Amazonでは、各種PayPay残高(PayPayマネー/マネーライト)やPayPayポイントを支払いに使うことができます。筆者はAmazonもPayPayも日常的に利用しますが、これまでAmazonの決済でPayPayを使ったことはありませんでした。
そこで今回は、実際にAmazonでPayPay決済を利用してわかった具体的なメリットや注意点、そして連携・支払いの手順などについて解説します。
PayPayをAmazonの支払いに設定するメリット・デメリット
PayPayをAmazonの支払いに設定し、実際に支払ったときに起きる変化やメリット・デメリットについてまとめました。
メリット1:ポイントの二重取りができる
Amazonの決済にPayPayを利用する大きなメリットは、一度の決済でAmazonポイントとPayPayポイントのどちらのポイントももらえるという点です。
PayPayポイントは、Amazonでの決済額(税込)に対して、0.5%のポイントが還元されます。Amazonポイントの還元率は商品によって異なる場合があるものの、原則として支払い額の1%還元です。
Amazonで1300円(税込)の商品を購入する場合のポイント付与例
具体例を挙げると、Amazonで1300円の日用品を買った場合、まずAmazonポイントが1%分(13ポイント)つきます。決済にPayPayを使えば、別途0.5%分のPayPayポイント(6ポイント)も付与されるため、別々にポイントが貯まるというわけです。
同日の買い物で付与されるAmazonポイント(30ポイント)
同日の買い物で付与されるPayPayポイント(15ポイント)
実際、私がAmazonで3000円分の買い物をした際も、1%分のAmazonポイント(30ポイント)に加えて、0.5%分のPayPayポイント(15ポイント)が付与されました。それぞれの獲得予定ポイントは、Amazonの「マイポイント」画面と、PayPayアプリ内からそれぞれ確認できます。
このように、普段から両方のサービスをよく使う人なら、一度の買い物で効率よくポイントを「二重取り」できるため大変お得です。
メリット2:「PayPayステップ」の対象(決済回数・金額)に含まれる
PayPayステップをクリアすると翌月のポイント還元率が最大1.5%にアップする
Amazonでの買い物は「PayPayステップ」の対象(決済回数・金額)にも含まれます。PayPayステップは頻繁にPayPayを利用する人なら馴染みがあるかもしれませんが、毎月の利用回数や利用金額といった条件に応じて翌月の還元率がアップするポイントアッププログラムのことです。
毎月の条件は支払回数と支払い金額の2点
PayPayステップの条件は、支払い回数(トータル30回/1回の決済の最低金額は200円)と支払い金額(トータル10万円)の2つ。どちらも達成すれば、基本付与率(0.5%〜1.0%)に0.5%がプラスされて最大1.5%還元までアップします。
日頃からAmazonを使うような人は、PayPayステップの条件達成が楽になるというわけです。
実際にAmazonでの買い物にPayPayを使ったときの、PayPayステップ反映例
実際に筆者がAmazonでの買い物にPayPayを使ったときは、決済履歴からPayPayステップの反映を確認できました。PayPayステップのカウント期間は、毎月1日0時から同月の末日23時59分までです。
メリット3:PayPayポイントを支払いに充てられる
Amazonでは、キャンペーンなどで貯まったPayPayポイントを「1ポイント=1円」として支払いに充当できます。
さらに、AmazonポイントとPayPayポイントを組み合わせて決済することも可能です(dポイントやリクルートポイントとの併用はできません)。使えるのは期間限定ポイントではなく通常のPayPayポイントのみではあるものの、Amazonの買い物でPayPayポイントを消費できるのは非常に便利です。
検証時のAmazonの支払い設定画面では、PayPayポイントを切り替える項目は表示されなかった
なお、PayPayポイントのみを指定してAmazonで決済をおこなうことはできません。あくまでPayPay残高にPayPayポイントが含まれている場合、自動で消費されるという仕組みです。
調べてみると「PayPayポイントを利用する」という専用のチェック項目が用意されているケースもあるようですが、筆者が探した限りは見当たりませんでした。
メリット4:本人確認をしなくてもAmazonでPayPayを使える
AmazonにおけるPayPay決済は、「PayPayマネー」と「PayPayポイント」、そして2025年7月1日より「PayPayマネーライト」が利用できるようになっています。
Amazonで利用できる・できないPayPay残高の種別は下表の通りです。
| PayPayマネー | Amazonで使える | 本人確認後に銀行口座、コンビニATM、Yahoo!オークションまたはPayPayフリマの売上金からチャージした残高 |
