家具好き必携、AR空間でイケア家具のレイアウトをシミュレーションできる「IKEA Place」

IKEA Place

家具を買うときは、部屋のインテリアに合っているかとか、スペースにぴったり入るだろうかとか、何色がいいだろうとか、いろいろと悩みごとが尽きません。いざ買ってみると、新しい家具が部屋に合わなかったり、サイズが大きすぎたりして後悔をすることもよくあります。

しかし少なくともイケアの家具なら、このような悩みごとは大きく減りそうです。iPhoneアプリ「IKEA Place」なら、AR技術を使って自宅の好きな場所に家具を"試し置き"できるからです。またイケア以外の家具であっても、似たサイズ感のイケア家具を使って配置をシミュレーションしてみることで、部屋のレイアウトを決める上で参考になります。

AR空間で家具の配置をシミュレーション

IKEA Placeは「ARKit」を利用したアプリです。A9以降のプロセッサを搭載したiPhoneiPad(iOS 11以上)で動作します。

実際に使ってみると、意外なほど簡単に家具配置をシミュレーションできます。

最初に、家具を置きたい場所にカメラをかざして、床を認識させたあと、アプリ内のカタログから家具を選びます。すると画面内に家具が登場し、部屋の中に仮想的に置かれている状態を見ることができる、という仕掛けになっています。配置した家具をさまざまな角度から眺めたり、複数の家具を試し置きしてみることが可能で、自分のイメージにぴったり合うインテリアを納得の行くまで検討できます。

IKEA PlaceIKEA Place

まずはカメラを床にかざして認識させます。腰のあたりでスマートフォンを固定しておけばOKです。次に[+]をタップします。

IKEA PlaceIKEA Place

イケアのカタログが表示されるので、試したい家具を選びます。

IKEA Place

家具が宙に浮いた状態で画面に登場。ドラッグや二本指を使って、配置したい場所へ移動します。自在に動かすには少し慣れが必要です。

IKEA Place

うまく設置できました。いろいろな角度から眺めることができます。

IKEA Place

複数の家具を同時に置くことができます。ただし家具の色は変えられません。色違いの家具を試したいときは、削除して配置し直します。

気に入った家具を保存するお気に入り機能もあります。ハートマークをタップすると、カタログのトップページに「お気に入り」が追加されます。また画面左上に表示されている商品名や価格をタップすると、イケアの商品ページにアクセスすることができます。

IKEA Place

ウェブページで商品の詳細をチェックすることもできます。

家具の大きさはおおむね正確、今後に期待したい点も

家具には陰影が付かないので、部屋の中に置くと周囲から浮いた感じに見えます。とは言え、家具の大きさは大体正確なのはうれしいところです。筆者宅にあるイケアの家具と並べて置いてみたところ、ほぼ同じ大きさで表示されました。実物大の大きさでソファやキャビネットなど大型の家具を試せるのは、非常に助かります。

ただ、ときには大きすぎたり小さすぎたり、宙に浮かんで見えたりということもありました。この場合は家具をいったん削除して、床の認識をやり直すと改善されます。

IKEA Place

左の明るく輝いているのが3Dモデル。すこし大きめに見えるが大体正確だ

ちなみにIKEA Placeでは、イケアの商品をすべて試せるわけではありません。カタログには約1200点の商品が用意されているものの、色違いの商品も多く含まれます。個人的にはラグやクッションなどファブリック系の商品が増えればいいなと思っています。クッションのような安価なものでも、模様替えをしたいときに手軽に試し置きができるとうれしいでしょう。それから照明も。現在14種類しかなく、すべてフロアライトです。イケアにはユニークな照明がたくさんありますが、いざ購入するときはかなり悩みます。明かりを点けたときの印象などもわかれば言うことなしです。

部屋の模様替えや引っ越しなどで家具を買い替えるとき、メジャーと一緒にIKEA Placeを用意するのが、これからの買い方のスタンダードになりそうです。「いちかばちかで買ってみる」という悲壮感を持って家具を買ったことがある人は多いでしょう。IKEA Placeを使うと、買ってから「こんなはずじゃなかった」と後悔することが少なくなるはずです。

アプリ「IKEA Place」をダウンロード
IKEA Place