MMD研究所が「2015年1月主要MVNO通信速度調査 JR山手線編」を実施し、その結果を発表しました。
調査期間は2015年1月19-23日。JR山手線内回り全29駅のホーム中央付近で「GALAXY Note Edge SC-01G」を利用して、docomoのSIMのほか、「OCNモバイルONE」「IIJmio」「b-mobile」「BIGLOBE LTE・3GデータSIM」についての通信速度テストを調べました。
調査では「RBB TODAY SPEED TEST」アプリを使って10-19時の時間帯に各端末で3回計測し、平均値を記録しています。
ダウンロードの平均スピードに差
ダウンロードの平均スピードが最も速かった格安SIMは「IIJmio」で24.2 Mbps、次いで「OCNモバイルONE」が19.1Mbps、「b-mobile」が9.1Mbps、「BIGLOBE LTE・3GデータSIM」が6.7Mbpsとなり、同じdocomo回線を利用しながらも差が出る結果となりました。
docomoは29駅全体のダウンロードの平均スピードで最速の31.3Mbpsを記録していますが、「OCNモバイルONE」と「IIJmio」については調査駅によってdocomoに近い通信速度が出ていることが多かったようです。
20Mbps以上の高速通信が出来る駅についてdocomoが18駅なのに対し、「IIJmio」で17駅、「OCNモバイルONE」で12駅となり、大きな遜色はなかったとMMD研究所は報告しています。
一方で、アップロードの平均スピードではdocomoとMVNO4社で大きな差は生じませんでした。
山手線での通信速度ランキング
パフォーマンスが優れていた「IIJmio」と「OCNモバイルONE」をもとに、山手線の各駅でのダウンロード平均値を見ていきたいと思います。
平均値が高かった駅は神田、駒込、大塚、新大久保、田端と山手線の北側に集中していました。メディア向けに配布された資料をざっと見た感じでは、恵比寿を除き、新宿から大崎にかけて平均値は低めです。
IIJmio
1位 神田(50.6Mbps)
2位 駒込(50.1Mbps)
3位 大塚(47.8Mbps)
4位 田端(44.9Mbps)
5位 恵比寿(40.7Mbps)
OCNモバイルONE
1位 新大久保(47.2Mbps)
2位 大塚(43.2Mbps)
3位 有楽町(35.1Mbps)
4位 秋葉原(32.7Mbps[IIJmioは35.1Mbps])
5位 渋谷(32.0Mbps[IIJmioは11.5Mbps])
通信速度の面で、鶯谷駅は難所
それでは、山手線のなかで最も通信速度の平均値が低い駅はどこなのでしょうか。それは、鶯谷駅でした。アップロードの平均値ではdocomoが最も低いという結果も出ています。パフォーマンスが優れているとみていた北側に難所はありました。
鶯谷駅での数値は、次の通りです。
docomo
ダウンロード平均値:7.2Mbps
アップロード平均値:0.9Mbps
OCNモバイルONE
ダウンロード平均値:1.7Mbps
アップロード平均値:1.2Mbps
IIJmio
ダウンロード平均値:6.7Mbps
アップロード平均値:1.0Mbps
b-mobile
ダウンロード平均値:4.4Mbps
アップロード平均値:2.3Mbps
BIGLOBE LTE・3GデータSIM
ダウンロード平均値:2.6Mbps
アップロード平均値:4.0Mbps
今回のMMD研究所による調査は、調査のタイミングや回線状況によって数値は変化すると思われますが、格安SIMの購入を検討しているユーザーにとって参考になる結果だと思います。
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