「Android用Operaブラウザ」アプリがバージョン29にアップデートされ、従来の「オフロードモード」が「Turboモード」に入れ替わりました。
Turboモードは簡単に言うと、ページ読み込み時のデータはオフロードモードのように節約しつつ、サイトのレイアウトも崩さず表示できる機能です。ページのコンテンツをできるだけOperaのTurboサーバで高速圧縮しながら、ページの描画は手元のブラウザでおこなう仕組みだといいます。
これまでのAndroid用Operaに搭載されていた「オフロードモード」では、Opera Mini向けサーバでデータ圧縮と描画がおこなわれブラウザに送られていました。高いデータ圧縮率を実現するものの、複雑なJavaScriptに対応せず、レイアウトが崩れたりサービスが動かないといった問題が生じることがありました。
Turboモードではこうした問題は起こらず、アニメーションを含むようなページでもスムーズに動作。より効率的にキャッシュも活用しながら、通信データを節約して快適なブラウジングがおこなえるといいます。
これらは、先日メジャーアップデートした軽量ブラウザ「Opera Mini」の技術によるオフロードモードでは不可能とされており、日本では比較的高速で安定したモバイル回線が普及していることからも、Turboモードを生かした「Android 用 Opera ブラウザ」のほうが今後重宝するかもしれません。
なお、Turboモードを有効にするとデフォルトでは画像が表示されない設定になっているため、[Opera Turbo有効時の画像モード]のオプションから、必要に応じて低画質~高画質を選択しましょう。
今回のアップデートではほかに、デスクトップ用Operaとのタブの同期が可能になり、Android用Operaでタブ切り替え脇の画面左下にあるアイコンをクリックすれば、デスクトップ用Operaで開いていたタブの一覧を見ることができます(Operaアカウントでのサインインが必要)。
また、地味に便利な機能として、テキストの折り返し表示(text-wrap) も初期設定から加わっています。モバイルに最適化されていないサイトでも、長い文章が画面の横幅に自動的に収まるようになり、読みやすくなりました。