートスピーカー

底面のデザイン。こちらも質感は文句なし

天板部分はタッチパネルになっていて、様々な操作をおこなえます。とはいえ、基本的には音量調整や、無効にした機能を有効にする程度しか使いません。音量調整は、音楽を再生していたり、通話したりしているときに「+」「−」のボタンが表示されるので、タップして調整します。

また、Siriをオフにした際には、当然会話でオンにすることはできません。こんなときは、天板部分を長押しします。天板は樹脂製でつやのある仕上げですが、LEDが内蔵されていて美しい色に輝きます。Siriで音声を認識している際はカラフルな多色、通話中は緑など、機能で色が変わるのです。

HomePod アップル スマートスピーカー

天板の中にはLEDが内蔵されていて、機能によってカラフルに光る

HomePod アップル スマートスピーカー

こちらは、音量調整ボタンを表示したところ

HomePod アップル スマートスピーカー

周囲が暗いとランプが目立つ

HomePod アップル スマートスピーカー

ややわかりにくいが、通話中はグリーンに光る

iPhoneがあればセットアップはとても簡単

アップル製品らしく、セットアップは非常に簡単で感心します。まず、HomePodを電源につないだら、iPhoneを近づけます。すると、画面にHomePodが表示されてセットアップのチュートリアルが始まります。

ただし、うまくセットアップするためには、iOS 12.4にアップデートしておく必要があります。iOSの標準アプリ「ホーム」もアップデートしておきましょう。日本語が選択できない場合は、ホームを起動してアップデートを確認するとよいでしょう。

チュートリアル通りに設定を進めていけば、簡単に利用できます。「パーソナルリクエスト」をオンにすると、通話やメモの作成などができます。家族で使う場合には、オフにしておいたほうがよいかもしれません。パーソナルリクエストをオンにしておくと、予定なども音声で調べることができます。

HomePod アップル スマートスピーカー

iPhoneをHomePodに近づけると設定が始まる

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HomePodの置き場所を設定する

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続いて言語を指定する

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パーソナルリクエストを利用するかどうか決める

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他にアカウントの設定などを済ませれば、利用可能に。なお、このアイコンを長押しすると設定が開ける

HomePod アップル スマートスピーカー

設定では、手動でさまざまなカスタマイズが可能。チュートリアルで決めた項目も再設定できる

スマートスピーカーの中では抜群の音質

HomePodは、ウーファー、7つのホーンツイーターそれぞれにカスタムアンプを備え、さらに6つのマイクを搭載します。CPUにA8を備えており、周囲の環境を認識して音の出方を自動調整します。

あまりにも自然にセッティングが進んでいくので、実際には何がどう変わったのかはわからないかもしれません。しかし、スマートスピーカーとしては抜群の音質です。個人的にはクセのない透明感のある音質だと感じました。特に低音や高音が強いわけではありませんが、さまざまな曲がきれいな音で楽しめます。

スマートスピーカーの中では、間違いなく最上のサウンドと言えるでしょう。もちろん、価格も高いのですがその価値はあります。

HomePodが2台あればステレオでも利用可能

HomePodは、2台用意するとステレオとして利用できます。2台目を設置すると、セットアップメニューにステレオセットとして使う設定が表示されるので、こちらも簡単に利用可能です。

そもそも、360度に音を出せるHomePodを2台使ってステレオにするので、最適なステレオ感が得られるスイートスポットが広いのが特徴です。2台のHomePodに挟まれる位置で音楽を聴くと、音の聞こえ方がとても立体的で感激するはずです。

とはいえ、ステレオセットにするには6万5600円かかるので、なかなか贅沢な構成となります。

HomePod アップル スマートスピーカー

2台のHomePodを利用すると、ステレオセットとして利用できる

HomePod アップル スマートスピーカー

こちらもiPhoneを近づけるだけで設定できる

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メニューで左右の組み合わせを変えることもできる

まとめ:最大の魅力はいい音で音楽を聴けること

HomePodは、3万円台という高価なスマートスピーカーです。その価値は、Siriを使って音声で情報を取得することではありません。EchoシリーズやGoogle Homeとはそこが大きな違いで、最大の目的はいい音で音楽を聴くことです。アップルには安価なスマートスピーカーのラインナップはありませんが、iPhoneがその役目を果たしてくれるので、十分だと考えたのでしょう。

なおHomePodは、Bluetoothスピーカーとしては利用できません。iPhoneの音楽を聴くなら、AirPlayで楽しむことができます。たとえば、NetflixはAirPlay 2に対応しているので、iPadで映画を観ながらHomePodで迫力のサウンドを楽しむことも可能です。

HomePod - Apple(日本)

今回のレビュー内容について、動画でもまとめています。ぜひご覧ください。

構成・文:戸田覚

編集:アプリオ編集部