ドコモ、「2年縛り」を見直し 2年経過後はいつでも無料解約できる新契約プラン導入へ

NTTドコモが、2年定期契約で基本料金を割り引く、いわゆる「2年縛り」プランにおいて、2年経過後は違約金なしで解約できる契約プランを今夏にも導入する方針を固めました。NHKが報じています。

携帯キャリア各社との2年契約は、2年ごとに1カ月間しか違約金(約1万円)がかからない月が訪れない仕組みになっており、俗に「2年縛り」と呼ばれています。特に契約から2年経った翌月の契約更新月を過ぎると、2年契約が自動で延長されることについては消費者トラブルが少なくないことから、総務省もキャリア各社に是正を求めていました。

新たに導入する方針の2年契約プランでは、契約から2年を経過すると従来のような形で自動更新されず、違約金を支払わずに解約できるようになります。もっとも、毎月の基本料金は従前の「2年縛り」プランと比べて数百円程度高くなることが検討されているようです。基本料金の値下げなどは、通信キャリアにとって2年契約でユーザーを囲い込むメリットがあることを前提とした施策であるため、当然の措置でしょう。

NTTドコモは3月7日に「2年縛り」の無料解約期間を2ヵ月間に延長することを発表したばかり。また、KDDI(au)の田中社長は2016年のできるだけ早い時期に「2年縛り」の自動更新を廃止する方針を明言していました。おそらく、ソフトバンクもこれらの動きに追随することになるものと思われます。

ドコモ、2年契約の解約金がかからない期間を2カ月に延長

au、スマホ「2年縛り」の自動更新を廃止へ

各通信キャリアが自動更新なしの契約プランを導入することにより、ユーザーにさらなる選択肢が与えられるようになりますが、どの契約プランがメリットを最大化できるのかは、ユーザーによって異なります。各キャリアには契約時点でユーザーに対する入念な説明が求められます。