|---|---|---|
| PayPayポイント | Amazonで使える | 特典やキャンペーンによって付与されたポイント(有効期限なし・チャージ不可) |
| PayPayマネーライト | Amazonで使える | 本人確認前にチャージした残高。本人確認後であっても、PayPayカード(旧Yahoo! JAPANカード含む)、PayPayあと払い、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いでチャージした場合はPayPayボーナスライトとしてチャージされる |
| PayPayポイント(期間限定) | Amazonで使えない | 特典やキャンペーンによって付与されたポイント(付与日から60日間の有効期限あり・チャージ不可) |
「PayPayマネー」は、本人確認後に銀行口座、コンビニATM、ヤフオク!またはPayPayフリマの売上金からチャージした残高を指します。一方「PayPayマネーライト」は、本人確認(eKYC)をしていないユーザーによる銀行口座・対応銀行ATMなどからのチャージや、PayPayカード、PayPayクレジット、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いでチャージ可能な残高です。
PayPayアカウントの本人確認(eKYC)をしていないユーザーでも、AmazonでPayPayの利用ができるということになります。PayPayアカウントを作ったばかりでまだ本人確認をしていないという人でもAmazonで買い物ができるのは便利です。
メリット5:初期設定である「アカウント連携」が簡単
AmazonとPayPayのアカウント連携は、Amazon内にある専用ページからPayPayにログインするだけで完了します(詳しい手順は後述)。
アカウント連携はAmazonの支払い方法にPayPayを追加し、PayPayアカウントにログインするのみ
「連携」と聞くと面倒な手続きを想像しがちですが、ほとんど双方のアカウントにサインインするだけと驚くほど簡単です。筆者は1〜2分で完了しました。
これまで「設定が面倒そう」と避けていた人も、特定のクレジットカードで高還元を狙っているなどの理由がなければ、支払いをPayPayに切り替えてポイントの二重取りを始めるのはおすすめだと感じました。
メリット6:Amazonプライム会員費などのサブスクにもPayPayが使える
事前にAmazonアカウントとPayPayを連携させておけば、Amazonプライムの会員費(月会費・年会費)の支払いにもPayPayが利用できます。
| Amazonプライム | PayPayが使える(月会費・年会費ともにPayPayを使える) |
|---|---|
| Amazon Music Unlimited | PayPayが使える(月会費・年会費ともにPayPayを使える) |
| Kindle Unlimited | PayPayが使える(月会費・年会費ともにPayPayを使える) |
| Audible | PayPayは使えない |
Amazonプライムのほか、Amazon Music UnlimitedやKindle Unlimitedといった主要なサブスクの決済にも対応しています。
これらのサブスク料金もPayPayステップのカウントやポイント還元の対象になるため、日常的にAmazonのサブスクを利用している人は支払い方法をPayPayに切り替える余地があります。
Amazonプライム会費の支払い方法を変更するには、Amazonのトップページにある人型アイコンからメニューを開き、「アカウントサービス」の[プライムメンバーシップ]をタップします。
プライム会員向けページが表示されたら「プライム会員情報の管理・キャンセルなど」のメニューを開き、会員資格更新日の下にある[支払い方法を変更]に進みます。
再び[支払い方法を変更する]をタップすると、支払い方法を選択できる画面に遷移するので、「PayPay」にチェックを入れて「続行(または「設定を保存」)」をタップすれば設定は完了です。
次回の更新日からPayPayから引き落とされるようになります。
デメリット1:一部のデジタルコンテンツや定期おトク便の購入には使えない
Amazonでは、一部のデジタルコンテンツやAmazonギフトカード、定期おトク便の注文などといった一部商品・サービスの購入にPayPayを利用することができません。AmazonでPayPayを利用できない条件は以下の通りです。
- 合計額が30万円(税込)以上の注文
- Amazonギフトカード
- 一部のデジタルコンテンツ(Kindle本、Kindle Unlimited、Amazon Music Unlimited、Prime Video Channel以外)
- Amazonネットスーパー(AmazonフレッシュおよびAmazonと提携している提携ネットスーパー)での注文
