まさにカオス、iPhone 6で各キャリアが訂正・削除・システムメンテの嵐

iPhone 6

iPhone 6/6Plusの予約が開始された9月12日、小さくない混乱が各社を待ち受けていました。全体を眺めてみれば、まさにカオスと表現しても差し支えのない状況だったと言えるでしょう。

ドコモ

NTTドコモは、16時の予約開始までに販売価格を決定できず、価格未定のまま予約受付をスタートさせました。数万円の高額商品を価格未定のまま予約販売するのは、異例の対応です。

iPhone 6/Plus 端末価格 ドコモ

価格は「オープン価格」。

ドコモ iPhone6 オープン価格

その後、ドコモは、価格未定で事前予約を開始したことをお知らせする記事「iPhone 6、iPhone 6 Plusの販売価格について」を削除しました。これも珍しい対応です。

ドコモ、記事「iPhone 6、iPhone 6 Plusの販売価格について」を削除

ソフトバンク

ソフトバンクモバイルはKDDIと同じ時間帯に販売価格を発表しましたが、販売価格を掲載したPDFが、筆者の確認できた限りでは2回更新されました(9/12 18:30、9/13 0:30)。

まず、12日18時半の更新では、iPhone 6 Plus 128GBモデルの価格が104,880円から99,360円に変更されました。ただし、実質負担額に変更はありません。10万円以上の割賦販売契約に関する手続きが煩雑となるための修正だと思われます。

ソフトバンク iPhone 6 Plus 販売価格を修正

次に、13日0時半の更新では、多数のユーザーを右往左往させていた問題に終止符を打ちました。当初は、月月割の対象となるためにはスマ放題に加入することが必須としか読み取れない記載がありましたが、スマ放題に加えてホワイトプランなども月月割の対象となる旨が明示されました。

ソフトバンク iPhone 6販売条件を修正

アプリオ編集部が12日18時すぎにソフトバンクに取材した時点で「従来のホワイトプランなどでも問題なく月月割の適用がある」との回答を得られていましたが、PDFにも反映された格好です(アプリオでは記事中でミスだと指摘しましたが、本当にミスなのか後出しなのかはソフトバンクのみぞ知る、です)。

KDDI(au)

大手3社の中で最も平常運転に近かったのがKDDIです。12日の記者発表会で同社の石川専務が「昨年より1時間早く価格を発表できた」と語ったように、安定の価格発表となりました。その後、販売価格や下取りプログラムなどに関する変更はなく、その点ではユーザーを混乱させることはありませんでした。

ただ、ひとつ残念だったのは、オンラインショップが予約開始直後の16時すぎから、システムメンテナンスに入ってしまったことです。アクセスが殺到したためだと思われますが、Twitterなどでは不満の声も聞こえてきました。

アップル

アップルも、公式サイトでSIMフリー版iPhone 6を販売開始しました。しかし、予定の16時を過ぎてもなかなかシステムメンテナンスが終了せず、購入希望者をやきもきさせていました。