グーグル、情報まとめサービス「Spaces」を終了 開始から11カ月

Googleが「Spaces(スペース)」のサービスを4月17日付で終了します。

Spacesは「より良いグループ共有体験を構築したい」(Google)として生み出された一種の情報まとめサービス。2016年5月16日のサービス開始から、ちょうど11カ月でその幕を閉じることになりました。

「スペース」は複数人の会話の中で散逸しがちな話題やリンク、写真、動画などの情報をトピックごとに整理することを手助けするツールです。情報はスペースと呼ばれるトピックごとにまとめられ、スペースを表示できるのはリンクを知っているユーザーのみ。比較的小規模なグループ向けの情報まとめサービスといった印象を受けます。
Google、情報まとめサービス「スペース」を開始 小グループ向け共有ツール(2016年5月17日)

Spaces

公式サイトでもサービス終了が告知されている

Googleのヘルプページによれば、Spacesはサービス終了に向け、3月3日付で読み取り専用になり、新規投稿やメンバー追加などができなくなります。4月17日までは、自分のコンテンツの表示、保存、印刷、削除や自分が作成したSpaceの削除、参加中のSpaceからの退会、自分のSpaceからのメンバー削除などが可能。4月17日以降、各Spaceとコンテンツが削除されます。

Googleはこれまでにも、うまく立ち行かない数多くのサービスに見切りを付けてきましたが、1年未満で息の根を止めることは稀です。今回のシャットダウンの理由については特に明らかにされていません。

SpacesSpaces

Android版アプリが使えなくなっている(2月25日9時時点)

なお、Android版Spacesアプリを起動させると、ヘルプページへのリンクとともに「Spacesは4月17日付で廃止されます。」と表示されますが、アプリ内の機能を利用できなくなっています。ウェブ版は利用できる状態。iOS版アプリは既にApp Storeからダウンロードできなくなっています。