- Amazon Pay利用分の支払い
- 定期おトク便の注文
特に注意したいのが、Amazonの「定期おトク便」の支払いにPayPayを設定しているケースです。
デフォルトの支払い設定にPayPayを使用していると、事前に設定を済ませておいたつもりでも、いざ自動注文が入ったタイミングで「なぜかPayPayから引き落とされていない」というようなトラブルが生じてしまうリスクを感じました。定期おトク便を利用する人は、使いたいクレジットカードなどをあらかじめ追加しておく必要があるでしょう。
デメリット2:残高不足時は決済がおこなわれない
Amazonの支払い方法を毎回手動でPayPayに切り替えている人は残高を意識しやすいですが、PayPayを「デフォルト設定(いつもの支払い方法)」にしている人は残高が不足したまま注文を確定させると決済エラーとなり、注文が保留されてしまうので注意が必要です。
クレジットカードのようにその場で自動チャージされる機能はないため、購入前の残高チェックをする必要があるというわけです。
注文が保留されてしまうと、メールが届いてから一定時間(通常は5日前後)以内に支払い方法を変更するか、PayPayにチャージして再決済を行わないと、注文が自動的にキャンセルされてしまいます。注文したと思っていたのに出来ていなかったというトラブルにも繋がりかねず、危険だと感じました。
デフォルトの支払い設定はアカウントサービスから確認できる
デフォルトの支払い設定は、Amazonアカウントサービスのお客様の支払い方法ページから確認・管理できるので、支払時に何かトラブルがあった場合はチェックしておくと良いでしょう。
なお、残高不足による支払完了が行われていないことを防ぐため、筆者の場合はPayPayをデフォルト設定にしておくことは避けることにしました。少々面倒ですが、支払い方法を変更するようにし、残高を確認する手順を踏むようにしたほうが結果的に二度手間にならず良さそうです(残高のチャージ方法は後述)。
PayPayをAmazonに連携して支払いで使う方法
AmazonでPayPay決済を利用するには、「初期設定(支払い方法への追加)」「買い物時にPayPayを選択」「残高不足時のチャージ方法」という3つのステップを踏みます。
1つ目の「初期設定(支払い方法への追加)」が完了していても、注文時に支払い方法としてPayPayを選ばなければ決済に反映されません。また残高不足になっていると、「決済ができない」事態になってしまいます。
ステップ1:PayPayをAmazonの決済方法として新たに追加する
PayPayをAmazonの支払いに設定します。設定は、スマホのAmazonショッピングアプリもしくは公式サイトから簡単におこなえます。
まずは、Amazonの「PayPayアカウント登録」ページを開きます。ここで、をタップしてください。
支払い設定の画面で「お支払い方法」タブを開き、をタップします。「お支払い方法を追加」の項目で「PayPay」を選択し、を押します。
ログイン画面に遷移するので、登録している電話番号とパスワードを入力してPayPayアカウントにログイン。連携画面が表示されたら、有効時間内にをタップします。
すると、Amazonの支払い方法の設定画面に戻り、「PayPayが追加されました」の表示が出ます。をタップし、支払い方法に「PayPay」が追加されていたら連携操作は完了です。
ステップ2:Amazonの買い物でPayPayを使う
アカウントの連携が完了したら、Amazonで買い物をする際にPayPayを選べばOKです。
具体的な手順としては、商品をカートに入れてレジに進みます。注文確定前まで画面を進めたら、をタップします。支払い方法の一覧が表示されるので、「PayPay」を選択してを押します。
すると、決済方法がPayPayアカウントとなるので、そのままを押せばOKです。
なお、支払い方法の変更後、注文確定前に画面を離れたりブラウザバックしたりすると、選択した支払い方法がリセットされる場合があります。注文確定まで一気に進めるようにしましょう。
ステップ3:(残高不足時は)PayPay残高をチャージする
Amazonでの決済時に残高が足りない場合、PayPayアカウントからチャージが必要になります。
Amazonで欲しい商品をカートに入れてレジに進み、[支払い方法を変更する]→「PayPay」の順に選択します。「残高不足です。PayPayで残高にチャージする」という案内が表示されるので、そのままボタンをタップします。
続いて「下のボタンからPayPay残高にチャージしてください」と表示されたら、そのままをタップ。最後に、チャージしたい金額を指定してを押せば残高のチャージは完了です。
チャージ手続きが終わると「チャージが完了しました」という画面になり、自動的にAmazonの注文確定画面へと戻ります。念のため、支払いに使うPayPay残高が正しく反映されているかを一度確認しておくと安心です。