自宅や会社でスマホを使うなら、通信量の節約のためにWi-Fi(無線LAN)に接続しておくに越したことはありません。ただ、Wi-Fiルーターはあるけれど設定方法がよくわからない、接続したいけれどネットワーク名やパスワードが確認できない、というケースもあるでしょう。
そこで本記事では、AndroidスマホでWi-Fiに接続する方法を3通り紹介します。ルーターや利用している端末のOSなどに合わせて確認してください。
方法1:Wi-Fiのパスワードを入力して接続する
まずは、もっともオーソドックスなパスワード入力によるWi-Fi接続の方法を解説します。
1ルーターでSSIDとパスワードの確認
Wi-Fiに接続する前には、「ネットワーク名」と「パスワード」を確認してください。
底面・裏面やカバー内に貼られているシール(ラベル)などに、初期パスワードが書かれているケースが多くなっています。
「SSID」と表記されているのがネットワーク名で、「KEY」や「暗号化キー」「WEPキー」などと記載されているのがパスワードです。
そのほか、自宅Wi-Fi(無線LAN)の情報を確認する方法は、以下の記事に詳しくまとめています。
2スマホの「設定」からネットワークを選択
Wi-Fiの接続は、スマホ本体の「設定」からおこないます。ホーム画面などから本体の「設定」アプリを開いたら、[ネットワークとインターネット]をタップします。
端末やAndroid OSのバージョンによっては「Wi-Fi」「接続」「無線とネットワーク」などの項目内に含まれていることもあります。
ネットワーク設定で「Wi-Fi」がオフになっていたら「オン」にしてください。
Wi-Fiをオンにするとネットワークの一覧が表示されるので、Wi-Fiルーターのラベルに記載のSSIDと同じネットワーク名を探して選択します。


Wi-Fiルーターのステルス機能がオンになっていると、SSIDが一覧に表示されません。このようなときは、設定画面で[ネットワークを追加]ボタンをタップして、SSIDを手動で入力します。
その上でセキュリティの種類を選択し、パスワードを入力して接続しましょう。
3パスワードを入力/QRコードを読み込む
SSIDの設定画面が表示されたら、Wi-Fiルーターのラベルに記されたパスワードを入力し、[接続]をタップします。
パスワードは「●●●」で表示されますが、「パスワードを表示」にチェックを入れると、パスワードの文字列を確認しながら入力できます。
なお、ルーターにQRコードが記載されている場合は、SSIDの設定画面でQRコードマークをタップして読み込むだけでWi-Fiに接続できます。
パスワード入力よりも素早く簡単に接続できるのでおすすめです。
方法2:Wi-Fi接続済みのユーザーに共有してもらう(Android 10)
Wi-Fiのパスワードはセキュリティ上、複雑な英数字で構成されています。そのため、他人にWi-Fiのパスワードを教える際にはかなり苦労します。
この点、Android 10を搭載した端末には、Wi-Fiの接続情報をQRコードで共有する機能があります。この機能を利用すれば、SSIDやパスワードを伝える煩わしさから解放されるでしょう。
Wi-Fiパスワードを共有する側の操作
Wi-Fiパスワードを共有する側は、以下2つの条件をどちらも満たしている必要があります。まずは、自身の端末の状況を確認してください。
- Wi-Fiに接続している
- Android 10を搭載している
端末の「設定」アプリで[ネットワークとインターネット][接続][Wi-Fi]などの項目をタップ。SSIDの一覧を表示したら、接続済みのWi-Fiを選択します。
アクセスポイントの詳細が表示されたら、[共有]ボタンをタップ。指紋認証やパターンで本人確認をすると、Wi-Fi共有用のQRコードが生成されます。
あとは、接続したい人にQRコード画面を見せ、スキャンしてもらえばOKです。
Wi-Fiパスワードを共有される(してもらう)側の操作
共有される側は、QRコードの読み取りさえできればAndroid 10以下のOSでも、iPhoneでも構いません。
QRコード読み取りアプリやカメラを起動し、Wi-Fi共有用のQRコードをスキャンすればWi-Fiに接続できます。
Androidスマホの場合、SSDI一覧の「ネットワークを追加」項目からQRコードスキャンをおこなうことも可能です。
方法3:WPSやAOSS、らくらく無線スタートによるWi-Fi接続を試す
Wi-Fiルーターのラベルが剥がれてしまっていたり、文字が劣化して読めないといった場合には、ルーターとスマホをボタン1つで簡単に設定できる「WPS」によるWi-Fi接続を試してみましょう。
ルーターに「WPS」や「AOSS」「らくらく無線スタート」といったボタンがあれば、パスワード入力なしで簡単にWi-Fiに接続できます。ただ、Android 9以降ではWPSによるWi-Fi接続機能が廃止されており、Android 8までのOSを搭載した端末でしか利用できません。
スマホの本体設定を開いて「Wi-Fi」の設定に進みます。SSID一覧画面の右上にあるメニューボタン[]から[詳細設定]を選択してください。
ここで[WPSプッシュボタン]をタップすると、スマホが接続待機状態になります。
続いて、Wi-FiルーターのWPSボタンをランプが点滅するまで長押しします。
ボタンの形や場所、名称はルーターによって異なりますが、「WPS」のほかにBUFFALOの製品なら「AOSS」、NECのルーターであれば「らくらく無線スタート」と表記されているので、探してみましょう。
スマホの画面に「WPSの設定に成功しました」と表示されたら、Wi-Fiに接続できたということになります。
検証端末:Xperia 5(Android 10)、Pixel 3/Pixel 3a/Pixel 4(すべてAndroid 10)、AQUOS sense plus(Android 9)、Galaxy A20(Android 9)